第5回西関東吹奏楽コンクール一般の部

於:1999年9月26日(日)所沢市民文化センター(ミューズ)

演奏順 代表県 団体名(人数) 演奏曲 指揮者
埼玉 川越奏和奏友会吹奏楽団(88) 課題曲 II
ディオニソスの祭             Florent Schmitt作曲
                               (Durand)
佐藤 正人
代表
埼玉 川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団(85) 課題曲 II
歌劇「トスカ」第3幕より         Giacomo Puccini作曲
                        飯島 俊成(未出版)
近藤 久敦
代表
埼玉 ソール リジェール吹奏楽団(77) 課題曲 I
狂詩曲「サウンドバリアー」作品38   Malcolm Arnold作曲
                               (Novello)
瀬尾 宗利
山梨 敷島吹奏楽団(68) 課題曲 IV
「ダフニスとクロエ」第2組曲より     Maurice Ravel作曲
 夜明け、全員の踊り       Roger Boutry編曲(Durand)
雨宮 良
新潟 十日町市民吹奏楽団(55) 課題曲 II
交響曲第5番より II . IV楽章      Malcolm Arnold作曲
                     瀬尾 宗利編曲(未出版)
亀貝 隆
群馬 前橋市民吹奏楽団(60) 課題曲 II
交響的断章                Vaclav Nelhybel作曲
                            (音楽之友社)
山本 佳弘
群馬 高崎市民吹奏楽団(80) 課題曲 IV
バレエ組曲               Ottorino Respighi作曲
「サバの女王ベルキス」より          木村 吉宏編曲
 I . ソロモンの夢 IV . 饗宴の踊り         (De Haske)
千葉 理
山梨 ソノリテ甲府吹奏楽団(58) 課題曲 II
「万霊節」〜8つの歌 作品10より〜 Richard Strauss作曲
              Albert O.Davis/F.Fennel編曲(Ludwig)
小松 光
埼玉 県立伊那学園総合高等学校
              OB会吹奏楽団(50)
課題曲 IV
楽劇「サロメ」より             Richard Strauss作曲
  サロメの踊り  Mark H.Hindsley編曲(Boosey & Hawkes)
萩原 亮彦
10 新潟 三条市吹奏楽団(60) 課題曲 IV
歌劇「ピーター・グライムズ」より    Benjamin Britten作曲
 四つの海の間奏曲       小長谷 宗一編曲(未出版)
松崎 仁

’99新潟県大会の結果はこちら


<<horakaの雑感 1999西関東>>

1999年9月26日(日)
またしてもhorakaは吹奏楽コンクール西関東大会を聴く機会に恵まれました。 関東大会が東西に別れて5回目の大会。 賛否両論あるけれど、大会が近県で行われる分、聴きに行き易いというのが利点かな? 今回の大会は9月上旬に群馬会場で(中A、中B、職場)、9月下旬に埼玉会場(大学、高A、高B、一般)と開催され、最終日の26日、高Bと一般が行われた所沢市民文化センター(ミューズ)を聴いて来たのでした。 horakaがミューズに行くのは実は3回目です。みんな吹奏楽コンクール(^-^;; そのうち航空公園に行ってみたいなぁと思いつつ実現しないのでした。

道行きは・・・
今回は休日が一日しかとれなかったこともあり、日帰り高速道路の旅でした。 運転手はホルマリンピンク。ナビゲーターはホルマリンイエロー(ピンクの新妻)。 お荷物=horakaということで、ひたすらピンクの運転の邪魔(お喋り)をしてました。 日曜日だったので、道の混雑を心配してたのですが、どうも混雑の裏手裏手にまわったらしく順調に道のりを消化、柏崎を出て3時間で会場に着いてしまいました。ちぃと拍子抜け(笑) ミューズの駐車場にも停めることが出来(500円/日)、とってもラッキーでした。

高校Bの部
会場で当日券を購入、入場したのが10時10分ちょっと前。 ロビーでは演奏前の注意事項のアナウンスが聞こえ、もしかして高Bのトップから聴ける?と思ったのですが、一番混んでる入口近くの扉に並んだ為、入場が間に合わず(泣)閉め出されてしまいました・・・反対側に並べば楽勝だったのにね。 っと言う訳で、高Bトップの新潟県代表、県立巻高校の演奏はロビーで聴いたのでした(残念)。 巻高校の指揮者、若井先生はhorakaの妹が高校時代にお世話になった先生だったりする・・・余談.。 高Bの演奏は、途中昼食のため聴けなかった団体もあり、詳細は述べることが出来ないのですが、印象に残ったところを書いておきましょう。(詳細は西関東吹連のHPを見てくださいね)

