2005年3月定例市議会
野々村ひろみ議員の代表質問
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29番野々村博美でございます。日本共産党長野市議団を代表して質問を行います。
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| 1.市長の政治姿勢について
先日スペシャルオリンピックスが「SO史上最高の大会」との賛美をいただく中で閉会することができました。関係者の皆さまに心からの敬意と感謝を申し上げ、質問に入ります。
最初に鷲沢市長の政治姿勢について質問いたします。
(1)憲法九条について伺います。
昨年6月、大江健三郎氏などによって結成された「9条の会」のアピールの一部を紹介させていただきます。
『第二次大戦から、世界の市民は、国際紛争の解決のためであっても、武力を使うことを選択肢にすべきではないという教訓を導きだしまし、戦争放棄と戦力を持たないことを規定した九条を含む憲法を制定し、こうした世界の市民の意思を実現しようと決心しました。
しかるに九条を中心に日本国憲法を「改正」しようとする動きが、かつてない規模と強さで台頭しています。その意図は、日本を、アメリカに従って「戦争をする国」に変えるところにあります。そのために、集団的自衛権の容認、自衛隊の海外派兵と武力の行使など、憲法上の拘束を実際上破ってきています。これは、日本国憲法が実現しようとしてきた、武力によらない紛争解決をめざす国の在り方を根本的に転換し、軍事優先の国家へ向かう道を歩むものです。私たちは、この転換を許すことはできません。
アメリカのイラク攻撃と占領の泥沼状態は、紛争の武力による解決が、いかに非現実的であるかを、日々明らかにしています。なにより武力の行使は、その国と地域の民衆の生活と幸福を奪うことでしかありません。1990年代以降の地域紛争への大国による軍事介入も、紛争の有効な解決にはつながりませんでした。だからこそ、東南アジアやヨーロッパ等では、紛争を、外交と話し合いによって解決するための、地域的枠組みを作る努力が強められています。
二〇世紀の教訓をふまえ、二一世紀の進路が問われているいま、あらためて憲法九条を外交の基本にすえることの大切さがはっきりしてきています。
私たちは、平和を求める世界の市民と手をつなぐために、あらためて憲法九条を激動する世界に輝かせたいと考えます。そのためには、この国の主権者である国民一人ひとりが、九条を持つ日本国憲法を、自分のものとして選び直し、日々行使していくことが必要です。それは、国の未来の在り方に対する、主権者の責任です。日本と世界の平和な未来のために、日本国憲法を守るという一点で手をつなぎ、「改憲」のくわだてを阻むため、一人ひとりができる、あらゆる努力を、いますぐ始めることを訴えます。』
これが「9条の会」のアピールの一部です。
今この呼びかけに応えて全国で燎原の火のごとく、「憲法九条を守ろう。そして世界に広げていこう」という運動が広がっています。全国各地の「9条の会」の講演会は、どこも会場は聴衆があふれています。大手マスコミはこの状況を一切報道しませんので、その活気あふれる様子を知ることができません。長野市でも4月29日、小田実さんを迎えてこの講演会が行われますが、全国に先駆けて「憲法九条を守ろう」といううねりのような流れが広がる長野県でも、この講演会は大盛況になることと想います。
この問題について繰り返しご質問してきましたが、鷲沢市長は「他国を侵略しない。国連中心主義」と答弁されてきました。しかしこのアピールにもあるように改憲の狙いは日本単独で侵略を行うものではなく、アメリカとともに憲法の垣根を越えて進むことです。そして日本は「国連のイラク戦争反対」の声を無視してアメリカに加担したのです。
スペシャルオリンピックスが、新しい一歩を踏み出そうというメッセージを残して感動の中に閉会しました。平和でこそ障害者の方々も勇気を持って歩み出せます。戦争は深刻な人権侵害をもたらし、そして健康な人間を心身ともに傷つけ新たな多数の障害者を作り出します。改めて平和の祭典、オリンピック、パラリンピック、そしてスペシャルオリンピックスを開催した国際都市長野市から、「二度と再び戦争をしない」という憲法のメッセージを世界に発信していただきたいと思います。
「日本国憲法第九条」戦争放棄についての見解を伺います。
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(2)大増税計画と景気、国民の暮らしへの影響
次に政府の来年度予算案について伺います。
この予算案は所得税・住民税の定率減税の半減を皮切りとする本格的な大増税路線に足を踏み出すものとなっています。
小泉自民党公明党内閣のもとで、これまでも国民への負担増は繰り返されてきましたが今回の定率減税の半減・廃止は規模においても内容においてもこれまでの増税とは違っています。今まで行われた配偶者特別控除の廃止、消費税の免税点引き下げ、年金課税強化の三つを合計すると、1.7兆円ですが、定率減税は半減でも所得税と住民税合わせて1兆6400億円で、廃止ならこの倍額で、97年の橋本内閣の大増税以来のものです。
そしてさらに重大なことはこの大増税は07年度以降の消費税税率引き上げへと続く「連続的な大増税路線」の始まりだということです。定率減税の縮減廃止に対して財界などからも「時期尚早では」と懸念の声が上がっています。増税が家計を直撃し、消費を落ち込ませ、再び97年の橋本大失政のような事態を招く恐れがあるからです。実質GDPが三期連続マイナスで、家計消費も二期連続マイナスになり、個人消費について、これまで「伸びが鈍化」としていたものから「横ばい」へ下方修正しています。消費の低迷は明りょうです。
大増税の景気への影響について鷲沢市長の見解を伺います。
