■jul.1998■
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この日記ページではネオンホールの記録だけでなく、出来れば長野周辺の創作活動状況?みたいなもの〜ストリート情報みたいなものも少しでも記録していきたいと思っています. ペースが落ちることもありますが..よろしくお付き合い下さいね.

あと、RealAudio/Videoを使ったライブ放送のページ掲示板のページもよろしくです.掲示板、一言でもいいので何か残してやって下さい.書き込みがないと寂しいので..



■jul.31.'98---今日は、沖縄から来たハードボイルドBossa Roujinのライブ。非常によいです。良かったです。レピッシュとG LOVEとはっぴーえんどをたして割らない感じとでも言えばよいのでしょうか?いま、ライブを録音した物を聴きながら書いているのですが、やっぱりライブの方がよい。何故でしょう?それは多分、3人が醸し出す雰囲気が直接空気を伝わってこないと感じない物なのでしょう。何しろ3人それぞれの個性がビンビンと感じられるのです。みんな内に秘めた物を持っている感じで、それを無理に出そうとしてなくて、自然と音楽を選んでいるようで、とにかく魅力のある人々なのです。(私用であまりお話が出来なかったことが残念です)まだ、演奏的には荒削りではあるものの(またそれがいいのですが)、センスの良さ、アイディアの豊富さ、音楽を通しての表現力の高さを感じさせられました。また来て欲しいです。お待ちしております。...(shinomiya)

■jul.30.'98---例によって市内のコミュニティFM・FMぜんこうじでの自分たちの番組「Small Town Groove」の収録に出かける.1、3、5土曜日が放送日で、その週の木曜に収録するというパターンがそろそろ定着したかな.(10月からはやっぱり毎週になりそう!)
 今日のゲストは今年の春から東京に出ていったお笑いコンビ“ハンプティ・ダンプティ”の2人.まだ19歳の二人組は、春に入った学校や会社を早速?止めて、バイトとお笑いの修行の日々に入ったらしい...でも全然悲壮感なし.その軽い感じがかえっていいのかなあ.しゃべりは好調っぽかったです.放送がおわったあと、遅くなったので店は開けずそのまま寝たら、何故か朝2時頃に目が覚めて、さらに何故かおもむろに家事など始めてしまった.深夜に洗濯.そうじ.ゴミ捨て.妙にはかどるのは日中より断然涼しいからか....(simizu)

■jul.29.'98---今日はなかなか慌ただしかった.ネオンホールの共同経営者であるたまちゃんと、友人で現在植木やの女の子・りかちゃんの3人でライトバンに乗り、松本へ向かう.何だか最近移動してばかりだ.目的は8月の“どんとライブ”、9月の“友部正人ライブ”のポスター貼り等の地道な宣伝と、8/6に長野のバンドが幾つか出る野外ライブの打ち合わせ.ここ数年というもの、長野県って山国とか北国って場所だったっけ?と自問したくなるほど〜夏が暑い! やっぱり異常気象なのか? 猛暑と言うよりは酷暑.蒸し暑くて、夜になっても熱気が引かない.そんなの夏だからあたりまえでしょ、って言われそうだけど..だってここは長野なのにな.愚痴ってもしょうがないか.
いろいろまわった中でやっぱり面白かった?のは松本なわて商店街のはずれにある喫茶/飲み屋「菜じゃ」.ここは長野県内で演劇(特にアングラ?)や舞踏、音楽をやっている人からよく知られていて、自然食やうまい酒を民家を改造したスペースで楽しめるええ店.こう書くとどうもかしこまった感じだけど、土っぽいような独特の自然なムードでやっぱリラックスできます.で、その店にポスターを貼りに行ったら、店の前にビニールで出来た子供用の小さなプールが出してあって、ご主人である関さん(若い方?です)とこの男の子がプールに腕をつっこんで放心していた.松本の街の裏道の、木造の古い飲み屋が立ち並ぶ軒先だってことと相まって、暑い中とっても和める風景でした.(男の子はよっぽど熱かったのか、涼しかったのか、いくら話しかけても目をトロンとさせて答えてくれなかった)
 で、いろいろ廻っているうちに時間がなくなり、高速を飛ばして長野に戻って、今日から始まる長野駅前のイベント「JAZZ IN ちとせ」のアタマに出演するゴーグルスを観に行く.何と今日からゴーグルスから“Goggle-A”(ゴーグルエース)に改名するとのこと.長野を中心に月に3〜5本ものライブをこなしつつ、メジャーからの誘いもちょこっとある彼ら.今日のステージはトップで客も少ないし明るくて照明も効かなくて今一歩の迫力だったけど、まだまだ先は長そうだ! がんばれ....(simizu)

