<年頭ごあいさつ>

  
日中国交正常化40周年 友好協力前進の年に

長野県日中友好協会 会長 井出正一

 未曾有の自然災害に加えて、いつ収束するかも分からない原発事故。円高と株安、経済不・社会不安、政治の低迷。そんな多事多難な日本を取り巻く世界状況も格差拡大への反抗、アラブの独裁体制の揺らぎ、ヨーロッパの経済危機など激動と不安定な一年でした。

 そんな中にあってわが協会は、各地区協会や関係諸団体の皆さんとともに、諸々の恒例継続事業を恙なく実施することができました。

 さらに東日本(長野県北部を含む)大震災義援金募金、佐久・安曇野日中の拡大再構築、『人民中国』読者会の設立、阿部知事の北京での長野県観光アピール及び長野市と石家荘市との友好提携30周年記念事業への協力、北京放送局開局70周年記念大正琴訪中団の派遣など新たな事業も展開することができました。改めて賜りましたご支援ご協力に心より感謝申し上げます。

 とくにご報告したい朗報は、5年前から飯田日中友好協会を中心に進められてきた「満蒙開拓平和記念館」(昨年”満蒙開拓歴史パネル展“が県内10地区の協会で開催されました)が、地元14市町村の南信州広域連合と長野県の財政的支援を受けられることなり、今春着工できる見通しとなりました。これまでの準備会の皆さんのご労苦に敬意を表するとともに、私達も完成までにみんなでもう一押ししなくてはと思います。

 さて今年は世界の主要国のいくつかで指導者が交替します。中国は胡錦涛世代から習近平氏を中心とする第5世代へ、アメリカはオバマ大統領の折り返し点である再選なるか、ロシアはプーチンの再登板?等等。

 そして今年はご承知のように、日中国交正常化40周年になります。友好都市中学生卓球交歓大会はじめ別掲のような諸々の記念事業も計画されています。「40歳にして惑わず」という孔子の言葉がありますが、来し方を顧みつつ次なる50周年に向かって、私たちも惑うことなく民間の立場から両国(民)の相互理解に努めていこうではありませんか。(2012.1.1)


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