この間のすでに実施されている各種社会保険料の値上げや配偶者特別控除の廃止、そして今後実施される負担増分を合わせると、平均的サラリーマン世帯で試算すると18万円にもなります。高額所得者や大企業はどうでしょうか。大企業の経常利益は03年度に過去最高になり、04年度はそれを上回ることはほぼ確実といわれています。この間法人税へは手厚い減税を行ってきました。「国の財政も危機だから増税はやむをえない」といいますが、しかし大企業や高額所得者への行き過ぎた減税が財政危機の大きな原因ともなっているのです。97年以降の消費税増税以降、庶民の家計には5兆円を超える大増税を行い、大企業,資産家には5兆円以上の大減税を行っています。今度の定率減税の縮減、廃止でさらに庶民に負担を押し付けるのは理不尽としか言いようがありません。鷲沢市長の見解を伺います。
来年度予算ではこれまで住民税が課税されなかった高齢者やフリーターにも課税し、障害者や特養ホーム入居者など福祉サービスの自己負担も増やすなど、およそ負担能力のないところまで負担を求める、情け容赦のない施策が盛り込まれていることも大きな特徴の一つです。
現在65歳以上の高齢者は所得125万円まで住民税が非課税になりますが政府はこれを06年度に廃止するとしています。これによって06年6月には高齢者の住民税は公的年金等控除の縮小、老年者控除の廃止、非課税限度額の廃止、定率減税の半減という4つの改悪が同時に行われることになり、いままで住民税非課税だった高齢者のうち、約100万人があらたに課税されるといわれています。そして重大なことは住民税が課税されることによって社会保険料など各種の料金負担に影響が出てきます。影響が出るものとして介護保険料、各種減免制度の適用除外、福祉医療、市営住宅の家賃、などが考えられますが、その影響を受ける主な制度はどのようなものがあるのか、またその対象はどれくらいになるか伺います。
また子育て世代には深刻な保育料が心配になりますが、値上げにならないような特別な配慮が必要と思います。ご見解を伺います。
今後介護保険制度の抜本的な改正が行われますが、改正の内容の一部を来年度中に前倒しで実施する予定です。具体的には特別養護老人ホームなどの施設利用者に対する「ホテルコスト」と呼ばれる居住費用や食費について介護保険給付の対象外として自己負担を導入する計画です。通所系サービスの食費についても自己負担となります。低所得者に対しては「補足的給付」を行うとしていますがそれでも厚労省の試算では平年度ベースで3000億円の負担増、利用者一人当たり年間40万円もの負担増です。
「補足的給付」も住民税非課税世帯とされており、前述の非課税限度額の廃止により、影響をうけます。
また障害福祉サービスについては、来年1月から利用者負担が増やされます。年間平均施設利用者は約20万円、居宅サービス利用者は約5万円、障害者の公費負担医療も一人当たり年間1万円弱、超える負担増となります。このような血も涙もないような社会保障の切捨てが強行されれば「サービスを受けたくて設けられない」という人たちが増大することは明らかです。
際限のない国民への負担増、社会保障の切捨てを押し付ける来年度政府予算案に対する市長の見解を伺います。 |
| 2.財政構造改革プログラムについて
次に財政構造改革プログラムについて伺います。
来年度の政府予算案の影響を詳細に紹介しましたが、それはこの予算案が長野市民の暮らしに耐えがたい苦痛をもたらす中身となっているからです。すでに自民党公明党の悪政は地方交付税の大幅削減を柱とする三位一体の改革にも示されたように、地方政治、財政にも大きな打撃を与えています。大変厳しい予算編成を余儀なくされたと市長は施政方針で述べられ、財政構造改革プログラムの作成を行うことを表明されました。たしかに三位一体の改革が進められ、税源が移譲されたとしても、その狙いが中・長期的には国から地方への支出を大幅に削減することにあるわけで、多くの自治体にとって必要な経費は増大するけれどその財源となる税収はそれに見合って増えないという事態が生じる危険性が高いわけです。ですから当然長野市が早急に財政改革に踏み切ることは必要不可欠でしょう。
しかしその際、どういう立場で改革を行うかが問題です。国も地方も大変厳しい財政となっていることは事実です。しかし何としても市民の生活を守り、必要な給付、サービス水準は維持するという立場に立脚した上ですすめていただきたいと思います。
鷲沢市長は「堅忍不抜の志」で大転換期の市政の舵取りをすると決意を表明されましたが、残念ながら市民の暮らしを守るという立場は表明されてはおりません。財政構造改革プログラムの内容を見ると使用料、手数料、負担金、料金の見直し、給付水準の見直しがあげられています。
当然職員配置の問題、施設の合理化なども掲げられていますが、明らかにサービス水準の低下、市民負担の増大がもりこまれています。どのような立場で改革に取り組もうとされるのか見解を伺います。
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| 3.都市内分権と新たな合併の動きについて
さて旧4町村との合併が行われ、新しい長野市が誕生しました。面積は1.8倍になり広大な中山間地を有する都市となりました。この合併を契機に過疎化が進む中山間地の活性化が図られ、また長野市のどこに住んでいても公平な住民サービスが受けられ、積極的な市政参加が保障される都市づくりが求められています。そのためにも都市内分権という新たな試みが成功することを心より願うものです。すでに旧4町村では地域審議会が立ち上がり、新しい地域づくりが始まっています。都市内分権が成功するかどうかはいかに多くの市民の声が市政に反映され、また市民の積極的な協力が得られるかにかかっているといっても過言ではありません。活動を開始した地域審議会には公募枠が設けられ、その人数は各支所単位に異なっていますが、これはそれぞれの地域の独自性を尊重した結果と解釈することとします。この公募枠については、応募した人ができるだけ多く参加できるよう配慮したという地域もありましたが、一部では「せっかく小論文を書いて応募したけれど、何も連絡がないままスタートしてしまった」という所もありました。地域によっては合併をめぐって賛否両論ありましたが、決まったからにはそれを乗り越え、より良い地域を作るために、協同していくことが求められます。今回の地域審議会の公募枠の選考基準とその経過について伺います。
