本沢温泉 (ほんざわおんせん) |
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日本最高所の野天風呂は、ちょっと厳しい | |||||
立山のみくりが池温泉(2350m)に次いで、日本で2番目の標高にある温泉。八ヶ岳の硫黄岳山麓、標高2150mに山小屋と野天風呂がある。野天風呂としては、日本最高地点だそう。 八ヶ岳への登山ルートの一つで、8月に入った白馬鑓温泉と同様、車で行くことはできないものの、最短のルートならば1時間歩けばたどり着く。 山の中の温泉とは言え、情報誌「るるぶ」などでも紹介されるメジャーな「秘湯」なので、10月の平日を狙ってアタックした。 |
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長野の自宅を4:30に出発。途中朝食をとり、登山口の本沢入口に着いたのは7:00。ここに車を停め、林道を歩き始める。天候はくもりで風が強く、立ち止まると寒い。 展望のほとんどない林の中を歩くこと1時間半。本沢温泉小屋に到着。ここで入浴料を払い、さらに上へ5分ほど登ると露天風呂。沢に出ると風は余計に激しい。 沢沿いに4人くらいが入れる木製の湯舟が掘ってある。脱衣所はないので、脱いだ服が飛ばないよう(秋山郷・切明温泉で川に飛ばされた経験あり)ザックで重しをして、湯舟へ飛び込む。 |
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ぬるい〜! 源泉は43℃だが、この日は気温が低く(多分10℃以下)、風が強かったため、湯船の中のお湯は体温より少し熱いくらいで、入浴できる最低の温度だと思う。 湯舟の中に源泉があるそうで、ちょろちょろと熱いお湯が湧いているところにへばりついて1時間、何とか体が温まったところで下山開始。 お湯は濃厚な硫黄泉で、自宅の風呂に入った翌日も、体からは硫黄の臭いが漂う。今回のような過酷な状況下での入浴は久々で、ある意味「自然の中の温泉」を堪能できた。 |
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Data | |||||
【所在地】 長野県南佐久郡南牧村海尻 【営業時間】 24時間(野天風呂は冬期は入浴不可) 【定休日】 なし(山小屋は通年営業) 【料 金】 野天風呂520円 内湯730円 【駐車場】 なし(本沢入口に約20台、ゲート付近に8台) 【源泉名】 本沢温泉野天風呂 【泉 質】 酸性-含硫黄-カルシウム・マグネシウム-硫酸塩温泉(硫化水素型) 【泉 温】 43.6℃(気温13.0℃) 【湧出量】 不明 【掛け流し】 ○ 【飲 泉】 不可(給湯口が湯舟の中のため) 【設 備】 野天風呂混浴1(山小屋内に野天風呂とは源泉の異なる内湯男女各1) 【備 品】 なし 【最新入浴日】 2003年10月 【泉 質】 S 【設 備】 S 【情 緒】 S 【総 合】 S 【付近の温泉】 無料で利用できる仮設の足湯 「松原湖高原カラマツの湯(仮称)」 青空に映える残雪の硫黄岳 「八ヶ岳海尻温泉・灯明の湯」 |
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Trekking data | |||||
日帰り:長野→本沢入口→ゲート→本沢温泉小屋(往路を折り返し) 全体を通して、整備された道を歩くため、登山と言うよりはハイキングの延長である。最低限の装備(水、行動食、雨具)さえあれば初心者でも問題ないと思う。 マイカーは、クロカンタイプの四駆ならば、林道のゲートまで乗り入れることができる。ここから山小屋まで徒歩1時間。筆者の車はハリアーなので、オフロードは問題なさそうだったが、手前の本沢入口に駐車し、30分余計に歩いた。最低地上高の低いセダンタイプの車は、本沢入口に駐車するのが無難。 ルート上はほとんど展望がなく、単調な道を歩くため退屈だが、一部苔むした針葉樹林があり、少しだけ屋久島的な雰囲気を楽しめた。天気が良ければ、露天風呂から硫黄岳を望むことができる。 |
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