■jul.28.'98---長野の南端?・木曽福島に出かけ、木の葉を見ながらひたすら話す贅沢な時間.雨が降ったり止んだり、涼しくて、サイコー....(simizu)

■jul.27.'98---朝から水道メーターの工事.夜行帰りにはきつかった.しかしネオンホールってもう6年目にもなるのに今頃水道のメーターを付けるなんて...(simizu)

■jul.26.'98---清水さんが下記の理由でいないネオンホール。ライブ開始10分前になってもお客さんがほとんどいないネオンホール。はー、どうしようネオンホール、、、。
今日のライブは、はづきのへや、スパイラル、あまなの3組。最初のはづきのへやはいつも通りの甘い声で独特の雰囲気を醸し出していました。スタッフの感想というか反省としては、照明をいろいろ変えてしまったので「部屋」っぽさが薄れてしまったと言うことでしょうか?2番目に出演のスパイラル。ボーカルの声が好き。もちろん演奏もまとまっていて気持ちがいいのですが、やはり、フロントマンが目立つというのはいいことだと思う。派手なアクションはないものの、一度聴いたら忘れられない、可愛いと格好いいが一緒に感じられる声と歌い方(なんのこっちゃ)。一度聴いて欲しいです。いろいろと他の人のカバーをやっているようですが、一番のれたのが中盤にやっていたオリジナル(と思われる)曲。個人的にはもっとあの手の跳ねた感じのものをやってほしいです。最後に出演のあまな。今日はのっぽの変な人、まこっちゃんがベースとして参加。リハで苦労していただけあって、本番のベースの音は気持ちよかった。腹にずーんときて、しばらく残る感じの音とでも言うのでょうか?しかし、最後の曲で音階を探すまこっちゃん。それを横目に、必死に自分のペースを崩されまいと頑張る諏訪夫妻。知り合いの自分は笑いが止まらなく面白かったのだけど、本番でそれをやっちゃまずいでしょう、という感じでした。「石ころころころ」が今まで聴いた中で一番良かっただけに惜しまれるなー。新しい展開のあまな。次に期待です。
とりあえず、無事に終わって良かった。...(shinomiya)

今日の日記は久しぶりにいっぱい書きましょう.やっぱり遠出をすると書く気になるのか?.
松本で「チャラッポコ・パライーソ」という名前で突然段ボールや湯浅学を呼んでイベントをやったり、わら半紙にめっちゃ濃いノイズ文章をぶちまけた雑誌(しかも全国展開していてその筋?では結構有名なようだ)「ズクナシ」の編集長をやったりしている南信のスカム・キングとでも言うべき”相沢君”と、年内に何本か共同でイベントを打とうという話がありまして、その関連で名古屋まで出張?してきました.いや、呼ぼうと思っている大阪の”ザ・コケッシーズ”(最近ついにMIDIからメジャー・デビューを果たした)のライブに招待というかスタッフ待遇で行って来いってことだったんです.それによく聞いてみるとコケッシーズは前座で、メインアクトはズボンズ! 最近メジャーなライブに客として行くことなんか滅多になくなってるし参考までにまあ行ってみるか、と出かけました〜名古屋クアトロ.
 割と普通にロック好きっぽい若者がぞろぞろと並ぶパルコの8階入り口で、事前にザ・コケッシーズの富岡さんと初対面.お互い古くからの知り合いの大阪のシンガー”正垣祐樹”さんの話などしつつまじまじと顔を見て「コケッシーズ、コケッシーズ、こけし..」と頭の中でつぶやいていると、何だか彼女がこけしのように見えてくる.(失礼) その後開場時間まで階下のタワーレコードでCDを漁る.長野のタワーレコードには無い珍しい?CDをゴロゴロと発見して、嬉しくも情けない気持ちになる.売り場面積にそんなに差があるとも思えないのに.. で、ついつい悪い病気が出てMETERSのレアトラック盤他を買ってしまい、残金が電車賃ギリギリに.情けなし.
 で、6時半、冷や汗を流しながらクアトロの入り口へ.スタッフ扱いのためバックステージパスのシールを貰い入場.座れる席は満席なので、前の方に出るか後ろで観るのかしばし迷った後、結局意を決して前列に向かう.金が無くてビールの一杯も飲めないので、ふてくされて座っていると程なくステージにはザ・コケッシーズが登場.女の子4人でギターやピアニカ、フルートにウッドブロックなど、様々な楽器を持ち替えつつ懐かしいようなアホなような歌を力強く歌う.おもったよりもめっちゃパワフルですっかり気に入ってしまいました.クアトロの大音響もいいけど、ネオンホールで間近に観るのも絶対いいと思った.
 そしてメインのズボンズ.周りの客が一気にステージに詰めかけ、前から2列目ぐらいに押し込まれる.あとは満員電車でオフロードを走ってるような騒ぎで、もうぐちゃぐちゃだった.何だか久しぶりだなあ、などとしみじみ感じている余裕はなく、特に斜め前の小さい女の子が狂ったように痙攣踊りをしていて肘が当たったりゾーリで行ったせいでやたらと生足を踏まれたりしてとても痛い.ズボンズの演奏はやっぱりジョンスペンサーを思い出すような轟音+ブルース+ファンクヒップホップって感じでいいんだけど、殆どギターしかきこえなくてなかなかのれない.飛び回るヴォーカルのアクションも何だか演劇的で、ちょっと食傷気味かなあ.でもそういうネガティブなことを考えてると一匹のけもののようになった客の波にたちまち飲まれてしまいそうなので、もうこっちも何にも考えずリズムのみに集中することにした.頭の上を人が転がっていったり、ステージから客席へダイビングをするのを気にせずにドラムとベースに身を任せる.密着している太った女の子と波長が合ってきたようで、何だか気持ちいい.いや、変な意味じゃなくて.でもバンドさんからはもっと粘り気のあるぶっといビートが欲しかった.. 終わるとホースで水でもかけられたようにびしょぬれ.立ち上がれずに座り込む奴らもいたし、きっといいライブだったんだろうなあ.コケッシーズは凄くよかったけど、ズボンズは何だかよくわかりませんでした.普段聴いてる音楽にかなり近いのにね.
 お金もなくかろうじて吉野屋で牛丼でも食って、(..情けなし)さらに帰りの夜行”ちくま”号は登山客で満員.ゆっくり眠れるわけもなく、面白くもきつい一日となりました. ...(simizu)

