1987/10/1
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DOHC(年間百冊読書する会)MONTHLY

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毎月1日発行[発行責任者:守 一雄]


【ご挨拶】

「読書の秋」になりました。今年の春にDOHC(Dokusho One Hundred Club:年間百冊読書する会)を作り、会長をしておりますが、会員がまだ一人です。そこで、会員拡大のための宣伝を兼ねて、書評ミニコミ紙を発行することにしました。いつまで続くかわかりませんが当分は月刊でいこうと考えております。 会員(会費ただ)と本紙書評を募集しています。学生・教官とも歓迎いたします。

【「1212運動」の提案について】

 DOHC MONTHLY 第1号発行にあたって、さて、「DOHC会員は何をすればいいのか」を考えてみましたが、さしあたっては「1212運動」を推し進めることを会員の活動といたしたいと思います。「1212運動」というのは、「1週間に2冊本を読む。1単位につき2冊の課題図書を課す(教官会員)。」というものです。学生会員は課題図書が課されていない授業でも自主的に「1単位につき2冊の関連図書」を読むようにすれば、「1212運動」に参加できます。教育学部教官全員がこの運動に参加してくれると、ここの学生はだいたい180-200単位取って卒業しますので、学生時代に約400冊、つまり年平均100冊読むことになります。(もっとも、そんなことになったら、とても今みたいに200単位も取って卒業することはできなくなるでしょう。それでも、課題図書だけを読むわけではないでしょうから、年間100冊はやはり実現するでしょう。)運動が広まるまでは、会員教官は「1単位につき3−4冊」を課してもいいかとも思います。私は数年前から講義のみ「1単位3冊」でやっています。川島先生もいくつかの授業で「1単位3冊以上」を課しているようです。私は、来年度からは演習にも「1212運動」を拡大する予定です。       (守 一雄)

【これは絶対面白い】

宇佐美寛『国語科授業批判』

明治図書 1986初版 1,700円


「権威に文句をつけるのが大好き」という人には涙が出るほど面白い痛快国語教育批判の連続。小学校教員はほとんど全員「国語教師」になるわけだから、教育学部学生にも必読の書。(来年の特講の副読本にすることに決めた。)
主な主張は、
  1. 学問はもっと批判しあわなければ駄目だ。       
  2. 国語教育(学)者はあまりに非論理的である。       
  3. 国語教師の読み書き能力は低すぎる。       
  4. 読み書きの能力を養うためにはもっと読み書きをしなければ駄目。
(守 一雄)
○この欄に推薦できる本を推薦文とともに守(N224)までお送りください。

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