冒険の扉2Days



要は思い付きなのだ。
自分の中に持つ「冒険の扉」のイメージに、そのひらめきが重ね合わさった時、
それを行動に移さずにはいられなくなる。
一番の問題だった身体は全開とまではいかないまでも、半開以上には調子が
上がったぞ。
俺は元気だ!イケる!

てなわけで、仲間内の掲示板OASISに冒険の扉をいっしょに開ける仲間はいないか!
と告知を出した。
そして、その1週間後 ある者は納期間近な仕事を放りつけ、又ある者は子供との
約束を先延ばし、そして又ある者は愛人とのデートを蹴っ飛ばし、信州信濃にやっ
て来た。
アロハ侍 見参!


と、どーでもいいような能書きはいいとして豚山アドベンチャー以来となる今回の
冒険の扉は強烈パンチの2Daysとした。
今回のウェポンはチャリンコだ。
ところが、今回のアロハ侍達はあの2年前の木曾の御嶽山でやった100kmレース以来、
ちゃりんこにはまったくまたがってさえいない。
あの時でさえ、あわててちゃりんこを買ったりしたマウンテンバイク(MTB)なんか興味無し蔵
なのである。
中でも、100kmレースでこっぴどい目にあったタシロ&野口の両名は「二度とちゃりんこ
には乗らん!」と宣言し、自前のちゃりんこはとっくに誰かにくれてしまっていた。
が、タイトルが「冒険の扉」とくれば話しは別だ。
両者とも奥さんに頭下げて、カミさん号での参加となった。


DAY-1
7/12 AM9:30
上州と信濃の国境の鳥居峠に水戸のハットリ、練馬のタシロ、鎌倉のシゲ、岐阜の
野口、そして信濃の国からは大ちゃん、そして俺の6人のアロハ侍が集結した。

本日の荒行は深田久弥の百名山にも名を連ねる2333mの高山のピークハント&山頂直下
からの豪快ちゃり下りである。
考えただけでも男らしぃーーーーー!
病を抱えた身でいきなりそんな無謀な挑戦をしていいものか!?
と心配する貴兄もあろうかと思うが、心配御無用ゴム不要。
この山にはスキー場があり、そこにはゴンドラなる山の高みまで空中移動するガラス
の箱があるのじゃ。
「年くってからの苦労は金で買え」と先人は言ったものよ。
実は先週のファミリーハイキングではここもロケハンし、チケット売り場の担当者と話は
つけてある段取りの良さなのだ。
「すみませんがぁ、ゴンドラにマウンテンバイクを乗せて上がっていいですか?」
担当者は「はぁ???」と驚いた顔をしたが、
「いいですよ、でもスキー場内は走らないで下さいね。ゴンドラ駅から下る遊歩道
が森の中にがありますからそこを走って下さい」
とのことだった。
まさか、ゴンドラ終点駅から更に稜線までMTBを担ぎ上げ、2333mの高山を目指そう
と企んでいるとは想像外だったに違いない。


ってなわけで、ちゃりんことアロハ侍を乗せたガラスの箱はぐぉんぐぉんぐぉんと
天空へと上昇していった。

眼下に広がるキャベツ畑、そしてその向こうは北軽井沢。
Chimpo HOUSEはどのへんだろうねえ?たしやん。


ゴンドラ駅には「好きな人と鳴らしてみてください」というホモ心をくすぐる鐘が・・・。
白いパンツが妙にホモセクシャルな風合いをかもし出している、たしやん。
(2人ともそのしあわせそうな笑顔はやめなさい)

って、こんなトコまでホモごっこしに来たわけじゃねえんだ!
俺たちゃ命知らずの冒険野郎よ!遊びじゃねえんだ!!
と、スキー場ゲレンデを後に熊笹の小径を稜線へと突き上げる。

1/25000の山岳地図をにらめっこした結果、一旦稜線に出てしまえばあとは
尾根を2kmほど平行移動の楽勝コースと見た!
最後のピークは厳しそうだがそれ以外はちゃりんこ乗っていけそうじゃん!
と、いうのが当初のイメージだった。

がぁ〜、甘いわ、甘いわ、全然甘いわーーーーーっ!!!!!!
子猫ちゃんくどくのと同じ位手ごわいわーーーーーっ!
木の根越え、岩石越え、ちゅるちゅる坂にずぶずぶ沼がアロハ侍の行く手をさえぎった。
「俺はちゃりんこなんか大嫌いだ!けっ!ぺっ、ぺっ!」と悪ぶれていたロクデナシ青年
だったが、妙に調子こいて先頭切ってガシガシと登って行く。
腹筋馬鹿炸裂!!