ベストインパクト賞!?!
 山梨県立上野原高等学校の「リクディム(ヤン=V=ロースト作曲)」のタンバリン少年!
 その芸術的な構え、奏法、真摯な姿勢には脱帽ものでした。
 ビデオを記念にとっておきたいくらいでした。
 曲も面白かったです。
身贔屓かもしれない賞(でも良かったよ)
 新潟県立柏崎常盤高等学校「ハッピーエンディング(アーノルド作曲)」
 Horn2台で頑張ってた。薄い分Euphでカバーしてたみたいだけど努力したのが伺えました。
 共学だけど男子が少ないのよね。あれだけ吹ければ立派です。
 OBだけど指導にいけなかった先輩を許して下さい(代わりにピンクが行ったけどね)
 今度逆に指導して下さい、よろしく!
色んな意味で凄かったで賞
 新潟県立新潟江南高等学校「紅炎の鳥(田中賢作曲)」
 田中作品故に冒頭から打楽器のソロ。バランスが凄く研究されていて感心しました。
 34人編成で良くやりましたね。ピアノの前で吹くフルートお嬢さん。(ピアノ演奏御苦労様)
 打楽器からソプラノサックスへ持ち替え、暗譜で吹きまくっちゃうお嬢さん。
 (音量バランスを考えてステージの隅で吹いたのでしょうね)
 小編成故の打楽器と管楽器のバランス調整の妙(聴いた人には判る、感動もの)
 生徒一人一人が楽しそうに吹いていて、熱意が伝わってきました。
 河本先生、本当に御苦労様でした。(やっぱり高校のOB関連で繋がってたりする)
高校Bの部各県代表の皆々様
 小編成の高校B、西関東大会までしか出場できないと言っても、その演奏技術には感心しました。
 horakaは古い人なのでB編成の演奏の方が身近に感じる人です。
 (何せ中学当時、Aの部は45人編成だった)
 練習では楽しいことばかりじゃなかったでしょうが、皆さんの演奏は楽しかったです。
 熱意を伝える演奏でした。
 高校を卒業しても、是非楽器演奏を続けて下さい。
 そして一緒に吹奏楽の、音楽の楽しさを高めていきましょう。
 プロの演奏家にならなくても、音楽は私たちの心の肥やしになってくれます。きっと。

一般の部へ・・・
高校Bの部の表彰が終わり、予想通り(^-^;;多くの学生が帰ってしまい、ミューズの客席はガラガラ状態。仕方ないよね、遠くから来てる学校は帰らなきゃならないし・・・近場の学校ったって西関東大会だし・・・でも、もったいないよなぁ。
まぁ、そんな中で一般の部が始まったわけです。 トップは地元埼玉県の雄、川越奏和奏友会吹奏楽団、88名様! 仕方がないんだけど・・・高校Bとの編成差を見せつけられる演奏でした。 いや、技術面でも違うんですけどね。人数が倍近く違うし。 一般の部で一番編成が小さかったのは、同じく埼玉県代表の県立伊那学園総合高等学校OB会吹奏楽団の50名様。その他の団体はこの2団体の間の人数だったわけです。 本当に今更ですが、同じ日にここまで編成差の激しい演奏を聴きますと・・・ちょっと考えちゃうな。

