ストリード
「ある芸術家の手記」仮


以前に創ったTRPGリプレイっぽい動画のシナリオです。
一応、プロットネタは最後まで有ったんですけど、まあ動画用と言うかで・・・。

「TRPGルール案 彼方より来たりしモノ」
http://www.avis.ne.jp/~asper/work/rpgrule.htm
「リプレイ動画 財宝はまるで輪の様に」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm32562394


掲載 2018/01/10
森宮 照


プロデューサーシート
タイトル「ある芸術家の手記」仮
 概略 TRPGシナリオ

コンセプト「日常の裏に潜む狂気」

ハード的テーマ「探索」肯定否定
 居なくなった芸術家は、一体?

ソフト的テーマ「野心と対価」肯定否定
 人は何故、破滅すると知っていても手を出すのか

目的 TRPGの面白いセッションの実現
それは無い 目的を達成しない

ディレクターノート

基本的には「クトゥルフ用シナリオ」として構築。
ただ、土台的には「彼方より来たりしモノ」それをベースに構築。

■予定進行ライン
・とある、芸術家が失踪する、と言う事件が発生する。
それにゆかりのあった人々がプレイヤーとして集まり、その調査をする事になる。
それまでにも幾人かの、同じような芸術家?が失踪していて、何かよからぬ事があるのでは?そんな話が。
・ともかく失踪した、と言うペンネーム「絵神」という人物の部屋に行き探索すると、その画家の手記?を見つけるが、そこに”描かれていたもの”に戦慄して、ストレスチェック。怪しい円錐形の頂点からヒトデ状の触手が伸びててその上に恐竜みたいな頭が載っている、感じ。
・その他にもその手記に有った絵の「絵として完成してる奴」もあって、それは描く台に飾ってあるまま。それもまた変で、しかも最後に描いてから、ずい分経ってる。ただ描き掛けなのか、それには微妙に怖さは無い(この絵ではストレスチェックは無い)。その絵には描いた日付があり、その後も画家は絵を納品していたが、この絵は納品されていない、らしい。
・その後、手記の内容を調査。内容的にはなんか、だんだん狂って行くと言って良い感じ。ネタに詰まり何を描いても良いと思えず知り合いの芸術家と文通していくウチに怪しい呪術?を知る。それをノートに書き表わしたら、”表現しにくいモノ”がやってきて、絵を仕上げてくれた。ただ何か、自分の中で何かが歪んだ気がする。と言う処から、日記は書かれてない。かなり日付が開いて、手記は最後に「俺も連れて行かれるのか・・・?」とだけ書いてあって、以後は調査しようがない。

・パーティは、なんか問題でもあったんだろうか?と言う事で、知人の文通のあったらしい芸術家?を探してコンタクトを取ろうとするが、失踪している等して取れない。ともかく調査はもちこし、という事に成り帰宅。
・で、その夜かなんかに、手記の絵を見た人は夢を見る。暗い夜道を裸で歩いていて、やがて自分が変質していくのを実感し。洞穴を抜けると目の前にあの、手記の絵の怪物がいて自分に向けて咆哮。しかし不思議と恐怖は感じずにふと隣を向くと鏡が見えて、そこには”羽根小人の姿が”映っている。うわああ!で目覚める。起きた際に知力でチェック20に失敗すると、”覚えていて”ストレス4くらいで恐怖ロール(覚えてない場合は不要)。”それ”は、打開(原因の究明)を試みない限り、「毎夜」続いて、一日毎にストレス値が増えていく。
・その結果で、プレイヤー達は自分らが危機的事態に陥った事を悟り、状況の打開を急ぐ事になる。絵神の周囲を探索していくと、やがて「ゾスト出版社」と言う処に行き着いて。そこが何か怪しい術を芸術家に教えているらしい?事が解る。
・ゾスト出版に出向くと、どうも人間味の無い人々が居て、対応する。問い詰める?と、彼らは答える。我々は彼らがどこへ行ったか知らない。また、我々が行って良い場所でもない。ただ、貴方達は違うかもしれない、試してみないか?と言う事で、「卵の様な物」を貰う。我々は、”この”素晴らしさを広く世間に知らしめねばならないのだ。

・ここでPCらがどういう行動をとるか?で話は変わる。それを否定すると、ゾスト出版とは戦争状態になって、”人形の”編集部員らと戦闘する事に(相手を破壊すると解る)。その後、編集部の奥の部屋にある「ゾス・オムモグの像」を破壊すると、残った奴が居ても、彼らも溶解して死んでしまう(ゾスの人形的な存在)。「絵神」が何処に行ったのか?それは結局解らないまま、事件はうやむやに成り、話は終わり。
・もし、否定しなかった場合、卵を貰ったプレイヤーは部屋にあの、羽根小人がやってきて、”貴方が期待する物”を作ってくれる(あくまで創作として)。このまま受け入れ続けると、そのプレイヤーは最後には、羽根小人になって何処かへ飛んでいくことに。


補足。
ゾスト出版の人も、最初は芸術家で。ネタに詰まった末にゾスオムモグとの交信を受信してしまい、やがて羽根小人がやってくる。だんだん変質していく”彼”は、やがて創作業からは身を引いて出版社を立ち上げるが、それでもネタに詰まると羽根小人に依存していくウチに自分も羽根小人になる事を理解。最後に自分の身代わりを羽根小人に創らせその場に残して消えていく。その「身代わり人形」はその後、ゾスト出版を維持する事に集中し、同じく”自分と同じ”仲間を増やして、ゾスオムモグの信者や奉仕者を増やすべく活動を続けていた、と。


追加。シナリオ展開上、ソズト出版の誘いを受けた一人くらいが生き残っていても良いかもしれない。そして、話をしているプレイヤーらの前で変身して消えていく。見た人は恐怖ロールw。


当時の予定話数。
第0話「キャラメイキング」
第1話「芸術家の手記」
第2話「夢で見た鏡」
第3話「闇の中で呼ぶ」
第4話「現実が歪む時」
第5話「ゾスト出版社」
第6話「選択」
第7話「残ったモノ」



end