お宝ファイルNo.6
竹内久一の木彫「肩 車」
竹内久一(1857−1916)は明治時代の彫刻家。
東京谷中に生まれ幼少より木彫を好み堀内龍仙に師事す。明治23年東京美術学校創設と共に教授となり帝室技芸員を命ぜられた。
古社寺保存会委員を嘱せられ高村光雲と共に明治を代表する彫刻家として日本美術協会東京彫工会の委員として令名高いものがあった。
彼は擬古風の木彫が作品の中心で、この「肩車」は江戸時代初期からの風習である“正装した7歳の子を出入りの仕事師が「肩車」にのせて氏神詣り”をする図であるが、井原西鶴著「置土産」にも「その子を肩車にのせて春日の社に参りけり」とあります。
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