112x60 zuzu creations
WordsWorth
of December

Shikai Keitei

People in the Whole World being All Brothers with Faithful Manner

12月の四字熟語

四海兄弟

四字熟語に秘められた先人の思い

 

copy by Ko Tamura

a staff writer of zuzu creations

September, 2009

 

司馬牛憂えて曰く、「人は皆兄弟あり、
我れ独り亡(な)し」と。
子夏曰く、「商(しょう)之(こ)れを

聞けり、
死生命あり、富貴天にあり。
君子は敬して失うことなく、

人と恭(うやうや)しくして礼あらば、
四海の内、皆兄弟なり」と。


論語顔淵「四海之内皆兄弟也」

* * * *

     Shikai Keitei

しかい-けいてい【四海兄弟】

司馬牛憂曰、「人皆有兄弟、我独亡」。
子夏曰、「商聞之矣、
死生有命、富貴有天。
君子敬而無失、與人恭而有礼、
四海之内、皆兄弟也」。

*

司馬牛が憂えて言った、
「世の人には、みな、立派な兄弟がいる、
しかし、私にだけは、そういう兄弟がいない」と。
子夏が言った、「私はこう聞いている、
人間の生も死も、はたまた貧富、貴賎も、すべて天命であって、個人がどうすることもできないものだ。
兄弟がいない、などといって悲しむのはよしたがいい。
人に真心を尽してつきあえば、世の中の人は、みな、あなたの兄弟なのだ」と。

*

またこの論語の孔子のことばについて、福沢諭吉は、次のように書いている。

一視同仁、四海兄弟といえば、この地球はあたかも一家の如ごとく、地球上の人民は等しく兄弟の如くにして、その相交るの情に厚薄の差別あるべからず。』 「文明論之概略」

明治初期の在野史学における代表的史書と評されるこの西洋との文明比較論に於いて、諭吉は明治8年(1875年)にして既に地球規模で四海兄弟を語っていたのである。今からさかのぼる事130余年も前の事である。

21世紀に入って来年ではや10年に達するというのに、またインターネット、メールなどの発達により世界の情報が瞬時に駆け回るというこの時代なのに、はてさて私たちは、より幸せに、より密になっているのであろうか?

紛争は至るところで相変わらず絶えまがない。飽食の国 では食が廃棄されている。一方、毎日餓死していくひとびともいる。

こういった時代だからこそこの言葉を噛み締め、せめて隣人と、また果てしなく遠い国々の人たちとも、胸襟を開いて真心で触れあう事ができればと願って止まない。

こうし【孔子】
中国、春秋時代の学者・思想家。儒家の祖。名は丘。字は仲尼(チユウジ)。魯の昌平郷陬邑(スウユウ)(山東省曲阜)に出生。尭・舜・文王・武王・周公らを尊崇し、古来の思想を大成、仁を理想の道徳とし、孝悌と忠恕とを以て理想を達成する根底とした。魯に仕えたが容れられず、諸国を歴遊して治国の道を説くこと十余年、用いられず、時世の非なるを見て教育と著述とに専念。その面目は言行録「論語」に窺われる。後世、文宣王・至聖文宣王と諡(オクリナ)。(前551-前479)。

* *


All rights reserved. Copyright 2000-2011 zuzu creations.

zuzu creations I N D E X * * * * * comment us