千曲市合併後のまちづくり(インフラ整備)は・・・
 
千曲市の新市将来構想や建設計画では、次ぎの8つの主要プロジェクトがある。@千曲川ふれあい、A循環型社会形成、B歴史と文化の街並み、C交通拠点性向上、D農林業活性化、E温泉活用推進、Fコミュニティ人材育成、G地域情報化推進の各プロジェクトである。
 この中で、すぐにでも手を付けてほしいプロジェクトは、歴史と文化の街並みプロジェクトである。
 このプロジェクトの趣旨としては、更埴地域には街道筋を中心として情緒を残した街並みや貴重な建築物が多数残されているのが、近年老朽化が進み、早期の修復や保存が必要になっている。しかし、建物の維持には高額な費用が必要となり、所有者だけでは維持が難しいため、こうした貴重な地域の資源を積極的に保存していくことが一刻も急がねばならない。

歴史的な建築物の保存とその課題

 
問題は、個人資産の保存ということであり、行政がどのようにして、保存が難しい歴史的な建築物について、その維持・保存に手を貸していけるかということだ。
 基本的には、直接、補助金を出すことが難しく、新たな条例を制定して支援をしていく体制を確立することだ。そのためには、まず、対象となる地域及び対象となる建築物を確定させることである。その上に立って、どの程度の支援ができるのか大枠で、試算しなければ条例の制定も進まないのではないか。

 したがって、今進めるべきことは、保存対象となる貴重な建築物を洗い出すことだ。

戸倉上山田温泉の活性化と課題
 
つぎに、手を付けなければならない課題は、温泉観光の活性化だろう。戸倉上山田温泉は近年観光客や来訪者の減少が続いており、温泉への集客力が大きな課題である。温泉街の浮沈は千曲市合併の成否を占う象徴的な課題である。
 行政、議会、温泉関係者等からなる検討委員会設置など、早期に手を打ってほしいものだ。

その他のインフラ整備
 
千曲市の大型インフラ整備として、国道バイパス建設、ハイウェイオアシス、姨捨サービスエリアの設置、冠着橋の架け替え、しなの鉄道の新駅設置などが、推進する方向を見出している。
 また、長野新幹線の新駅設置の検討や働きかけも新市の建設計画に盛られている。