志賀山温泉・アスペン志賀 (しがやまおんせん・あすぺんしが) |
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乳白色のかけ流し温泉と地元食材を使った手作り料理 | |||||
1年振りに志賀高原の山を歩いた。志賀高原には、代表的なものだけでも約20ヶ所のトレッキングコースが設定されていて、体力や時間に合わせて、自分に合ったコースを選ぶことができる。 今回は、信州大学志賀自然教育園から、まが玉の丘を往復するコースを軽く歩くことにして出発。登りの道が続くが、「長池」や「たこ松」などの見どころが短い間隔であるので、子供たちも喜んだ。 ふたご岩手前の展望台でおにぎりを食べていたら、雷が鳴り出したので、慌てて引き返すことになったが、山は下界と違って涼しいし、久々に木々の香りを感じて歩くことができ、爽快な気分になった。 |
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下山後、志賀山温泉の宿に向かった。志賀高原は、長野市からは日帰り圏内だが、春以降、平日は残業、土日は子供の少年野球と、忙しい日々が続いたので、思い切ってリフレッシュしようと考えていた。 志賀山温泉という名は聞き慣れないかもしれないが、ジャイアントスキー場の目の前にある温泉で、数軒の宿がある。今回宿泊するのは、アスペン志賀。ゲレンデが真正面に見える位置に建っている。 場所柄、スキーシーズンは多くの人が訪れるようだが、夏の間は、比較的ゆっくりできそうだ。訪問日は、筆者家族のほかに、奥志賀で岩魚釣りをしてきたと言うリピーターのグループなどが宿泊していた。 |
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チェックイン後、早速風呂へ向かう。男女別の内湯があり、湯舟を満たすお湯は、かけ流し。薄乳白色で、硫化水素臭がしっかりと香る。スキー場のホテルという先入観を大きく上回る本格的な温泉だった。 身体を湯に沈めてじっくりと浸かる。近くにある源泉より引かれたお湯は、新鮮で、全身から疲れが消えていった。しかも、湯上がり後の肌は、さらっとしていて、夏でも気持ちよい温泉入浴になった。 後で宿のご主人より話を聞いたが、源泉温度が高いため、熱交換方式で加水せず温度を下げているという。熱エネルギーは、浴室のシャワーなどに利用され、ボイラーいらずということらしい。 |
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お楽しみの夕食は、2階のダイニングでとる。志賀高原の代表的な山菜である竹の子(根曲がり竹)をはじめとした、地元の旬の素材を使い、ひと工夫された手作りの料理が次々と運ばれてくる。 訪問日が7月上旬だったので、冷たい「まめ豆腐の豆乳かけ」や「茄子のグラタン」「ズッキーニの天ぷら(花の部分にカマンベールチーズ入り)」など、夏を先取りしたようなメニューで、嬉しくなる。 左の画像のほかに、牛ステーキや笹寿司など、ボリュームのある料理もあったが、野菜が多く使われ、どの味付けも濃過ぎないので、食べ終えた後、なんだか健康になったような気がして、大満足。 |
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また、朝食の目玉は、手作りの焼きたてパン。これまで何度も温泉に泊まったが、朝食にパンを食べたのは初めて。一人分が4種類あり、食べ切れなかった分は袋をもらって持ち帰ることもできる。 起床した時から、パンが焼ける香りが漂っていて、お腹も空いていたのだが、普段食べることのない焼きたてパンの味は格別。自家製のジャムもおいしかったが、ジャムやバターをつけなくてもおいしい。 パンのほかにも、旬のフルーツ盛り合わせのデザートなど、充実した内容で、朝からたくさん食べて元気が出た。ダイニングの窓からは、正面のゲレンデを眺められ、清々しい朝食のひと時を過ごした。 |
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ゲレンデの中腹に、ニッコウキスゲの群生が見えたので、朝食後にホテルの周辺を散策してみた。前日の午後から夕方にかけて降った雨が上がって、抜けるような青空が広がり、とても気持ちよかった。 志賀高原に泊まるのは初めてだったが、かけ流しの温泉や、地元の食材を使った作り手が分かる料理というのは、昨今の消費者が求めている「安全・安心」に十分に応えられるアイテムだと思う。 手頃な料金で充実した1泊2日を過ごし、当初の目的どおり、しっかりリフレッシュすることができた。夏の志賀高原には、まだまだ行ってみたい場所がたくさんあるし、時間を作ってまた泊まってみたい。 |
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Data | |||||
【所在地】 長野県下高井郡山ノ内町志賀高原ジャイアント 【営業時間】 日帰り入浴不可 【定休日】 不明 【料 金】 1泊2食8,000円(4名1室) ※休前日は、1泊2食8,500円(4名1室) 【駐車場】 ジャイアントスキー場駐車場 約350台(無料) ※スキーシーズン以外は、ホテル前に数台駐車可(無料) 【源泉名】 川原小屋新源湯 【泉 質】 単純硫黄温泉,pH8.2 【泉 温】 93.6℃(気温6℃) 【湧出量】 178L/分 【加温】 なし 【加水】 なし 【循環】 源泉かけ流し(完全放流式) 【入浴剤】 なし 【殺菌剤】 なし 【飲 泉】 不明 【設 備】 内湯男女各1 【備 品】 洗面器,シャンプー,ボディーソープ 【訪問日】 2011年7月 【公式サイト】 http://www.aspen-shiga.com/ |
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