第6号                          1988/3/1
***************************************************

DOHC(年間百冊読書する会)MONTHLY

***************************************************

毎月1日発行[発行責任者:守 一雄]


 広瀬隆『危険な話』は先月、教育学部生協に入った11冊がすぐに売り切れました(もっとも私がそのうち3冊を買いましたが)。この話ばかりでは人生が暗くなるばかりですので、今月はガラッと話題を変えてゲラゲラ笑える本にしました。                       (守 一雄)

【これは面白い】

清水義範『国語入試問題必勝法』

講談社\1200


時折しも国立大学の入試シーズンですので選んでみました。受験参考書ではなく表題作を含む短編小説集です。ハードカバーで読むほどの本ではありませんが、十分笑えます。市立図書館で借りるか、買うとしても文庫本になってからでしょうね。丸谷才一「日本語のために」新潮文庫\280を読んでおくと一層楽しめます。

氷室冴子『なんて素敵にジャパネスク』

集英社文庫\340


 女子中高生が読む本ですが、おじさんも読んでみようと思って読んでみたら、面白かった。ほとんどマンガです。「ヒロインの大納言藤原忠宗女瑠璃姫、十六歳が活躍する平安朝ドタバタラブコメディー」、もちろん難しい漢字には皆ルビが振ってあります。
まじめな本を1冊。

佐々木正人『からだ:認識の原点』

東大出版会\1800


 頭でっかちになりがちな我々に改めて「からだ」の重要さを教えてくれる。心理学書としても革命的な本。にもかかわらず、大変読みやすい。こんな本こそ是非あなたの本棚に置いてもらいたい。自信を持って薦めます。 (守 一雄)
バックナンバーメニューに戻る。