DAY-2
7/13 AM8:23
肝臓にはまだ分解しきれないアルコールが残ってる感じで、ボーっとした目覚めだった。
夕べは1時間半の遅れを取り戻す為か、乾いた体の欲するままだった為か、生ビールの
ジョッキがどんどん空になった。
先々週に大秘境突き抜けをやった会社の若者達(タシロ言うところのクソガキ共)に、
掲示板に時たまカキコする産休明けのミホちん。そしてアロハ侍達・・・・・。
一期一会のつながりで、まるで俺の生前葬かのように一同に集まっちゃったのだ。
いや、生前葬じゃ縁起が悪い。
俺の「復活祭」とでもしておこうか・・・。
2次会のカラオケじゃ、久々にネジがぶっ飛んだ。
ぶっ飛んだ勢いで、終いにゃ最後の切り札というべきJOKERmy Wife)が乱入して、奇妙な
ダンスをする始末。
これで悪酔いしないわけがない。

夜半過ぎにリアリズムの宿に戻ると共に、全員死亡。
そりゃ当たり前だわさ。寝ずに長野に飛んできて、ちゃりんこ担いで山登り&山下り。
ビール攻めに絶狂カラオケ。
エネルギーの全てを放電してバタンQだね。


2階の4帖半の漫画部屋じゃキャパオーバーだから、リアリズムの座敷が
雑魚部屋となった。
リアリズムの宿では、目覚めと共につげ義春の漫画を眺めシュールな気分
に浸るのが接待ルール。


リアリズムの縁側で漫画を読みふけるハットリ。

さて それはさておき、本日の荒行は日本の国道の最標高地点(2173m)である場所から
湯揉みで有名な温泉街までの標高差1500mのちゃり下りである。
途中、硫化水素毒ガス地獄、ホワイトアウト遭難地獄、人食い熊地獄などの数々の地獄
を抜けていかなければならない。
そして我々に与えられた使命は、原始のままの渓谷にひっそりと湧き出る温泉を探し出し、
入浴することだ。
天候はおあつらえむきの曇天。時折、小雨もパラつく。

冒険の扉DAY-2のサイは投げられた。

天気が天気だし、これから向かう場所がホント一歩間違えりゃ しゃれにならない
ウィルダネスだけに、さすがにアロハは着なかった。
マジモードでハードギアに身を包む。


出だしはパノラマ・スカイウェイ。
むかーし、むかしのその昔、NISSANのスカイラインジャパンGTターボって車に乗ってた頃
かわいい彼女とここドライブしたっけ。
未だに心に残るシーンは、青い空に湧き上がる真っ白な積乱雲。
まるで通り雨みたいな、はかない夏の恋だったなあ〜。
あの彼女も今じゃおばさんと呼ばれる歳かよ。
そして俺は・・・・・・・・・

「あにきぃ〜、今日は全部下りなんやろ?」
野口が半信半疑で聞いてきた。
「ああ、でもちょっとだけ登りもあるな。まあ、体育館の屋根に登るくらいなもんだよ」

で、その体育館が下の写真のである。
おまけに「硫化水素発生につき立ち入り禁止」の立て札。

シューシューと吹き出る硫化水素のガスの中、もくもくと前進するアロハ侍。
(うそ〜、本当はただの霧です。本当の硫化水素が渦巻く中に入ると、生き物は瞬間で卒倒して死にます)
死にたくなかったら絶対にマネしないで下さい。


体育館どころか東京ドーム、いやもっとか・・・・
ザクザクのガレ場をちゃりんこを担ぎ上げていく。
なぜならば、この向こうにある世界。 アリゾナ砂漠を拝む為だ。



どうだ!これがアリゾナ砂漠だ!(本物は行ったことねえケド)


ガスにまかれた稜線をたどる。

かなりエクストリームなシチュエーションだが、
実際はすんげえくだらない会話をしながら歩いてる。
アノ女にアノ男がアレしてふられた、○○マ○デ男の話題で盛り上がりまくってたりする。
あんまりおかしくて、下りは急斜面のガレ場だったけど力がはいらなくてコケそうになった。


稜線のドンつきから見えた荘厳な光景。
切れ落ちた断崖絶壁にPH2の酸性湖は地獄の様相。


アリゾナ砂漠のしょんべん男。
大自然の驚異の前には暴れん坊と呼ばれたチンポも萎縮する。


さあ、いよいよ下りの出番だぜ!
昨日みたいな登り返しは絶対に無いぞ!!(多分ねぇ〜)
気合と年季の入ったpatagoniaを羽織れば、とてもチャリ嫌いになんて見えないぞ!
イメージコーディネーター・タシロ 36歳 健在!!


人食い熊(なんているわけねえが・・・)の生息する熊笹砂漠でホワイトアウトときたもんだぜ。


丁度、中間地点に位置する沢にかかる橋。
ハイカーなんてひとっこ一人いなかった割には立派な木の橋が架けてあった。
ここで大休止。
学生時代はワンフォゲ(ワンゲルとも言う)で鳴らした大ちゃんは、湯を沸かし
カップ麺を食う。(湯を沸かすくらい、別にワンフォゲは関係無いと思うが・・・)
「ねえ、汁もらえる?シル・・・・」
口を揃えて、そー言うみんなに、なんのためらいもなくラーメンの汁を分け与える
大ちゃんはとっても心の寛大な人なのだ。


タシヤンがどこぞから仕入れて大量に持ってきたコアップガラナがオフィシャル飲料。
南米の味を感じ、ラテンの血潮で突き進め!

山岳地図の温泉マークを頼りに、ちゃりんこを降り、谷底向けて細道を歩き出す。
帰りの登り返しは考えただけでも憂鬱だ。
ずんずん、ズンズン、滑り落ちるように降りた谷底にある、大きな滝の横にその温泉は存在した。
岩の割れ目の中には意外と大きな湯船があった。
秘湯中の秘湯って感じ。
(地震でも起きた日にゃあ、天井の岩落ちてきて一貫の終わりだね)


温めでなかなか快適な温泉。
雨降りだから、天井の岩の隙間からジョジョジョと水が垂れてくる。


晴れてりゃ横の滝壺にザブンてのも面白いかも。
い〜でしょ〜!うらまやしいでしょ〜!(この場所を教えてほしい人はメールで・・・)


走りの写真を何枚か撮るのだが、毎回かっこよく撮れるのがこの男。
うまくピントが合うのは遅いから???
いや、乗れてます。惚れます。かっこよろしいです。

この手の木の階段が何度も現れ、やがて山道は岩と泥と木の根が入り交じった
気の抜けない路面となる。
だけど、止まる事はできない。
転がる石の様に、ロケンロールで落ちていく。


はい!ゴーーーーーーーーール!!!!
やったぜ!うりゃ!うりゃ!
最高に面白かった2日間だぜ。


で、2日間に渡った冒険の扉は幕を閉じた。

俺は病気を治す為に生きてんじゃない。
元気を出す為に生きてんだ。
だから元気が沸いてくりゃ、それに従うさ。

だからまたイマジネーションがピピッときたら・・・・・・・冒険の扉を示そう!


おしまい



BACK


HOME