■jul.25.'98---宮入恭平、TheEnd、LazySam〜3組のライブ.しかしリハーサルをしつつ、待てども待てどもTheEndこと桜井が姿を現さない.電話を何回しても駄目.勤め先に連絡しても休み.うちまで迎えに行っても(どんなライブハウスだ)不在.お客さんが入ってもやっぱり来ず、結局お詫びのアナウンスをする羽目に.客も半ばそういう彼を理解しているのか、暴動とかは起きませんでした...あたりまえか.予告なく出演しないこと自体が今日のライブの内容だとか、そういう域まで達したらすごい気もするが...やっぱり困ったもんですね.
で、ハワイ帰りで日焼けした宮入恭平さんは、相変わらずの完成度で健在.J-POP的ポピュラーっぽさでネオンホールの出演者の中では異彩を放っているが、熱心なファンも少しずつ増えているようだ.今日は日本語を忘れた?せいかMCが妙で、ちょっと間延びしちゃったような... で、ネオンホール初出場になる”LazySam”ことながしまおさむさんは、かつてネオンホールが”仏陀”というライブハウスだった頃の常連で、長野では知る人ぞ知る存在.カントリーブルースの深い深い世界を聴かせるライブはまさに「LazySamの伝説」と副題を付けたくなるような堂々たるものだった.戦前ブルース、ワークソング.はっぴいえんどの「風をあつめて」がいぶし銀のように光っていた....(simizu)

■jul.24.'98---やっとの事でここ数日取り組んでいたポスターやチケット、フライヤー類の作成にピリオドが打てた.一気にまとめてやると終わった時の気分も爽快.で、爽快になった瞬間もう夕方で、今晩のライブ「お座敷エンジン・コントライブ」のリハーサルに突入する.元スカコアバンドをやっていたという!3人組によるお笑い.相変わらず台本がしっかりしていて、基本的なところが安心して見れて嬉しい.長野を拠点にどんどん活動を展開していくという彼ら、地方局のバラエティ番組の司会とか出来たら面白いだろうなあ....(simizu)

