CATAVINAからROUTE-1をさらに南下し、途中でクィっとカリフォルニア湾に進路を向けると “天使が舞い降りる入江”
の意味を持つ街BAHIA DE LOSANGELESの穏やかなロケーションが出迎えてくれる。
半島を丁度1/3ほど南下したカリフォルニア湾に面した小さな港町


なんともほのぼのとした景色。

時間の経過がすごく緩やか。
鯨が出産の為にこの湾に集まってくる。
今日明日とここでレース前のバケーション。 っていうか、ずっとバケーションだけど・・・。


昨晩は街の手前の峠道を少し下ったところにある路肩スペースにキャンパーを停め、ビバークした。
街ですらたいした灯りが無いから、こんな山の中の峠だと星が降ってくる勢いだ。


寝酒が切れていたのでビバーク地からYAMAHAを間瀬とタンデムして、街のマーケットまで買出しに降りた。
クネクネ道を4マイルほど下ると、街に2軒しかないマーケットは夜9時を過ぎてももちろん営業している。
そして入口にはガキがたむろしている。
彼らにとって3年に1度、街のメインストリートをモーターサイクルでぶっ飛ばしていくライダーはスーパースターだ。
「コレで走るのか?」とYAMAHAを指差し、ヒゲで坊主頭のスーパースターに「ステッカーくれ」とねだるのだった。



レース本番でもこの街を、このストリートを通過する。
街で唯一のガスステーションはレース当日は大活躍をする。
店に唯一のガスチャージャーには沢山のチームのステッカーが貼ってあった。

キャンパーに給油したつでに冒険の扉ステッカーも貼っておいた。
きっと今も貼られたままだと思う。


昨晩のビバーク地は、実は街の廃棄物の投棄場所だった。
こんなメキシコの田舎町に廃棄物処理場があるわけもなく、出たゴミはすべて
街の外れの崖の上から投げ捨てるのだ。(コレは日本の田舎も同じこと)
そんな場所とは知らずに車停めもんだから釘でも踏んじゃったらしい。
朝になったらもれなくパンクしていることが発覚。
朝一番で、街の車修理工場に直行してパンク修理してもらった。


本日のキャンプ地はBAHIA DE LOSANGELESでもとっておきの場所。
何年か前、たしやんが彼女(後の妻)と訪れた。
そして、この海岸に続く路上で彼らを乗せた車が故障した時に助け舟を出したのが
地元の漁師ホセだった。たしやんとホセは言葉の壁を越え意気投合した。
そしてこのたしやんはこのBAHIA DE LOSANGELESの地でホセとそのアミーゴを
媒酌人に結婚の誓いをたてたのだ。

そのホセに「アサリがザクザク採れるぜ」と聞いたとっておきのマル秘の海岸。
今晩はその海岸に泊まる予定だ。



アサリ海岸に向かって歩く。
捨てられて朽ち果てていくオンボロ車が妙に似合うロケーション。


オンボロ車にオンボロ男



バハカリフォルニアの天の橋立



これが噂のアサリザクザク海岸。



噂ほどは採れなかったがそれでも結構な収穫量。
しばらくの間 あさりを使ったメニューが続いた。




波打ち際にヘロヘロになって漂っていた巨大イカを兄やんが目ざとく見つけ捕まえた!
うっひょ〜!
頭の先から足先までナオちゃんよりもでかいぞ!




で、さっそくブツ切りにしてハラワタと絡め、塩辛にして食うトラちゃん。
テキーラとよく合うんだな。
もちろんメチャウマ!!



BAHIA DE LOSANGELESはたしやんの思い入れの地。
再会に胸を膨らませ、恩人でもあるアミーゴのホセの家を訪ねた。
が、そこは残念ながら空き家となっていた。
近所の人にホセの行方を聞くと彼は漁師をやめてエンセナダに出稼ぎに出たとのことだった。

寂しげなたしやんの背中を午後の陽光がやさしくそっと包む。



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