2008.11発行
 (政治関係)
「若者のための政治マニュアル」社会を変える最大の武器は民主主義である
 
山口二郎著(講談社現代新書)
権利を使わない人(選挙に行かない人)は政治家からも無視される。政治教育の不毛が若者の政治的無関心をもたらした一つの原因となっている。高校教育の文科省の定めた学習指導要領が絶大な支配力を持っているため、学校で使う教科書はその枠をはみ出すことができない。政治経済は、人名や語句を並べた教科書を読み、それらを暗記するという退屈な授業になっている。文科省の役人や自民党文教族の政治家が、若者が反体制運動を行うことを恐れているからである。

 民主主義を使いこなすための10のルール
1 生命を粗末にするな
2 自分が一番−もっとわがままになろう
3 人は同じようなことで苦しんでいるものだ、だから助けあえる
4 無責任でいいじゃないか
5 頭のよい政治家を信用するな
6 あやふやな言葉を使うな、あやふやな言葉を使うやつを信用するな
7 権利を使わない人は政治家からも無視される
8 本当の敵を見つけよう、仲間内のいがみ合いをすれば喜ぶやつがいる
9 今を受け容れつつ否定する
10 当たり前のことを疑え