■jul.23.'98---ネオンホールの今日は、月一回のフリー朗読会.この”朗読会”の文字を、予定表の欄に見つけて「朗読会? ...何だか怪しいですね」などと訝しがる人が結構いる.ネオンホールのことをライブハウスだと認識している人は多いだろうから、「ライブハウスで朗読会」というとイメージがわかないんだろうな.その辺の謎っぽさがいいんだけど、この木造の古い造りの中でやる朗読会はあまりにも自然すぎて、実際来たら何の違和感も感じないんだろうな.
今月のテーマは「私の好きな一遍」飛び入りの人々がそれぞれジャンルにとらわれず好きな文章を朗読した.さすがにあまり実験的な試みをやる人はいなくて、ストレートなものが多かったように思う.ステージに上がった人について「この人はこんな詩が好みなのか」と想いを馳せながら聴き入るのも楽しかった.ちなみに自分が読んだのは恥ずかしながら中原中也/「サーカス」でした....(simizu)

■jul.22.'98---どんとライブ(8月25日)、友部正人ライブ(9月26日)のポスターやチケットを一人シコシコと作る毎日.作業自体は単純なのだが一人でやってると全然はかどらず、1日が終わって「本当に今日働いたんだっけ」と自分で疑問に思うようなペースでしか進行しない.さらにこのポスターを持って市内はもちろんのこと、松本や上田まで張って回ることを思うと何だか気が重い.一通り完成して何とか主要な場所に持っていくのは今週後半になるのか....(simizu)

■jul.20.'98---某大手楽器店主催のバンドコンテストを観に、長野駅東口のライブハウス”J”まで出かけた.全国規模のコンテストの関東甲信越決勝、ネオンホールに出入りしているバンドでT&T、BlackMongolians、バスアップが出場しているので、(他にGoggles、SYNCHRO9も勝ち残ってたが棄権したらしい)たまには違うライブハウスでやってるところも観てみようと思ったのだ.15分位遅れていくと、入り口から聞き覚えのあるメロディが..バスアップだ.R&B、R&Rのルールに乗っ取ったオリジナルを演奏する彼らは正にパブロック.しかし照明がきらきらと明滅して、ハイとローが強調された今風の音作りステージだと、何だか逆にスカスカに聞こえてしまった.ライブハウスの中はもうぎっしりと人が入っていて、なかなか移動することすら出来ない.何とか隙間を見つけてぼーっと観るが..全部で10バンド.道のりは長かった.
 10バンドの中で自分が一番楽しめたのはブラ・モンだ.見慣れたバンド、聞き慣れた曲ってのをさっ引いても、勢いと音圧、曲の説得力なんかが抜群によかったように思う.しかし、審査員が賞を与えたのは全然別のバンド.”何とかレヴォリューション”みたいな打ち込みのありふれたバンド?で、しかもなぜか?東京のバンド.ホント、この手のコンテストってなんだかよくわからない.そもそもある一定以上の演奏力や完成度を持ったバンドに優れている、とか劣っている、なんて事を言うのは無意味な行為でしょう.言えるとすれば好き嫌いか、何かのルールやコンセプトに沿っているかいないかを評価することくらいだ.じゃあ、今日のコンテストのコンセプト〜選考基準は何なのか? その辺りが全然不透明で、抽選会にでも行ったような気分だった.”J”の音でブラ・モンやT&Tを聴けたのは面白かったが..あー島村楽器!うー、つまらん...(simizu)

■jul.19.'98---今日のライブの一等賞はブラック・モンゴリアンズ.音の分厚さが以前と比べて格段に増していました.荒削りで無骨なこのバンド.自分たちは下品なバンドといっていますが、もっと下品に進んでいって欲しいと思います.
今日のライブのおもしろかったで賞は、やはりタイルマン.「ビグザムでポン!」という曲は聴き手の想像を膨らませる名曲ですな.自分が所属しているバンド、ブンブンバチに関して言えば、気持ちの盛り上げ方、本番までのテンションの上げ方に課題が残るという感じでしょうか.うーん、難しいなー....(shinomiya)

■jul.18.'98---今夜のライブはT&T、ベルブロンズ.アコースティックで普段着感覚、爽やかなT&Tにハードロック+ファンクでねっとり絡むベルブロンズの、良いんだか悪いんだか解らない組み合わせ.コントラストが楽しかった、とはいえるかな.両バンドとも最近は月に1回のペースでライブをこなしていて、バンドの状態は上々.観ているものを安心させる完成度だった.
 ここのところネオンホールのライブは、かなり質的に面白いことになっていると思う.毎週2本以上のライブが入り(..ちなみに今までの長野市の状況からすると少なくない、というか多いんです.)そのどれもがそれなりに楽しめる.しかし、問題は..やはり観客が少ないことだろう.ライブの本数に反比例するように1回のステージを観に来るお客さんの数は確実に減っている.日本の景気が悪いのか、オリンピック不況のせいなのか? ネオンホールの努力不足も否めない.どのバンドも、もっと広く人目に触れられるべき内容を持っているはずだ.ステージの上は盛り上がっているというのに...はい、もっと頑張ろうと思います....(simizu)

