Vol.5 (2001.1.15 新年号)
記録作業という孤独な努力が一冊に結晶!「自分史」ご紹介



人生は美しいもの
著者 新井光枝さん(長野市)

 昨年五月、更北公民館作新大学が開いた「自分史を作ってみよう」を受講して、すぐ筆を執られた新井さんは、その四ヶ月後には出版するという、超スピードで完成させました。
 「さほど苦労もしない人生でしたが、いつも前向きでいよう」と心がけてきた新井さんは、子煩悩な父母の思い出、戦争や結核で亡くなった友への思い、ご主人が病に伏した時の哀しさ、趣味や旅の楽しかったことなど、喜怒哀楽の人生を、語るようにまとめ上げています。タイトルは「人生は美しくあってほしい」と願う気持ちから命名。  


「二つの足あと 喜寿を迎えて 」
著者 横山 保さん(松本市) 

 まず、大作である。「何度も挫折しそうとなった」と後日談でお聞きしたが、これだけの文章を完成させた事に敬意を表さずにはいられない気持ちです。
 「何としても…」という気持ちの中には、志なかばで奥様を亡くされたことも大きく「二つの足あと」としたのは奥様への鎮魂が込められています。
 一番の山場は事業家としての果敢な挑戦と二人三脚の秘話。だが成功裡のうちに幕引きをし、第二の人生の出発をご夫妻で語る会話もいい。ほのぼのとした情景と、人生の深みを感じさせて、共感を覚える方も多いのでは。


「わがこしかたのうたごよみ」
著者 横山恵美子(松本市)

 「二つの足あと」を出版した上記の横山保さんが、亡き奥様の残された短歌と直筆の色紙を編集して、作品集としてまとめたものです。
 作品の羅列にとどまらず、歌に込められた奥様の心の有り様、制作の過程を伴侶として丁寧に解説。歌を通じて出会った先生や恩師・友人の紹介、展示会の様子、最後の自詠作品などで構成され、「遺歌集 わがこしかたのうたごよみ」は、一番ふさわしい人に、ふさわしい形で発刊され、奥様の姿を浮き彫りにしています。生前の感謝の意で関係者に配られ喜ばれています。
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