次に新たな合併について伺います。
すでに報道されていますが近隣から長野市との合併を望む声が聞こえています。しかし4町村との合併が終わったばかりであり、都市内分権の成功を目指して全職員が新生長野市のために全力をあげることが今大切です。また新たな合併に当たっては市民の意向調査を行うべきと考えます。市長の見解を伺います。
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| 4.市民参画のまちづくりとまちづくり支援事業について
市民参画のまちづくりについて伺います。
長野市では現在各種審議会に公募枠を設け、市民の皆さんが積極的に政策策定過程から参加できるようすすめています。それぞれの審議会の応募状況はどのようになっているのか、伺います。
来年度から第4次長野市総合計画の策定が始まりますが、今までにない規模で市民の方々の積極的な参加を求めた手法がとられています。スペシャルオリンピックスを開催した都市として障害者やその家族の意見は丁寧に聞く体制をとるなど、声なき声にも耳を傾けていただきたいと思います。また市民まちづくり懇談会や小中学生まちづくり懇談会は、環境パートナーシップ、あるいは地域福祉計画策定時のような回数を重ねるワークショップ形式が大切かと思います。市民参画の方法についていっそう充実していただくよう要望し、ご見解をお願いします。
次にまちづくり支援事業について伺います。
まちづくり支援事業が新設され、すでに3回目のプレゼンテーションが行われました。市民が自らテーマを決め、仲間を集め、様々な角度からまちづくりに寄与する姿勢は本当に素晴らしいものがあります。プレゼンテーションに参加された方は「まちづくりに知恵を出し合い、自らの生きがいを見つけ出すこともできるこの事業について、多くの市民の人たちに見てもらいたい」とお話されていました。これから都市内分権や地域福祉計画を実践していくためにも、多くの市民がこの事業に積極的に参加していくことが、役立つと思います。そこで、各支所単位のプレゼンテーションを行う、あるいは年数回、応募できるようにするなど、枠の拡大をご検討いただきたいと思います。規模は小さくても、専門家に少しアドバイスいただければ誰でも気軽に参加できるものになるよう、いっそうの充実を求めるものです。ご見解をお願いします。
次に市民参画の公共施設建設について伺います。
建物が建設し終わってから使い勝手が悪いとご意見をいただくことが多々あります。来年度は豊野西部児童センターをはじめいくつかの公共施設の建設がありますが、利用者の意見を聞くというシステムを構築していただきたいと思います。また公園などの整備についても、遊具の選定、ベンチや木陰のつくり方など、その公園を利用して子どもたちを遊ばせるおかあさんたちの意見が反映できる制度にしていただくよう要望します。ご見解をお願いします。
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| 5.地域福祉計画について
次に地域福祉計画について伺います。
本年6月を目処に地域福祉計画が策定され、今後各地域で具体化されます。増山部長も地域福祉計画ニュースの中で「今回の計画は事前に計画を持たない段階から市民参画によるというはじめての試みです。」と書かれていますが、まさに画期的なものであると思います。
45人の市民の方と関係課、市社会福祉協議会で「市民企画作業部会」を発足して、7つのテーマに分かれてグループを作り、市民の声を集め、シンポジウムを開き、その声をもとにまとめ、今回の地域福祉計画がつくられたわけです。3500を越える福祉課題をお聞きしたとのこと、あらためて関係者の皆さんのご苦労に敬意を表したいと思います。
このはじめての試みに挑戦され、長野市としてどのような手ごたえを感じたのか、うかがいます。またこれからはじまる都市内分権や総合計画の策定にも生かすことのできる教訓や課題もあると思います。いかがでしょうか。
さてこれからは各地域で具体化していく作業が始まります。来年度予算でも「(仮称)地域福祉ワーカー」の配置等に関わる経費として335万円が計上されています。具体的にはどのように配置されていくのか伺います。
また懸念されることは地域間に格差が生じるのではないかということです。今回の計画策定に当たっても、アドバイザーの存在が欠かせなかったと思います。各地域の策定状況を把握し、困難な地域には適切なアドバイスや具体的な援助ができる体制が必要と考えます。それぞれの地域の独自性、主体性を生かしたうえで、ナショナルミニマム的な基準は、必要ではないでしょうか。地域間で競わせるような方式だけはとるべきでありません。そのためにも専門的に全体を統括する専門職の配置が必要と考えます。ご見解を伺います。
また非営利の地域コミュニティビジネスの育成も雇用の確保という観点からも期待したいところですがこの育成についてはどのように取り組んでいくのか伺います。
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| 6.指定管理者制度について
指定管理者制度について伺います。
長野市は06年4月から523施設のうち276の施設を民間開放する方向を発表しました。この規模はまれに見るもので、私たちも驚きをもってこれを受け止め、税金を投入して建設し、維持し、多くの市民が利用し、暮らしている公共施設を、利潤追求を旨とする民間企業に大規模に開放することが、鷲沢市長の言う民間でできることは民間でということなのかと、あらためてそのやり方に大きな疑問を持った次第です。