■jul.17.'98---ここのところ調子よくネオンホールの諸々をこなそうとしている.宣伝をちゃんとしたり、外から来る人たちとの連絡を密にしたり、機材の整備を頻繁にしたり.しかしなかなかスムースに事が運ばず、じれったさばかりがつのる.
 夏の長野の音楽イベントといえば、市内では駅近くの南千歳町公園で3日間も行われる”JAZZ IN ちとせ”が有名.数年前からずっとあのステージにネオンホールでやってるような若いバンドが出演出来ないかな、と思ってきたのだが、今年遂に! GOGGLESの出場を取りつけることが出来ました.公園に人がざわざわっと集まって、ビールなんか飲みながらフリーでコンサートを見てるあの雰囲気はサイコーで、音響も照明も豪華だし、7/29の夕方が今から楽しみです.長野周辺の方はぜひともみにいって下さい!
 今日のネオンホールはジャム・セッション.またまたこじんまりと過ぎてゆく.各パートほとんど1人ずつしか人がいなかったけど、固定メンバーで弾き続けるのもまた面白かった....(simizu)

■jul.16.'98---FMぜんこうじの番組「Small Town Groove」の収録にスタジオへ宮下と出かける.長野のインディ・カルチャーやサブカルチャー的なもので、若く新しいものを取り上げていこうというこの番組、今回で10回目になった.これから紹介したい人々は沢山いるのだが..やはり内容が自分たちの趣味や好き嫌いに左右されている、つまり偏っているということが気になる.なるべく客観的にいきたいとは思っているのだけれど.現時点での問題点をざっと挙げてみると、
・長野の”クラブシーン”にほとんど手を着けていない
・”ライブハウスJ”周辺の状況をレポートしていない
・告知・情宣の不足.リスナーを確保していない
・なんか慣れたせいかこじんまりして”弾ける感じ”がない
・音楽以外の表現をあまり扱っていない
・スポンサーが未確定 ..こんなもんでしょうか.
収録が終わり、宮下、那波君のメインのスタッフ3人で話し込み考えた.まあ、どんどんやっていけば何とかなる、というのが単純な結論か.あ、今日の(今週土曜日分の)内容は、担当桜井不在の「Nagano Sound Tracks」昭和通り特集!、残りはゲストを呼ばずにバンドのテープアルバム特集〜BubbleSweet、smooth3、Goggles、BlackMongoliansを紹介〜でした. ...(simizu)

■jul.15.'98---先週の帰省について書いた友人への日記的メールで、このページに載っけようと思いつつ忘れていたものがあったのであわてて7/10分に追加....(simizu)

■jul.14.'98---やっとこ更新しました.内容は以下の通り.
・日記のページをアップデート
・スケジュールを8月分まで追加
・リンクページに”「ごっちゃん」発フォークライブ情報”を追加
・このサイトに直接関係ないけど→ネオンシアターのWebを更新
..以上です.アップロードしなくなってから150近くのアクセスがあったことを知り、(多いのか少ないのかはわかんないけど)非常に申し訳ないです.まあ、なんとかこれからも続けていきますのでよろしくお願いします. ...(simizu)

■jul.13.'98---さっき市内で古着屋”Melampo”を営むみどりちゃんから恐い電話があった.どういう筋の情報かはっきりわかんないんだけど、何でも「長野に大地震が来る.しかも明日」...なんだそうだ.なんか”予言”する人と”予想”する人が両方別のところでそういうことを言ってるんだって.
 なにも前日になって言わなくても...(みどりちゃんも突然いわれたらしい)そもそもちゃんとした裏付け全然ないんだけど.でも何か恐い.恐い予言といえば、昔某宗教に入った友人達に散々されたけどほとんど全く実現しなかったという経験がある.だけどこの手の話って、未だにやっぱり恐くって結構ドキドキしちゃうんだよな.そういえば最近小さい地震がやたらと多いし.
 普通に考えて、阪神みたいな直下型の大地震がきたらネオンホールはぺしゃんこに壊れてしまうだろう.たぶんその中にいる俺は一緒にぺしゃんこになるのだろうな.なら取りあえず飛び出せるように大きい窓を開けはなっておこう、と思ったら窓のすぐ脇に高圧電線らしきモノがびーっと走っているのに気付いた.ならば、あ、違う方向の窓にも目の前に電線が...それによく考えたら下の道路って車がビュンビュン行き交ってるじゃん...やっぱダメみたい.
あんまり考えても仕方ないことなので、忘れちゃうのが良いですね.けど実は、仮に地震が来るとして何を持って逃げるかとか、どうやって復興するんだろうとかあれこれ想像するのが楽しかったりして...(simizu)

