砂漠の中にポツリと生えてる木の下は駱駝の糞まみれ


【 10月30日 コーヒー・ルンバ 】
体内時計はこっちに着てから日増しにまったりと時を刻むようになっていく。
ぬぼーっ と起きつつ、モタモタと飯を作り食べ、コーヒーを啜り、タバコをふかす。
そして帰って来た後の極上のビールを味わう為に、ズリズリとライディングウエアに着替える。
そんな であるから砂漠に出かけるのは今日も一番日差しの強い時間となる。
しかし昨晩は失敗した。
「僕、寝る前にコーヒー飲むと寝れなくなっちゃうんです」
そう言いながらベッドに潜る彼に対し、
「まったくカリ高クンは子供だなあ、おいしいよこのコーヒー!」
なんて言ってた俺がバカだった。
「昔ねえ、KIRARAでサファリ出た時、柏さんと同じテントで寝てたんだけど、
そん時に ねえ、俺があまりにも早く寝ちゃうもんだから、隣で柏さんも俺も早く寝なきゃ寝なきゃと思いつつ、
思えば思うほど寝れなくなって結局朝まで寝れなかったんだってさ」
寝がけにインスタントコーヒーを啜りながらハットリさんに聞いた話が
明け方までグル グルと頭の中を廻っていた。
カリ高クンとハットリさんの寝息がねたましい!!
説明しよう!この現象を眠れない君と言う。古くは、マレーシア時代から始まり一世を風靡した。
『僕眠れないんですう〜』と言うのが口癖。
目を真っ赤に腫らせながら、ここ一番に眠れなくてあとで大変なことになることを言う。
その際他人の寝息は、百里基地のFー1のアフターバーナーと同じくらいに聞こえると言う。
今日も昨日と同じ白い砂漠で走る。
遠くからでも目に付きやすい小高いデューンに「カリ山」と名付けGPSに打ち込み、
カリ山を拠点としたGPS走行をして遊んだ。
しかし暑い。実際、走っているよりも休んでいる時間のほうがはるかに長い。
でも、昨日よりもだいぶ楽に砂漠が走れるようになった。
しまっていて走り易い砂とフカフカで潜るの見極め方がなんとなくつかみかけてきた。
今日の収穫は砂漠をVery Very 楽しめて走れた事である。
夕方、受付けをしに Hyatt Regency Hotelに出かける。
最高級だけあり、とてつもない 敷居の高さと日本人エントラントの数の多さに面食う。
後発組みは19日の到着で、総勢19人もいるとのことだ。
「孤高の人」も健在でいた。彼は北海道のオフロードマガジン「Big
Tank」の特派員 も兼ねており
モバイルでUAE情報を日本に向けてタイムリーに流しているらしい。
カメラを 1個ぶら下げせわしく動き回る様は、それまでの「孤高の人」の印象とは程遠く、
新たにハットリさんが、奴は「森の熊さん」だ!と名付けなおした。
ハットリさんがリエゾンオフィスである Adventure35の山田秀靖氏に巨大デューンの
あるというエリアを聞き、
明日はそこでデューンが台無しになるくらい走ろうと約束した。