人生は美しいもの
著者 新井光枝さん(長野市)
![]() 「さほど苦労もしない人生でしたが、いつも前向きでいよう」と心がけてきた新井さんは、子煩悩な父母の思い出、戦争や結核で亡くなった友への思い、ご主人が病に伏した時の哀しさ、趣味や旅の楽しかったことなど、喜怒哀楽の人生を、語るようにまとめ上げています。タイトルは「人生は美しくあってほしい」と願う気持ちから命名。 |
![]() 「何としても…」という気持ちの中には、志なかばで奥様を亡くされたことも大きく「二つの足あと」としたのは奥様への鎮魂が込められています。 一番の山場は事業家としての果敢な挑戦と二人三脚の秘話。だが成功裡のうちに幕引きをし、第二の人生の出発をご夫妻で語る会話もいい。ほのぼのとした情景と、人生の深みを感じさせて、共感を覚える方も多いのでは。 |
![]() 作品の羅列にとどまらず、歌に込められた奥様の心の有り様、制作の過程を伴侶として丁寧に解説。歌を通じて出会った先生や恩師・友人の紹介、展示会の様子、最後の自詠作品などで構成され、「遺歌集 わがこしかたのうたごよみ」は、一番ふさわしい人に、ふさわしい形で発刊され、奥様の姿を浮き彫りにしています。生前の感謝の意で関係者に配られ喜ばれています。 |