■jul.12.'98---今日のライブは良かった、濃かった.こんなライブをただで見れるなんて、久しぶりに役得を感じる今日この頃.何しろsmooth3が良し.B級好きな人々がA級に変わりつつあるのか?寂しいようで感動している自分がいました.ま、A級B級なんて関係ないことなんですけどね.そのsmooth3に感化されるようにsynchro9も良かった.気合い入ってたなー.気合い入りすぎてまわる感じのノリがいつもより少なかった感じがしました.今日のバンドはそれぞれリハを聴いた時点から格好良かったので、思わず人を呼んだのに、誰も来てくれなかった....悲しいとおもいつつ、もったいないなーとライブ後の余韻に浸っている私なのです....(shinomiya)

■jul.11.'98---昨日突然はいった依頼により、小諸市のユースホステルにて友部正人さんのライブPAをする事になった.それが散々で..というのは、せっかく結構な音作りが出来て、友部さん達とも話せたのに、リハーサルを終えたら長野に引き返すことになったのだ.今日は一人で店を見なければいけなかったので、泣く泣く帰ることにしたんだよな.ああ..もったいない.小諸ユースもいい会場で、スタッフの人も面白い人ばかりだというのに! さらに、その夜のネオンはほとんどお客さんが来なくって、いい加減イライラしてしまいました...ま、しょうがないか. ...(simizu)

■jul.10.'98---朝方、長野着.留守番電話が20件近くも入っていて驚く.やっぱりやることが貯まってしまったか.しかしこの帰省旅行をして、すごく気力がついたので全然いいのだ.うおーバリバリいくぞ!
夜、竹内建二郎作のビデオ・「WINTER LAND」の上映会.今年1月の大雪の時に長野の北・牟礼(むれ)の山奥でやったレコーディングのドキュメンタリー.本上映前に流した寺山修司の実験映画が気持ち悪くて(好きですが)、変な雰囲気でスタートさせてしまったこと以外はみんな楽しそうでよかったです.

今回の帰省で奈良や天理の街から感じたのは、ぼんやりとした違和感、疎外感にも近いような..妙なものだった.ぶらりと歩いたり、原付に乗って見て回った場所は確かに懐かしいし、路地の隅々までを鮮明に覚えているような親しみ深さなのだが.. ふと気付くと、自分だけが置き去りにされたみたいで、目の前にある景色に全くリアリティが無い.ちょうど実家にしまい込んである、ほこりを被ったアルバムを引っぱり出して眺めているようだとでも言おうか.
 きっとこの違和感は、今の自分には何も起きることがない、何の前兆も感じない、ということから来ているのじゃないかと思う.景色は懐かしく居心地がいいが、自分が向かい合うべき土地は(少なくとも現在は)他にある、ということだろう.
 原付をとばしながら、過ぎてゆく景色の向こうにある思い出よりも、長野で暮らす友人や目の前に山積している”仕事”のことばかりを考えていた. 今はこれくらいでいいのだと思う....(simizu)

■jul.08-09.'98---本日の2枚と1冊--Dr.Jhon/"Desitively bonnaroo"、 Professor Longhair/"Anthrogy disc-1"、 「フードゥー・ムーンの下で」/Dr.Jhon,J.Rummel著
 ああ、ニューオリンズ・ピアノ.名古屋付近のアパートで丸々30時間程、2枚のCDを交互に聴きながら過ごす.懐かしく心地よい音、素晴らしくリラックスさせてくれる相手.ほとんど眠らなくても平気だったのはこの2つが揃ったからだ.最高の時間だった.
 「フードゥー・..」はこの旅行の移動中にずっと読んでいた本.音楽の街・ニューオリンズの陰の歴史のようなDr.Jhonの自伝.結構分厚い本なのに一気に読み去ってう.泥棒に殺人、麻薬にグリ・グリの呪い? 騙し騙されの無茶苦茶なミュージシャン生活の向こうには、それでも忘れない故郷の音楽への深い愛情と思い入れが見える.またこれで当分はニューオリンズものにどっぷりハマりそう. ...(simizu)