今後一つ一つの施設について公募が行われ、条例化されてきますので、その賛否はそのときに回すとして、今回は第三者委託の浄水場と包括外部委託の東部浄化センター、指定管理者制度に移行される市営住宅については、直ちに撤回を求めたいと思います。
浄水場や浄化センターは市民の生命に直接関わる施設であり、また市営住宅は住宅を持たない市民に提供されている施設です。およそ利益を追求する民間企業の参入は許されない分野です。プライバシー保護の観点からも民間参入は問題です。全国でも公営住宅を指定管理者に移行するのは山口県だけと聞いております。ご見解をお願いします。
ま た今回多くの社会福祉施設もその対象となりました。社会福祉関連施設については株式会社の参入は認めず、非営利団体に限るというスタンスが不可欠と考えます。
また使用料や利用料などが次々と値上げされるのではないかと危惧されます。働く人たちの雇用・労働条件が悪化することも心配です。これらにきちんと歯止めをかける条例作りが必要と考えます。ご見解を伺います。
指定管理者制度のもとで、施設の運営への利用者・住民の参加、住民監査請求を含めた住民のチェックと改善の手続きが法的に保障されていません。指定管理者が得た個人情報の保護についても同様で、情報の流出が心配です。
指定管理者には毎年事業報告書の提出が義務付けられていますが、議会への報告義務はありません。また、兼業は禁止規定が適用されず、設置者(首長)や議員、その親族が経営する事業者が設定される可能性もあり、腐敗・不正の温床になることも危惧されます。
指定管理者に対しては、お金の出し入れの監査を行うことはできますが、業務そのものについては監査の対象にならないとされています。これでは適正・公平な運営の的確なチェックはできません。 長野市としてこのような問題をきちんとクリアーできる条例制定が求められます。ご見解を伺います。
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| 7.次世代育成支援計画について
次世代育成支援計画について伺います。
この計画は市民ニーズ調査、公募委員4人を含む、懇話会が設定され、まとめられました。関係者のご努力に感謝するものです。
さて、国はこの計画を市町村が策定するに当たって「行動計画策定指針」を示し、基本的な視点として8項目を挙げています。その第一が子どもの視点ですが、長野市の今回の行動計画についてみると、この第一の子どもの視点というものが調査されていないのではないでしょうか。
東京都狛江市では「子育ていちばんのまち」を目指して計画策定を行っていますが、ここでは子育て中の市民へのアンケート調査、「計画策定委員会」の設置、ここまでは長野市と同じですが、これだけで終わらず多くの市民に参加してもらう3部会からなる「ワークショップ市民協議会」を設置し、「市民協議提案書」を作成してもらい市民との共同による計画作りを行っています。ワークショップ市民協議会は子どものライフステージの大まかな区分に基づいて、0歳から就学前の子ども、小学校低学年、小学校高学年から高校生までと、それぞれを対象とする3グループに分かれています。
さらに「子ども未来会議」を設置しています。児童館の小学校4年生から6年生までの子どもたちが幼児と触れ合ったり、「家族」について考えたり、「お母さんインタビュー」を行ったりし、自分たちが望む地域や保育園・幼稚園・小中学校の将来の姿、少子化を止める方法や家族のあり方などについて意見交換し、考察し、「子ども未来会議実施報告書」を策定委員会に提出しています。
策定委員会は、総合的に計画を作り上げています。
この手法は前述した長野市の地域福祉計画策定の過程にも通ずるものがあります。今回作成していただいた支援計画を土台に今後長野市総合計画を作成する機会などで、子どもたちの意見をとりあげられるような企画を組んでいただき、子どもたちも市政に参画できる仕組みを作っていただきたいと思います。
今様々な問題行動が起きている子ども社会ですが、私たち大人は子どもたちの声にじっくりと耳を傾けることが必要ではないでしょうか。
昨年秋三輪地域で「明るい社会を開く三輪地区住民集会ーともに生きる『ふるさと』っていいなー」という青少年健全育成協議会と社会福祉協議会の皆さんの共同による集会が開催され、地元の三輪小、湯谷小学校の総合学習で取り組んだ報告が行われました。その一つが子どもたちが社会や大人に何を求めているかというもので、子どもたちは「自然豊かな、犯罪のない、そしてごみのない」社会を望んでいる。家庭には「いけないことはきちんと指導できる、そして家族そろって食事ができ、子どもの話を良く聞いてくれ、お年寄りや子どもたちを大切にする」家庭を望んでいたという報告でした。これを指導された女性の先生は「子どもの心はなんて健全なんだろう、なんて鋭く大人社会を見ているのだろうと感動し、社会を見つめる子どもたちのまなざし」を知り、いっそう子どもたちが愛おしくなったと話されました。
ぜひ長野市全体で子供の声を聞く機会を増やし、市政への参画を進めていただきたいと思います。
次に課題への取り組みについて伺います。
今回新たに民間企業との連携が打ち出さましたが、今後企業において育成支援計画が具体化され、子育て環境の悪さの大きな要因の一つである、長時間労働の問題にも踏み込んだ議論が行われていくことを期待します。子育て支援施策の充実の中で来年度産後ケア事業と、要保護児童対策地域協議会の設置が新規事業として予算化されました。しかし最も必要と考えられる「子育て支援総合コーディネート事業」は未実施となっています。各種子育て支援サービスの一元的な情報収集・提供、利用者への助言を行うというものですが、この事業はぜひどんな子育ての相談にも対応できるよう拡充していただき、子育て支援の中核として一日も早く実施していただきたいと思います。