horakaの戯言
地方大会で予選落ちした、しがないほら吹きの戯言として聞き(読み)流して下さいね。
今年の課題曲は御存知の通り行進曲でした。 西関東の一般の部では、課題曲IIの「レディアント・マーチ」が多かったですし、出来も良かったみたいですね。この曲はちょっと込み入った譜面ですし、技術的に吹きこなすのが難しい曲です。 一方2番人気(笑)の課題曲IV行進曲「K点を越えて」は、譜面的にはレディアントに比べれば簡単なのですが、冒頭の半拍休みの16分音符の出が合いにくく、また、どういう訳かテンポとりが難しい曲なのでした。どんどん遅れて行き易く、テンポが揺れるのです。
熱心に演奏して下さった皆様に水を差すようで申し訳ないのですが、horaka自身は今回の大会で満足のいく課題曲IVの演奏に巡り会えませんでした。
行進曲、マーチは吹奏楽の基本と言われるのは昔からのことですし、今更その理由を述べる気もありませんが、horakaが思った内容を綴りますと・・・
マーチのテンポというのは演奏者が何回かの練習を通して、一番気持ちよく動いていく、演奏しやすいテンポになっていくものです。いくらメトロノームできっちり合わせていても、そのテンポ=演奏テンポには成りにくいのです。ではどうやって合わせるか?それは演奏者がいかにアーティキュレーションというか、気持ちを合わせるか、ということだと考えます。一番手っ取り早いのは何回も合わせる練習をすることです。
でも一般バンドというのは全員での練習というのが難しいですよね。 多くの団体は週一回程度の練習。もちろん全員集合なんて夢みたいなものです。 もちろんプロの演奏家や、コンクールで上位大会の常連団体の方々は、その技術力で「合わせる」事をカバーしています。週一の練習でも難度の高い自由曲をクリアするそのテクニックには、只々感動するばかりです。(努力しなくちゃね>自分)
でも今回の課題曲IVの行進曲は、きっとその週一練習では難しい曲だったんだと思うのです。
身贔屓発言で大変恐縮なのですが、horakaの所属する柏崎市吹は、この課題曲IV、テンポ感に関しては結構上手く演奏できたのでした。(苦情はあるでしょうが・・・) 柏崎市吹は効率の悪い週二練習を行ってます。 なまじ一週間に二回も練習があるため、出席率が芳しくなく、曲の仕上げ効率も良くありません。 ですがぶっちゃけた話、数をこなした練習のお陰で、テンポだけは合うようになったのです。 編成が小さいというのも大きな要因でしょう。柏崎市吹は五十数人の編成ですから。
話が大幅にずれてしまいましたが、一般バンドの編成が大きくなってる昨今、今年の課題曲IVは予想以上の苦戦をしいらせた様に感じたのです。 もっとも、埼玉県地元住民によりますと(^-^;;この所沢の「ミューズ」という会場は、県下でも屈指の演奏困難なホールで、普段出来ることまで出来なくなるとの話を聞きました。 コンクール故の緊張感もあるでしょう。上手に演奏した団体もありますから、一概には言えないのですが・・・
行進曲。されど行進曲。
私には今回の行進曲(特にIV)、大編成バンドに対する警鐘と挑戦に感じたのでした。(大げさ・・・)

そしてそれは起きた・・・
ホルマリン連中は、一般の部の演奏を審査員席の隣で聴きました。
(ミューズの2階席。審査員席を広く取ってるため、結構混雑。)
ですから演奏中がさごそ講評を書く審査員も、演奏終了間もなく講評用紙を回収する役員も、目の端に捉えてました・・・大変だなぁと思いつつ。
演奏終了後、予定時間より早めに表彰式開始。
館内放送では『集計、審査結果は既に出ておりますので、代表者が揃い次第表彰式を始めます』みたいに言ってました。 10団体中金賞受賞団体は3団体。銀賞4団体。銅賞3団体。 ・・・という発表でした。(うぇ〜辛いなぁと思った団体もありました) 全国への代表は上位2団体。おめでとう!頑張ってね!! そして、閉会。 ロビーでネット上のお知り合いと逢い、雑談(笑)、遠距離のため早々に帰路に就きました。 途中休憩と夕食を取るため高速道路のサービスエリアにいたところ、新潟県代表の団体と偶然遭遇、以前演奏会のトラをしていただいた方と話したところ・・・ 『講評用紙のとり違いがあった!?!』 なんですと〜〜〜!!! でも私たちが何をするわけでもないし・・・ 謎を抱えたまま帰宅するホルマリン。

・・・以上がホルマリンの当日ドキュメント。
以後、集計ミスの訂正による金賞受賞団体の追加・・・2団体(銀賞より繰り上げ) う〜む・・・これは・・・問題なんだろうな。 なんと言っても当事者様達が大変でしたね。 しかしながら、只では終わらないコンクール!(例年何かしら・・・何かが起きる?) 全国大会はどうなるかな? ホルマリンは全国大会(in郡山)の襲撃案を計画中(暇な連中) 10月24日(日)郡山へGO!(爆) 


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