葛温泉・温宿かじか （くずおんせん・おんじゅく かじか）

居心地のよい温泉宿

温宿かじかは、葛温泉にある3軒の旅館のうちの一つ。他の2軒は、素朴な山の宿という風情だが、ここだけは、お洒落なギャラリーのような雰囲気。 この地には、葛温泉の元湯として、もともと河鹿荘という宿があったが、水害のため1969年に流出、現在の宿は1996年に再建されたものということだ。 部屋数（全6室）は少ないが、通路やパブリックスペースなど、余裕のある空間になっている。館内はセンスよく、隅々まで気配りがなされている感じがした。

風呂は、内湯・外湯とも、木をふんだんに使った落ち着いた雰囲気。半露天の外湯は、目の前がそのまま森につながっていて、森へ吸い込まれそうな感覚だ。 外湯のお湯は、硫化水素臭が漂い、湯の華が豊富に舞う新鮮なもので、満足感は高い。訪問時は朝で、気温が低かったためか、お湯はぬるめに感じられた。 お湯そのもののレベルも高いが、全体的に居心地のよい雰囲気は、よい意味での演出の上手さを感じた。信州では、まだ、このタイプの旅館は少ないと思う。

Data

【所在地】　長野県大町市高瀬渓谷葛温泉 　【営業時間】　10：00〜15：00 　【定休日】　第2・4水曜日（8・10月は無休） 　【料　金】　800円 　【駐車場】　約50台（無料） 　【源泉名】　橋本の湯源泉 　【泉　質】　単純温泉，pH7.02 　【泉　温】　92.4℃ 　【湧出量】　明記なし 　【加温】　なし 　【加水】　あり（源泉温度が高いため） 　【循環】　�@内湯：循環ろ過装置利用（温度を一定に保つため） 　　　　　　�A外湯：かけ流し（放流式） 　【入浴剤】　なし 　【殺菌剤】　明記なし 　【飲　泉】　不明 　【設　備】　内湯男女各1，外湯男女各1 　【備　品】　洗面器，シャンプー，ボディソープ 　【最新入浴日】　2008年10月 　【泉　質】　Ａ 　【設　備】　Ｓ 　【情　緒】　Ａ 　【総　合】　Ａ 　【付近の温泉】 　　湯量豊富な山のいで湯　「葛温泉・高瀬館」 　　夏休みでも空いている日帰り温泉　「上原の湯」 　　空いている旧館はパラダイス　「大町温泉郷・薬師の湯」

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