また地域における子育ち、子育て支援として児童館・児童センターの充実が上げられていますが、小学校の低学年でさえ、希望者が全員はいることができない現在の深刻な事態を見れば、解決するための早急な取り組みが求められます。児童館児童センターの問題を解決するため、市民や非営利の事業者の参加も求めて、プロジェクトを立ち上げるべきと思います。ご見解をお願いします。
また小学校高学年から高校生までの「こどもの居場所づくり」についてはなんら対策がとられていません。この分野についても今後十分に研究検討し、盛り込んでいただきたいと思います。
さて、県議会では先日のわが党の藤沢紀子議員の代表質問のなかで乳幼児医療費の窓口無料化に向けて、現在の自動給付方式の再検討が約束されました。長野市でもこの支援計画の中で乳幼児医療費の福祉医療給付事業について所得制限の撤廃が盛り込まれており、大変うれしいことです。残念ながら来年度は見送られていますが、県の窓口無料化の方向とあわせて、ぜひ早急に応えていただきたいと思います。ご見解をお願いします。
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| 8.福祉施策について
次に福祉に関して伺います。
先ず介護保険についてですが、施設利用料の大幅な負担増と在宅介護サービスの利用制限などが行われようとしています。また介護保険導入前からの施設利用者については利用料軽減や自立・要支援の入所者の「継続入所」が経過措置として行われ、また訪問介護サービスについては利用料の軽減がされていました。これが打ち切られる方針です。これらの影響を受ける方は一体どのくらいいるのでしょうか。低所得者対策が打ち切られた場合、その負担増が危惧されます。長野市として特別の対策が必要です。東京都国立市や武蔵村山市では市民負担の軽減のために市独自で継続することが表明されています。
さて現在特別養護老人ホームに入所できない待機者は1000人以上に上り、特に緊急に入所が必要思われるかたもその3割300人以上といわれています。この方々への対応をどうするのか、大変深刻な問題です。国の責任を厳しく問われなければならない問題ですが、自治体としても対応が必要です。京都市では市単独でショートステイのベッドを持っていますが、長野市でも緊急対応のショートステイは市として確保することが必要ではないでしょうか。またグループホームのいっそうの拡大も有効と思います。施設に入居したくてもできない人たちへの支援体制を強化すべきと思いますがいかがでしょうか。
次に生活保護行政について伺います。
12月議会でも生活保護行政についてはご質問させていただきましたが、保護受給世帯が増え、様々な困難なケースも多い中で、一人ひとりへの丁寧な指導・援助が大切です。現在職員一人当たり、どれほどのケースを担当しているのか、以前に比べて増えているのではないでしょうか。全国平均よりかなり低い受給率の中で、困難なケースが多いのではないかと予想されます。専門職員の体制強化を要望します。
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| 9.市街地再開発事業とまちづくりについて
次に銀座A−1・D−1市街地再開発事業について伺います。
銀座A−1については過日起工式も行われ、本格的な建設工事がスタートいたしました。私たちはSBCビルについては税金投入する再開発事業で行うべきではないという立場で臨んできました。現在商業棟とSBC棟の1・2階のリーシングが行われていますが、過日予算要求を鷲沢市長に行った際、リーシングの条件がD−1に駐車場を建設することであったということをお聞きしました。これでは民間活力の導入ではなく、A−1に続いて民間のために税金を投入することになります。D−1については、シネマコンプレックスという核となる施設も中止となり、その分駐車スペースが増やされました。駐車場ビルの建設に対しては再開発事業として補助金が投入され、その後についても生涯学習センターなどの市営施設の付置義務駐車場として長野市は費用を負担していくわけです。どのような形で負担していくのか伺います。税金投入が最も少ない方法で、そして誰もが納得できる公正・明瞭な負担でなければなりません。
過日女性議員政策研究会で「勤労者女性会館しなのき」の利用者のための駐車場の確保を要求した際、公共交通網を使ってもらうことを条件に建設した施設だからという理由で退けられました。また厳しい財政を理由に市民への負担が増大される懸念がある財政構造改革を行おうとする一方で、民間企業のためには莫大な税金を使うということは、大変大きな矛盾です。D−1再開発事業については、私たちは今からでも中止すべきであると考えます。
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| 10.教育問題について
次に教育問題について伺います。
今年度特別教員補助員12名が市単独事業として雇用されましたが、これは昨年度までの緊急雇用対策に変わるものとして導入されました。昨年34名の雇用が確保され、障害児教育や不登校児への対応がされてきました。今年度でこの先生がいなくなってしまう学校は深刻です。ある学校ではこの先生のおかげで、不登校の子供が学校に来ることを再び習慣化することが出来たとか、保護者との信頼を回復することが出来た。いなくなってしまうと、子供への影響が心配と話されていました。
来年度30人規模学級の拡大、新たな人件費負担も増えますが、しかし現在子供たちがおかれている事態を見れば、長野市単独でも緊急雇用分の教員補助員を確保すべきであります。
教育予算の中で情報教育として6億円以上の予算が計上され、パソコン教室へのクーラー設置にも1600万以上が計上されています。この情報教育と言われる分野を少し縮小すれば昨年並みの補助員を確保できます。ご見解を伺います。
