第2巻第7号                    1989/4/1
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DOHC(年間百冊読書する会)MONTHLY


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毎月1日発行[発行責任者:守 一雄]



【ご挨拶】
 新2年生諸君、教育学部へようこそ。年度初めですので、DOHCとDOHC Monthlyについて簡単に紹介させていただきます。DOHC(Dokusho One Hundred Club:年間百冊読書する会)は、一昨年の春に発足した読書クラブです。会合を開いたり、会費を取ったり、会員名簿を作ったりというような活動は一切していませんが、「私もたくさん本を読もう」と思ったら、その時からあなたもDOHCの会員です。DOHC Monthlyは、会員拡大のための宣伝を兼ねた書評ミニコミ紙です。面白い本を皆で推薦し合いたいと考えています。最近読んだ本で面白かったものを推薦文とともに守(N224)まで知らせて下さい。学生・教官とも歓迎いたします。
【「1212運動」について】
 DOHCには会則はありませんが、「1212運動」を推し進めることを会員の活動としています。「1212運動」というのは、「1週間に2冊、1単位につき2冊、本を読む。」というものです。1年は約50週ですから1週間に2冊で年100冊になります。また、「1単位につき2冊の関連図書」を読むようにすれば、ここの学生はだいたい180-200単位取って卒業しますので、学生時代に約400冊、つまり年平均100冊読むことになります。(もっとも、そんなことになったら、とても今みたいに200単位も取って卒業することはできなくなるでしょう。それでも、授業の関連図書だけを読むわけではないでしょうから、年間100冊はやはり実現するでしょう。)                          (守 一雄)

【信州大学に関する本】  

仏林章夫『信州大学教育学部"組織は考えない"』

第二法規(\1500)


 激動する教育行政の中で、信州大学教育学部がどう対応してきたかを、組織の中心にいる学部長の眼から描いたもの。全国的に有名になった「信州大学方式」が生まれてきた背景に何があったのか、それは「組織が機能していない」ということだった。(と、ここまではエイプリルフールの話)

神林章夫『信州大学経済学部"組織は考える"』

第一法規(\1500)

北大法学部編『北大法学部を読む』

北海道大学図書刊行会(\980)

神奈川大学『学問への誘い:大学で何を学か』

神奈川大学広報委員会(非売品)

という3つの大学(学部)の3者3様の本を読む機会を得た。一言で言って、「どれも期待したほど面白くなかった。」ただし、「なるほど、他の大学はいろいろ考えているんだな」とは思った。
 我が信州大学教育学部にもこんな本はないのかしらんと思っていたら、ありました。ありました。信州大学教育学部三十年誌刊行会『信州大学教育学部三十年誌』(頒価\4000:図書館にある)(これも冗談)。

菅原憲義『教育支配の構図:教育県長野の実際』

労働旬報社(\1400)

 この本には我が学部についての記述がかなりある。内部の人間である私たちにとって、この本は「不快」ではあっても、決して「面白い」本ではない。事実誤認や誇張も少なくないに違いない。しかし、読んでおく価値はあるように思う。少なくとも、前述の3大学の本よりは「衝撃」がある。    (守 一雄)
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html化1996.8.26