■jul.07.'98---帰省2日目.先週まで長野にいて、奈良の実家に帰った井上君と小林チサトの3人で”組画(くみえ)”(昨日の日記参照)の事務所がある長屋(!)を訪ねた.奈良の古い家屋にありがちな天井の低い木造2階建て、ここで中司くんという23歳の映画好きが一人暮らしながら組画を切り盛りしている.前に会ったときは発掘のバイトをしている、なんていってたが、最近は何とか映像関係の仕事だけで食いつないでいるようだ.
 最近の組画の活動を聞いて面白いと思ったことがある.いろんなつてを使って8mmやHi-8の編集機、16mmフィルムの巨大なエディタなんかを集めて長屋の二階に設置し、格安(1時間500円!)で貸し出しているという.これを関西一円?のアマチュアやセミプロの映画好きが利用して、どんどん横のつながりが増えていっているという.24時間つかえて宿泊すると毛布まで貸してもらえる映像編集室.しかも長屋の2階...サイコーだなあ.訪れた3人とも大興奮でした.さらにカメラ・フィルム・編集すべて込み、週末を2回使って3分間の8mm映画をつくるワークショップ(費用はたったの7000円だそうだ)とか、映画が好きでたまらないだけでなく、何とか地元の映画製作環境から整えていこうという姿勢が随所に見られる.ううん、すごい! ”組画”作品として撮った16mmの新作映画は年内完成予定.ああ、ネオンホールもやることやらなきゃなあ! ...(simizu)

■jul.06.'98---用があり奈良の実家へ帰省.母方の実家の病院でつくるという記録映画の話をするために帰ることにした.電話で「映画をつくる」という話を聞いたとき、すぐに頭に浮かんだグループがある.奈良の”組画(くみえ)”、去年カンヌで新人賞を取った「萌の朱雀」という映画のスタッフをやっていた連中だ.
 元々組画は「萌の朱雀」の河瀬監督が始めた集団なのだが、監督は受賞後結婚やらなんやらで東京に移ってしまい、後を引き継いだのが20代前半の映画好きの男女数名だった.奈良の郊外の長屋に住み込んで映画を撮りつつバイトなどして暮らす若者.去年組画のそういうことをニュース番組で見て、これはもう絶対会いに行かなければと思った.もちろんネオンホールに住み込んでこんなことやってる自分とダブってのことだ.11月、1月と帰省の度に遊びにいってすんなりと話せたのはお互い似たような境遇だからだと思う.
 今回の病院の記録映画には少なからず予算を割けるらしいので、きっと彼等も喜んでくれると思って話してみた.さらに、病院側で映画の話を取り仕切っている看護婦さんがまた活発な人で、...と、このあたりの話を書くと果てしなく長くなるので割合しますね.
 途中JRのポイント事故に巻き込まれたりして実家に着いたのは夜9時.帰ると先週長野を出発して自転車で沖縄に向かっているチサトが、ちょうど奈良にさしかかりうちの実家でくつろいでいた.なんか妙な感じ.程なく組画の2人とナースの中田さんがやって来て、5人でそこから朝まで話し込んだ.なかなかいい感じの出会いに立ち会うことが出来たのじゃないかな. ...(simizu)

■jul.05.'98---中央通り歩行者天国にて野外ライブ.今回の出演バンドは、SYNCHRO9、あまな、タイルマン、ブラックモンゴリアンズ、はずき、T&T.ジリジリと照りつける太陽の下、長野駅前ミスタードーナツの辺りで演ってきました. 面白かったのはセッション.ブラ・モンのVo・本間君がどんどん即興で適当な歌詞を付けて歌いまくり、あたかもバンドのライブのようなまとまり具合をみせてくれました.とにかく、暑かった! ...(simizu)