過日再び17歳の青年が母校に進入して教員を殺傷するという痛ましい事件が起きました。なぜ、どうしてと誰もが、理解できない青年の心の闇に、心を痛めています。すべての学校に体の健康管理を行う養護教員と同じように心のケアーをすることが出来るカウンセラーの配置が必要であります。見解をお願いいたします。
また来年度から特別支援教育の本格実施となりますが、カウンセラーの確保はそのためにも重要です。教育現場へのカウンセラーの配置拡充についてご見解をお願いします。
次に学校の安全確保について伺います。
もっとも安全でなければならない学校や通学途上で、子どもたちが危険にさらされています。1人で子供を家の外へ出すことが出来ない、と言う声があちこちで聞こえて来ます。
子供の安全を確保するために、地域の皆さんの協力を得ていくことが必要ではないでしょうか。そこでご提案ですが学校ボランティアを募集し、校内や通学路のパトロールをお願いするというのはいかがでしょうか。ご見解を伺います。
次に地附山前方後円墳の史跡指定について伺います。
昨年地附山防災メモリアル公園の開園式の際、地元湯谷小学校の皆さんが「湯谷ミステリーゾーン」という劇を披露してくれました。湯谷、浅川、吉田、三輪一帯にはかつてたくさんの古墳があり、子どもたちも学校の総合教育で古代の暮らしに興味をそそられ、取り組んだものです。地附山にはかつて地附山古墳群と呼ばれる合掌型石室の6基の古墳がありましたが、地附山地滑りの災害対策工事のために破壊されました。国や県の考古学者なども加わり、緊急発掘調査が行われましたが、この報告書によれば「全国で38基を数えるのみの合掌型石室のうち2例有する地附山古墳群の文化財的価値は、災害対策という不可避的要因がなければ現状のまま保存されるべきものとして位置づけられたであろうことは想像に難くない。」としています。今災害対策工事も終わり、雄大な防災メモリアル公園が建設され、その上にたった一基残された前方後円墳が38メートルという巨体を静かに横たえています。災害によって貴重な遺跡を取り壊さざるを得なかった経過を考えても残された遺跡については、地域住民とともに、大切に保存していくという姿勢が大切ではないでしょうか。地域の歴史を知る貴重な歴史教育の場として史跡指定していただきたいと思います。今後遺跡保存会を立ち上げていくなど、地元の皆さんにも協力をお願いするのは当然です。ご見解をお願いします。
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| 11.その他
その他として伺います。
先日豊野にあります沖団地を訪問する機会がありました。玄関先に軒がないために、解けた雪が落ちて凍り、玄関前がつるつるで大変危険な状況でした。また老朽化が激しく、特にお風呂場は腐ってしまっていたり、結露もひどく住民は困惑しています。ぜひ早急な改修をお願いします。
次に小規模事業の登録制度の導入についてうかがます。
阿部議員なども何度も要望していることですが、ますます厳しくなる不況の中で、130万円以下の小規模事業について、地元零細業者に順番に仕事を回すというこの制度は、すでに実施している自治体では大変業者から歓迎されているものです。老朽化している市営住宅や学校、保育園などの小規模の改修工事を発注する仕組みをぜひ作ってください。雇用と仕事確保につながる大変有効な制度となります。
あわせて住宅リフォームへの補助制度の新設について伺います。
住宅リフォーム助成制度の創設を求める運動が各地に広がっています。不況の影響で建築業者の仕事が減っているだけに要求は切実です。自治体も制度導入に前向きな姿勢を見せ、来年度予算を増やすところも生まれています。 広島・三次市では今年度の予算額は330万円で申請件数33件のうち、32件が助成されました。総工事費用は助成総額の約25倍にあたる8036万7000円にのぼり、波及効果が出ています。
商工会役員も「評判がいい制度で、17年度は予算が倍になると聞いています。一人でも多くの人が利用してほしい」と期待を寄せています。
この制度を利用して風呂場の改修工事を請け負った建設業者は、「お客さんも10万円が助成されると聞いて喜んでくれた。同業者のなかには営業で頑張って6、7件の工事をとった人もいる。来年度も継続され、予算も増えたので、営業に励んで仕事を確保したい」と話しているとのこと。ぜひ長野市でも導入していただきたいと思います。
以上で質問を終わります。
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3月定例市議会
小林よしかず議員の一般質問
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28番日本共産党市議団小林義和でございます。私は地方自治・住民自治発展の立場から質問をいたします。
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| 1.最初に、非核平和宣言20周年記念事業と日本非核宣言自治体協議会への加盟を提案します。
「平和は、我が国憲法の基本原理であり、全市民の共通の念願である。我々は、平和を愛するすべての都市と共に、核兵器の廃絶をはじめ、非核三原則を遵守し、すべての兵器による戦争の放棄を強く訴え、全世界の恒久平和を希求し、ここに、長野市を平和都市とすることを宣言する。」長野市が平和宣言を採択してちょうど20年が経ちます。合併旧4町村もすべて非核平和宣言の町・村です。 この2月、広島・長崎市長が呼びかけて組織する「平和市長会議」と「日本非核宣言自治体協議会」は、5月に国連本部で開催されるNPT(核不拡散条約)再検討会議を控え、日本政府に対して唯一の被爆国として核兵器廃絶のために先導的役割を果たすことを求め、核保有国に対しても核軍縮に真摯に取り組むよう要請しました。この協議会には松本市や伊那市など全国300自治体が加盟しています。 市長は、就任最初の平成13年12月議会私の代表質問にも一昨日の野々村市議の代表質問にも「平和の尊さを願うことはすべての市民に共通すること、あらゆる機会を通じて、今後も平和の尊さを訴えていきたい」などと述べられました。
