鹿塩温泉・湯元 山塩館
(かしおおんせん・ゆもと やましおかん)
南アルプス山麓 塩湯の宿
山塩館外観2008年のゴールデンウィークは、遠山郷に出かけた。遠山郷は信州の最南端、静岡県境に近い山里で、日本の原風景が残っている地域だ。

長野市よりも南に位置するため、季節が一歩進んでいるようで、清々しい新緑の中をドライブ。時折見える残雪に覆われた南アルプスの山々も美しかった。

宿泊は、大鹿村の鹿塩温泉。南ア・塩見岳の西麓に位置し、3軒の旅館がある。湯元と名乗っている山塩館を3月のうちに予約しておいた。
山塩館浴室鹿塩温泉の特徴は、海水とほぼ同濃度の強塩泉であること。海から遠く、標高の高い山奥で塩泉が湧き出る理由は、未だに解明されていないそうだ。

源泉を口に含むと確かに海水と同じしょっぱさと、何となく海っぽい香りもする。加温・加水なしの源泉浴槽もあるが、温度が低いので入る勇気がなかった。

メインの浴槽は加温・加水(皮膚への刺激を和らげるためとのこと)されていて、インパクトは薄くなるが、よく温まり、湯上り後もなかなか汗が引かなかった。
山塩館夕食夕食は山の幸が並ぶ。鹿肉のスモークカルパッチョが珍しい。また、画像にはないが、季節の山菜の天ぷらは、塩泉を煮詰めて作った「山塩」でいただく。

翌朝は早起きして、朝食前に宿の周辺を散策した。山の朝の澄んだ空気に触れ、森の香りを胸いっぱいに吸い込んで、身体の奥までリフレッシュした。

落ち着いた山の宿でゆったりとした時間を過ごすのは、普段慌しい生活を送っている筆者一家にとっては、何よりも贅沢なひと時で、心から安らげた。
Data
 【所在地】 長野県下伊那郡大鹿村鹿塩
 【営業時間】 外来入浴時間は要問合せ
 【定休日】 不定休
 【料 金】 1泊2食11,000円〜
       日帰り入浴料金は要問合せ
 【駐車場】 25台(無料)
 【源泉名】 鹿塩の湯1号源泉
 【泉質】 含硫黄-ナトリウム-塩化物強塩冷鉱泉,pH明記なし
 【泉 温】 明記なし
 【湧出量】 明記なし
 【加温】 あり(源泉温度が低いため)
 【加水】 あり(濃度調整のため)
 【循環】 循環ろ過装置を利用(源泉温度が低いため),常時源泉流入
 【入浴剤】 なし
 【殺菌剤】 あり(塩素剤)
 【飲 泉】 可
 【設 備】 内湯男女各1(ヒノキ風呂と石風呂が日毎に入替/源泉浴槽は石湯のみ))
 【備 品】 シャンプー,ボディソープ
 【最新入浴日】 2008年5月


 【泉 質】 A
 【設 備】 A
 【情 緒】 A
 【総 合】 A

 【付近の温泉】
  遠山郷のスケールの大きな温泉 「遠山温泉郷・かぐらの湯




  


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