日目 〜 雨の函館へ〜

 

朝、札幌駅に着いた。

夜は賑やかだろう構内もまだ目を覚ましていないようで、キオスクが数店開いているだけだった。

朝一番の函館行特急列車に乗る。

天然の寒ブリ弁当

のホームで駅弁を買う。やっぱり列車の旅はこれ。

売り子のおじさんの「限定品だよ」の言葉に乗せられ、゛冬の天然寒ブリ弁当゛を買った。

 

素直に育ってるせいか?どうもこの"限定"の二文字には弱い。

 

寒ブリが北海道でも捕れるとは知らなかったが、出世魚ということもありとりあえずゲット。ちょっと豪華な朝食なり。

 

7時ちょうどに札幌を出発した。

函館までは特急「スーパー北斗」で3時間以上。

日曜日でもさすがにこの時間の列車は空いている。

 

駅弁と一緒に買い込んだビールを片手に寒ぶり弁当をおいしくいただいた。

 

10時過ぎ、やっと函館に着いた。
さすがに観光地「函館」。休日ともあって駅は観光客で一杯。
この駅舎、まだ建て替えられたばかりらしく、ホームから待合室まで真新しい。
失礼だが、昨夜の釧路駅から来るとそのギャップが激しい。

インロッカーに荷物を預けて、構内の観光協会へ。
ここで、観光案内のMDを借りる。早速持参のMDプレーヤーにセットした。
もそも今回の旅行で釧路と、この函館を選んだのは、釧路は丹頂鶴を撮るため。
そしてこの函館は、ある映画の舞台となった地を訪ねてみたかった。そんな単純な理由からだ。映画は「星に願いを。」というもの。
函館を舞台に盲目の主人公と看護士の物語。
物語に函館の風景や路面電車などがマッチして、その風景に心が奪われた。
Dを聞きながら、カメラを片手に駅舎を後にした。
外はかなりの降りの雨。
新築の駅舎の周りは、まだ整備途中のようで、工事現場の様。
観光協会でもらった案内図を頼りに路面電車の乗り場を探す。
この雨では・・・ととりあえずの観光地五稜郭を目指す。
こで路面電車というものを初めて見た。
車の行き交う中を電車が走る。初めて見るとやっぱり不思議な感じがする。
気付けば、いつの間にか雨が雪に変わっていた。
乗った電車がクリスマスの飾りつけをしてあることに気が付いた。

思議な乗りものに乗ってしまったかのような数分間。
五稜郭公園前の電停(バス停ではない。)で降りる。
案内標識に従って数分坂道を歩き、五稜郭に着いた。
みぞれの様な雨が強くなってきたので公園内の市立博物館へ入る。
函館の歴史を知ることができる。NHKドラマで話題の新撰組の資料なども展示されている。
折角なので五稜郭タワーに上る。もちろんエレベーター。
雨なのに結構観光客がいたが、このみぞれ交じりの雨では、五稜郭の星形を見ることはできなかった。
五稜郭タワーで昼食の後、再び電車に乗り函館駅へ戻った。


でロッカーから荷物を出して、歩いてホテルへ向かった。
途中、函館朝市の店を横目で見ながら、雨の中を急ぐ。
駅から約10分。今夜の宿「函館観光ホテル」に到着した。
ホテルに着いたのが午後3時前。夕飯には早いので散策に出かけることにした。

イドブックを片手に、元町ベイエリアの洋館街を見て歩くことにする。
地図によれば、元町公園内に「函館市写真歴史館」の表示。
足早に目的地を目指した。
この歴史館。建物は旧北海道庁函館支庁の庁舎だったそうで、中の展示物に加え、この建物自体もすばらしい造りをしている。
歴史館は、函館に(というか北海道に)写真が伝わった歴史をわかりやすく展示してあり、古いカメラや写真の仕組みについて展示している。
1階に降りてきて、1階が市観光協会の元町分室になっていることが判明した?
どおりで親切にたくさんのパンフレットをくれると思った。
旧函館区公会堂 史館の閉館時間が迫っていたので、あまりゆっくりもできず外へ出た。
坂道を登ったところに、きれいな洋館がある。
案内板には「旧函館区公会堂」の表示。ライトアップされた姿が美しかった。

残念ながら閉館時刻を過ぎていたので中までは見ることができなかった。

 
後5時を過ぎて、周りの木々にイルミネーションが点いた。
この時期「はこだてイルミネーション」というイベントをやっているそうで、天気が悪く空に星が無い分、街の灯りが星のようだった。
 

夕食はホテル近くの地ビールレストランでライブ演奏を聞きながら、コロッケなどをつまみにビール三昧。

はこだてイルミネーション

 

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