「アレが頂上だろ!?」と登れど、登れど偽ピークの連続。
ちゃりんこのフレームに肩を入れ、うんせ!わっせ!と前進するシゲ。
世界中を口先八兆で単車で放浪した生粋のロクデナシ野郎。

週間天気予報は大はずれで晴れ渡った。
標高は高いが暑いくらい。
気持ちがいいねえ。


この男、最後尾で
「えーーーーっ!!」と言ったり、
「ふぅ〜〜〜っ」と言ったり、
「あ〜〜〜〜っ」と言ったり、
だけど、止まって休憩に入ればマシンガントーク!百連発!!
目はやや「子供の目」になりかけているもののまだまだ元気!
頑張れよ!


偽ピークをいくつも乗り越え、ようやく本峰が拝めた。
猫の耳みたいな双耳峰なんだね。吊り尾根がカッコイイ、さすが百名山。美しい。
とはいうものの、まだまだ遠いぜ。そして高いぜ。


ゴンドラ駅は遥か尾根の向こうの、そのまた向こうの、そのまた向こう。
よくぞ、ここまで来たってもんだぜ。
当初のイメージとは180度違ったケド。


フレーム形状の関係上、肩を入れられない野口妻号はこうして担ぐ。
スプロケットがつむじに刺ささんじゃねえの?
ペダルがぺしっと頭に乗っけてる感じがかわゆい!ちょっとキュートぉ!


最後の鎖場を垂直に登る!
うりゃ!あとちょいだぜぃ!


アロハ侍’S 2333mのピーク到達!!
イェーーーーイ!最高のロケーション!最高の気分!!
BEERもうまいってもんだぜぃ!


百名山の頂上は中高年のジジババの溜まり場。だ!お前だって同類だろ?って言った奴は!!
それはさておき、ちゃりんこ担いで頂上で俺らは上野動物園のパンダ並みに注目を
浴びた。
呆れと感心が入り混じった「はぁ〜〜〜〜」がそこらかしこで・・・・。
決まって聞かれるのが「学生さん?」
おいおい、良くこのツラ見てくれよ。俺はともかくハットリさんのひげヅラをよぅ!
こんなひねたツラした学生がいるかよ。
それとも一般常識ある方々から見ると馬鹿なことやってる輩ってのはまとめて学生さん
なのかねえ?
ま、若く見られるってのは悪い気はしないね。
「みんな子持ちの親父だよ〜ん」と答えたら、又も「はぁ〜〜〜〜」


さて、いよいよ待望の下りかと思いきゃ木段地獄。
「石焼きイモ〜♪大作戦」でガタゴト下って三千里。


アロハと言うよりもガラシャツ。
最高の貴賓で背中の滝を鯉が昇る。
チンピラ度100%のこのガラを見事に着こなすニクイ奴。
スリムと言うよりも虚弱体格!Butその走りにはがある。


遥か下界のキャベツ畑あたりに車がデポしてある。
一気に下るハズが、下っては上りの繰り返しのノコギリ尾根。
なかなか思うようにはかいかないのさ。
夕方からはビアガーデンの席が設けられているが、開宴時間が刻々と迫る。
背中で泣いてるハイビスカスよぉ〜♪


もう足ガクガクです。
坂急過ぎますです。
なかなかちゃりんこにまたげるような斜面はおとずれない。


ニッコウキスゲのお花畑を下るチンピラ侍。
この後は写真撮る間もなく、激下り。
下って、下って、ノンストップで下りまくったね。

車デポ地に到着したのが4時過ぎ。
ここから長野まで1時間ちょいあるじゃん。
ビアガーデンの約束時刻は5時だよ。みんなお待ちかねだよ〜ん!
びゅーーーん、と帰ってリアリズムの宿で加齢臭と汗の入り交じったアロハを脱ぎ捨て
シャワーを浴びてLet go!だ。

善光寺の参道横にある酒蔵を改造した「西之門」に到着したのは1時間30分遅れの
18時30分だった。



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