そこで、新年度、平和予算を増額し、例えば、記念事業として新非核平和宣言の採択と非核平和条例の制定、宣言塔の長野駅前設置や新宣言の市民への配布・各施設への掲示、そして、核兵器のない真の平和実現に寄与すべく活動している「日本非核宣言自治体協議会」へ加盟し、世界の非核平和に向けて行動する平和都市へと大きく飛躍することを提案いたします。
記念の年、世界唯一のオリンピック・パラリンピック・スペシャルオリンピックス開催都市、平和宣言都市市長としての決意を伺います。
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| 2.地区計画及び「まちづくり条例」による住民参加の地域づくりの推進について
駅東口の区画整理に関わって、私は、まちづくりプランナーなどの派遣で住民参加のまちづくり支援をと提案してきましたが、「東口まちづくりサポート事業」が予算化されました。七瀬地区まちづくり委員会は、商業区域内で安心して住み続けるためには地区計画を適用して高さ制限や建築物の用途制限、また南北の区画道路を可能な限り東西に直して陽だまり街区をと提案しています。そこで、新事業は住民の願いに応えるものなのか伺います。
さて、都市計画法に基づく地区計画は、小さな都市計画と言われ、まちづくりに住民自身が参画する大変有効な制度です。今、市内では至る所で、住民が知らないまま突然の高層マンションの建設、大型店の進出というケースが続出しています。金沢市や掛川市では、「まちづくり条例」や「土地利用条例」が策定され、金沢市では「地区計画推進室」を設置、55地区で地域独自の基準を定め市と協定を結んだり地区計画も策定、掛川市は、市域全体の46.83%、22地区でまちづくり計画ができています。
今後、都市内分権の推進によって地域住民組織自身が、金沢や掛川市民のように地区計画やまちづくり計画を策定する力を持つことが期待されます。 行政と住民の協働で七瀬地区の地区計画を成功させ、「まちづくり条例」の策定も行うと共に都市計画部局内に、住民参加のまちづくりを促進する機構を設置するよう提案しますが、見解を伺います。
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| 3.地域・学校の連携による子どもの安全・安心を守る住民運動の推進について
全国で子どもをねらった犯罪が多発し、市内でも子どもへの悪質な行為をする事件が続発している中で、古牧地区では、他地区に先駆けて区長会や防犯協会、小中学校PTAなど地区内24団体で「古牧地区の子供と地域を守る安全推進連絡会」を発足、情報収集はプライバシー保護を最優先にしながら、子どもと地域の安全のために学校・地域・関連団体相互の連携を図っています。あいさつ運動や声かけ運動、下校時間に合わせた巡回パトロールや自転車に防犯パトロール中のステッカーをつけるりんりんパトロール運動などに取り組んでいます。南部小学校でも先頃PTAや地区内の区長他各種団体で地域連絡協議会を発足、学校と地域、PTAの連携と強調を密にして子どもの安全と成長・健全育成を図るとしています。地域連絡協議会は緑ヶ丘小にも当初から結成され、子ども達と地域の役員などが交流を深め、地域に開かれ地域と共に子どもを育む学校づくりを進めています。このような地域の運動の評価をまず伺います。
そのような中で、新年度、防犯条例策定委員会を15名で構成、3〜4回の会議で12月議会に条例案を提案するとの計画です。しかし、社協等が主催したシンポジウム「子供の安全は地域と手をつないで」では、プライバシー保護など人権への配慮や監視社会を招かない地域作りについても意見交流されたとのこと。また、市民新聞のコラムは各地で校門を閉じ警備員詰め所を置き監視カメラを設置した学校の要塞化で学校の安全は保てるのかと指摘しています。実は、全国の三分の一の自治体でこの種の条例制定が進んでいますが、防犯カメラ設置を求める、街頭での署名やビラ配布など含めたつきまとい行為の禁止、行政と住民に責務を課すなど住民の様々な行動の規制や住民相互の監視につながるケースもあり、市民、法律家、学者などから、密告社会・相互監視社会へと地域を変質させる危険があるとの反対声明なども出されています。市民まちづくりアンケートでは64.6%が地域に防犯に関する情報の定期的な提供を求めており、今必要なのは警察庁が自治体に条例制定を要請しているなどの理由で拙速に防犯条例を作ることではなく、地域に芽生えつつある自主的な住民運動を全市に広め、支援し、都市内分権制度も含めて子どもの安全を守れる地域作りについて市民的な議論を深めることだと考えますが、見解を伺います。
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| 4.ニート対策等雇用対策の強化など労働行政の拡充について
総務省発表一月の労働力調査等では完全失業率4.5%、24歳までの若年男性失業率9.9%、パートや派遣社員1585万人、フリーターは217万人と雇用情勢は依然として深刻です。働いていず、教育や訓練も受けていないニートと呼ばれる15歳から34歳までの若者が労働経済白書では52万人と試算、2015年には100万人に達すると言われています。県の調査で県内のニートは推定8500人。国は、3カ年で若年失業者の増加傾向の転換をめざし「働く意欲の向上」に力点を置く「若者自立挑戦プラン」を実施しています。しかし、勝ち組負け組が分けられ、個性より能力重視の競争社会こそまず是正が求められるのではないでしょうか。SOの開会式の新垣里奈さんの「わたしたちは精一杯力を出して勝利をめざします。たとえ勝てなくても、がんばる勇気を与えてください」という選手宣誓こそ、施政方針で「スロー社会」が大切と言い、介添えされた市長や私共議員も、かみしめなければならないと思うのです。学校や地域で就職や職業訓練、生活全体についてきめ細かな相談と支援の対策が必要です。経済専門誌も「人減らし経営の副作用で人材大国日本が揺らいでいる」などと指摘しています。
