撮影 吉野 俊幸

 八ヶ岳には美しい自然がたくさんの残されています。氷河時代の生き残りの高山蝶、可憐な花をつける高山植物、ハシバミ・チョウセンゴヨウ、動物では、ニホンジカ・カモシカ・フクロウ・ホンドギツネ、ナウマンゾウ(…いるわけないか?)などがみられます。

@ 野辺山高原・八ヶ岳

 5月、あざやかなハルサキヤマガラシが花をつける。

A 野辺山高原のハシバミ

 旧石器時代の重要な食糧源といわれるハシバミは、現在でも野辺山高原のいたるところにあります。

B 八ヶ岳・稲子湯のチョウセンゴヨウ

 栄養価の高いチョウセンゴヨウの実も旧石器時代の主要な食用植物といわれます。

C 野辺山のザゼンソウ

 野辺山三沢川のザゼンソウ。サトイモ科の多年草で4月下旬に開花すます。開発の波にもまれながらも今日までたくましく花をつけています。

D 氷期の生き残りオオイチモンジ


写真:由井一昭氏 撮影
 八ヶ岳には生息する、氷期のレリック(遺存種)といわれる高山蝶7種のうちのひとつ。



E 野辺山市場出土のナウマンゾウの臼歯

 京都大学槙山次郎教授によって鑑定された。ただ、野辺山で人々が暮らしていた後期旧石器時代よりさらに古く20〜30万年前のものとされます。

F 八ヶ岳麦草峠の旧石器的原風景

 標高2000mの麦草峠付近は、チョウセンゴヨウの木などが生え、湿地や草原のみられる、まさに旧石器的景観をみせてくれます。この場所には黒曜石も産出し、旧石器人が実際に黒曜石を採りに足を踏み入れていたようです。おそらく日本最高地点にある旧石器遺跡でしょう。

G 全面結氷した白駒池

 麦草峠の黒曜石露頭の近くにある白駒池です。写真はゴールデンウィークの頃。この頃、八千穂から茅野市へ抜けるメルヘン街道がこの頃通行解除。すばらしい景観です。もちろん、この池の氷の上を歩いて渡れます。


H 八ヶ岳山麓の野鳥 (アカゲラ)

 4月、早春の花ダンコウバイの枝先で。
野鳥写真家 吉野俊幸氏撮影・提供


I 八ヶ岳山麓の野鳥 (カッコウ)

 6月、初夏の花清楚なズミの枝にとまります。
野鳥写真家 吉野俊幸氏撮影・提供


J 夕焼けの空に浮かび上がる八ヶ岳

 右から横岳、主峰赤岳(2899m)。吉野俊幸氏撮影・提供