■jul.04.'98---昼からイベント”8つ目の幸せ”のリハーサルには入る.3年ほど前、長野県民文化会館で行われた「108人展」の企画者である”実験展示プロジェクト”主催のイベントだ.中心人物は”女子美”出身の清水恵さんという長野在住の女性.企画書によると清水さんの同級生らによる”ささやかな幸せ”を持ち寄ってオムニバス形式で観せることにより、見る人に幸せを伝えようというコンセプトらしい.ネオンホールでのノンジャンル7組の出演者は、東京から来た人たちが中心で、詩と映像による作品、軽演劇(レヴュー)、バンド/ソロによる演奏..といった内容.
7:00から始まった本番を手伝いながら思ったのは、違ったジャンルの作品を組み合わせるというのはなかなか難しいな、ということ.当然見る側としてはコンセプトや順番の必然性なんかを考えてしまうだろう.けれど主催者側が出演者や演目を決める際、実際はもっと違った事情、友人関係や自分の好み、あるいはたまたま空いていたというような理由_勿論それがコンセプトとして成立する場合もあるのだろうが_に左右されていることが多い.長野のように何かを表現しているという人の絶対数が少ない土地では、なおさらその傾向は強くなってしまうんだなあ.今日のイベントを観ながら考えたのはそんなことだった.あと、やってる人が幸せになれるからといって、見ている人が幸せになれるとは限らないということも強く感じたか.
 先に書いたように、出演者のほとんどが清水恵さんの同級生.学校を卒業してすでにかなりの時間が流れているにも関わらず、こんな風に昔の仲間と一つのステージをつくれる関係を維持しているということこそ、実はすごいことなのかもしれないな...これは遅くまで無茶苦茶盛りあがった打ち上げに参加しての感想. ...(simizu)

■jul.03.'98---今日はジャム・セッション.まあいつもの調子なのかな.
本日の1冊--「アルケミスト」/パウロ・コエーリョ著
 ずっと友人達に読め読めといわれていた本.何故か今週になって突然手を出してみたが、面白い! 「世界は前兆に満ちている」..本質的なことをサラリとした文章でグイグイ読ませてくれる冒険憚だった.どんな内容なのか書くよりも、ぜひ読んでみて下さい、と書きたいです.自分に薦めた友人の気持ちがわかるなあ.角川文庫ソフィア刊、500円位です.ぜひ! ...(simizu)

■jul.02.'98---夕方、FMぜんこうじにて自分たちの番組「SmallTownGroove」の収録を行う.今回のゲストはJoLJo No.1642ことマビカちゃん.もともと演奏出来ないメンバーを集めてパフォーマンス的にキッカイなステージを繰り広げていたJolJo、最近はメンバーが流動的で、ほぼ中心のマビカちゃんの企画するユニットと化していたところ.映画、美術とバンドにとらわれない活動を展開していきたいと語ってました.長野に合う音楽を担当のTheEnd桜井が探す「長野サウンドトラックス」は、城山動物園特集とド・ローカルぶりを発揮.でも後期BeachBoysを含む選曲はどこか説得力があってなかなかのものでした.
 月に2回のペースでそろそろ10回目を迎えそうなこの番組、まだまだ素人臭い感じは抜けないものの、何となく一定したペースで進められるようになってる気がする.劇団こおろぎ探偵事務所の宮下と自分が喋り、桜井のサントラコーナーがあって、1〜2組の”表現者”を招き紹介するというパターン.もっと無茶をしたり弾けてる企画があってもいいのかもしれないなあ. ...(simizu)

■jul.01.'98---SYNCHRO9の大森君と、ネオンホールの道路沿いの壁のペンキ塗りをやった.ネオンホールの外見がお世辞にも綺麗だと言えないってことは、一度でも来たことがある人ならご存知でしょう.どう見てもライブハウスとか劇場って言うよりは腐りかけた民家って感じだもんなあ.特に駅に下っていく道路沿いが汚いとは思っていたのだが、実はプロのペンキ屋である大森君の厚意で、今回ついにリニューアル?を果たすことができた.
 てなわけで、2人して作業着を着て一日がかりで取り組みましたよ.まず下地作り.専用のタワシみたいなので前の色をガリガリと削っていく.次に地塗り.白一色でいったん全ての塗装面を覆ってしまう.で、いよいよ本番となる.こうやって書くと楽そうだけど、実際は結構重労働だ.なにせ埃が凄い.もうもうと舞い上がって目や口にどんどん入ってくる.ペンキを塗るのはなかなか楽しいんだけど、はみ出したらいけない所が多くて緊張するし、シンナーの臭いでだんだんぼーっとしてくるのにも困った.面白かったのは、道行く人や近所の人々がしょっちゅう話しかけてくることだ.普段うるさくして顰蹙を買ってるかと思いきや、案外フレンドリーにしてもらえてほっとしましたね.完成したのは夕方も薄暗くなる頃で、しばし2人してうっとりと眺めてしまいました.
 で、選んだ色は...明るいオレンジ色.今までネオンホールってブルーばかり使ってきたので、意外な感じがいいと思うのだけど..良いか悪いかは実際見て確かめて下さい.
夜、入り口のドアに懐かしのオレンジ地に青インクのポスター”フロッグスLIVE”(ネオンホールでの3年半?前のライブポスター、木版画!)を貼って、今日の仕事が終わりました. ...(simizu)


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