1日目 〜北斗星で北へ向かう〜

 

前中に仕事を終えて、午後3時過ぎの新幹線で大宮へ向かう。

大宮から北海道までは、寝台特急『北斗星』の旅。

 

 北斗星は上野を出発した後、大宮に到着する。

 北海道へは、北斗星1号と3号があり、今回は1号を利用した。

 平日の午後5時過ぎに乗車する1号は、どう考えても休暇を取らなければ利用できないが、7時過ぎの3号なら仕事が終わってからでも利用できるのでは?などと考えながら、車内での夕食となる駅弁と飲み物を買い込んで、列車の到着を待 つ。

 

北斗星 機関車
北斗星号

刻通りにホームへ滑り込んできた赤色の機関車に引かれ、ブルーの列車「北斗星」がやって来た。予想はしていたが、やはり車体は古い。もう20年以上も使われているというのだから仕方無いが・・・。

 

 乗り込んで、まず驚いたのが、真中に通路が無いこと。デッキから車内通路への行き方に迷ってしまう。車内は寝台部分が片方のみなので、反対側の窓側は通路。あたりまえといえばあたりまえなのだけど、不思議な感じがした。

 

 

回は一番お手ごろな(単に安い)?B寝台のコンパートメント。上下2段のベッドが向かい合って、1部屋(区切り)を4人で使用する。4人グループであれば入り口のドアを閉められるとのこと。

ベッドは、決して広いとは言えないもので、シーツと毛布、枕、ハンガーに浴衣がセットで置いてある。

 車内の説明や使用方法などの説明は無く、寝台列車初心者にはちょっと不親切の感がある。

(そのため、結局最後まで使われなかった折りたたみテーブルを後に発見する。)

 ベッドの周りには目隠し用のカーテン」があり、一応のプライバシーは保たれている?

 通路側の壁には蛍光灯が付けられているので、やっぱりこちら側を頭にして寝ればいいのだろう。

B寝台
 

  

車してからしばらくは、 旅の無事を祈りながら、ビール片手に通路の壁に申し訳なさそうに付いている折り畳み座席に掛け、広く開いた窓から流れる車窓の風景を見ていた。

北斗星には豪華なディナーカーも接続されているのが・・・ひとりで食べても仕方ないので、大宮で買い込んだ駅弁を食べる。
 さすがにカーテンを開けたまま食べるわけにもいかず、カーテンの中で食べるのは押入れの中で隠れて食べているようで、落ち着かなかった。

 

 夕食後は『いつでも寝るモード』の体制に。

 毛布に包まりながら本を読んだ。内田康夫の「釧路殺人事件」。これから行くところを舞台にしているところが興味深く、先日本屋で買っておいたもの。

 

車はどのくらい来ただろうか、9時くらいになって停車した。

 アナウンスでは、「この先で停電があり、復旧作業中。復旧の見通しはなし。」とのこと。

 結局は1時間半も遅れることになった。

 停車中は読書には最高の環境なのだが、動き出してまもなく、午後11時になって消灯されてしまった。まわりが暗くなるとさすがに眠くなる。

 青函トンネルの通過もわからないまま、列車の音の中で眠りについた。

 

 第2日へ続く


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