そこで伺います。1月から勤労青少年ホームで実施している若者のための仕事に関する何でも相談の現状と成果、昨年11月実施した18歳から34歳の就業実態調査の分析結果、また、何でも相談の若者のいる場所への出前など就業支援の大幅な拡充が必要と思いますが、今後の方針を含めてお伺いします。また、全国の自治体の要望を無視して打ち切られた地域雇用特別交付金事業や市緊急雇用創出事業の成果、また、住民サービス部門の雇用充実から見ても市単事業の継続をすべきですが、見解を伺います。さらに、雇用対策法改正で地方自治体にも地域状況に応じた雇用政策の努力義務が課された中で中核市の大半は労働行政担当課を設置しています。当市でも室への降格は見直し労政課の維持と労働行政の拡充を図るべきと思いますが、見解を伺います。
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| 5.ごみ焼却施設建設計画の見直しと建設地の選定における住民合意形成について
昨年3月議会の私の代表質問「建設地検討委員会のあり方と合意形成の方法」への答弁は「合意形成のあり方などは検討委員会の中で十分審議していただき住民の皆さんに十分説明する中で候補地を決定したい」でした。従って、市も広域連合も候補地を絞ってきた選定の根拠、焼却炉や灰溶融の施設計画の詳細を住民に説明する責任があります。また、「施設規模算定の疑問」には「総合計画後期基本計画の目標と各構成市町村のごみ量の目標値を見直し、焼却炉の適正規模を決定していく」との答弁でした。
そこで私は、施設建設で業務委託しているコンサルタントの幹部職員が執筆した共立出版の「廃棄物計画ー計画策定と住民合意」が指摘する「立地計画への住民参加の論点」が大変重要だと思います。論文は全国の処理施設の紛争事例の分析から合意形成の条件として「適切な情報の伝達と共有」、「合意形成のための場の形成」をあげ、成功した武蔵野市の「建設特別市民委員会」を紹介しています。市が突然、建設予定地を発表し反対運動が起きたため、建設予定地を凍結して立地の再選定を行い、候補地4カ所を提案、住民参加による建設地特別市民委員会を設置、住民の意見採用を前提に、建設計画に対して住民と行政が合意を形成していく、検討結果では計画変更を促しうる住民参加方式とした。と言うのです。この論文の評価及び施設規模など建設計画の見直しの方向性、住民合意形成のプロセスについて見解を求めます。
さらに、建設地決定後は、地域住民と行政で「まちづくり委員会」を設置し、施設整備計画を検討し、公害防止や環境保全、危機管理対策、余熱利用計画等で住民協定を策定する。稼働後は、地元と市で「施設運営協議会」を設置して、日々の施設稼働状況のデーターの徹底した公開や整備計画や事故の報告などと共に定期的に施設周辺の環境と生活についての要望や意見交換を行っていく。このような今後の施設の建設と運営の方針についての見解も求めます。
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| 6.指定金融機関の税納付等窓口収納手数料について
銀行の窓口収納の手数料は、指定金融機関として公金を扱い運用してきた銀行が負担してきましたが、先の国会衆議院予算委員会で我が党の佐々木議員は全国地方銀行協会が地方六団体などに出した「自治体の収納支払い事務に手数料を課したい」との要望書問題で質問しました。その中で、銀行は両替手数料や現金自動預払機(ATM)利用手数料など様々な利用者負担を押しつけていながら、今度は地方自治体からも手数料を取り立てようとしていると批判。銀行側が示した「経営環境はますます厳しさを増している」との見解に対してただしたところ、金融担当相は「諸施策の展開の中で進捗している」との見方を示し、自治体への負担要求は道理がない点が明らかにされました。
そこで伺いますが、長野市では、既に昨年から水道局で一部銀行に手数料を支払っているようですが、負担額を含めて長野市の実態について伺います。私は、引き続き銀行が負担するのは当然であると考えますが、銀行側の主張に対する市の見解及び、仮に手数料を払う場合の年間公費負担総額の試算について答弁を求めます。
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| 7.その他 市民総参加で「財政構造改革プログラム」と「総合計画」の策定を
一部学者、助役、市幹部職員の七人だけでスピード策定し、18年度予算に反映させるという「財政構造改革プログラム」は大変問題です。検討事項は、民間委託や施設合理化、総人件費の抑制など職員への負担転嫁と行政の守備範囲の見直しや使用料・手数料など受益者負担の明確化、給付水準の見直しなど市民への負担増に踏み込む内容であります。性質別歳出の義務的経費、人件費や扶助費の削減であります。確かに厳しい財政環境にはありますが、、議会事務局の調査年報等を見ると、取り崩しで危機感を煽っている積立金は、中核市35市中4番目に高額です。義務的経費の人件費や扶助費は、予算額・構成比とも中核市35市で低い方から4番目、5番目。経常収支比率は低い方から4番目、既に人件費や扶助費は削減され尽くされています。一方、投資的経費の普通建設事業費は平均より遙かに高く上から11番目で、歳入の市債額も平均以上で12番目で、まだまだ、建設事業は見直しできるのです。財政改革は必要ですが、問題はどこを見直すかであります。その範囲と量は、策定しようとする長野市の総合計画によっても決まるのではないでしょうか、そして、市民自身が決めることなのであります。そこで財政構造改革は総合計画と共に実施し、徹底した職員参加と市民参加でまちづくりとの整合性を図りながら、見直してこそ市民の納得と合意は得られると思いますが、見解を求めます。
以上で私の質問を終わります。 |