[戻る]
(12/13)
★「ZERO」
ジャンル:コミックス
著者:冬目景 発行:コミックバーズ
初版:1999/10/29 購入:初版 価格:520円(税別)
学園物です。ま、そう言い切っちゃうとちょっと語弊があるかもしれないけど(笑)。
非常に濃い設定。ダークな展開。そんな重い作品なのに、ラストまで一気に読ませる筆力。凄いですな。
復讐?
いや、むしろその逆かもしれない。
希望?
何かを求める気持ちが強いほど、その反動も大きくなる。
この学校は私を拒否して傷つけたの‥‥。
欲しくても手に入らない物だと知った瞬間から、それは否定に変わり憎しみにかわるんだ。
人の子よ。今あなたの終わりが来た。私は怒りをもらしあなたを裁き。もろもろの憎むべきもののためにあなたを罰する。私の目はあなたを惜しみ見ず、あなたを哀れまない。私はあなたの行いのためにあなたを罰する。あなたの憎むべきことがあなたの内にある。これによって、あなたがたは私が主であることをしるようになる。
そして誰も‥‥。
★「僕らの変拍子」
ジャンル:コミックス
著者:冬目景 発行:コミックバーズ(ソニーマガジンズ)
初版:1999/10/29 購入:初版 価格:520円(税別)
氏の作品にはドラッグネタが多いですな。しかもダウナー系の。
ま、なんとなくアッパー系のドラッグをネタにしたらギャグマンガにしかならんような気がするけど。「そんな奴ぁいねぇ」とか(笑)。
で、ZEROが長編で、こっちが短編集。表題作の「僕らの変拍子」、氏のデビュー作「六畳劇場」「幽霊のいるまち」「現国教師RC-01」「醒めてみた夢」「銀色自転車」「こんな感じ」の7本収録。一応初期短編集となるのかな。
実は、これ前スコラから出版されてたんだけど、スコラが倒産しちゃったおかげで手に入らなくなるんではと危ぶんだところを、バーズで復刻したもの。氏の最新の連載「羊のうた」も無事連載しているらしい。やはりいい物はどうととでもなるんだなぁと思う今日この頃。
★「HUNTER注意報(1〜??)」
ジャンル:コミックス・ショタ?・やおい?
著者:アンソロジー 発行:ノアール出版
初版:1999/4/25 購入:初版 価格:951円(税別)
えーHUNTER×HUNTERのパロコミ。
内容としては、クラピカ受けが6割くらい(爆)。ゴン受けが多いのが意外(爆)。攻めは、キルア半分ちょっと、ヒソカ1/4、レオリオがちょこっと。
詳細? 聞きたい?(笑)
(12/17)
★「ねこめ〜わく…とかいろいろ」
ジャンル:雑誌、総集編…とかいろいろ
著者:竹本泉 発行:宙出版
初版:1999/12/05(位(笑)) 購入:初版、つうか雑誌 価格:590円(税込)
ねこめ〜わくの総集編+新作+ぴこぴこシリーズ二本+むきもの67%・ちまりまわるつからの再録です。でも雑誌(笑)。
ま、全作品カラー扉で復活なんでよろし。単行本では書き直しだろうし。
取り敢えず、「ねこめ〜わく…うっかり」と「ぴこぴこるいるい」と「ぴこぴこぶんぶん」が、単行本未収録なので(出るかどうかも判らんが(笑))それを読めるだけでもよし。つうか、〜るいるいのカラー扉奈々畑るいこがかわいいのでいとよろし(笑)。ひさびさにあおいちゃん系の造詣だし、全コマの2/3が泣き顔だし、男の子(東村くん)も可愛いし(笑)、学園物+へんなものだし。
さて本編の(?)のねこめ〜わくシリーズの新作…やれやれ、ヘンリヒがかっこいいし、オスカーはオスカーだし(笑)、ゆりこも主役じゃないけどかっこいいし、ま、ちょっとクロちゃんが影薄いというかシマシマばっかり出ててクロちゃん派の私にはちとアレだったのだが、まぁよし(笑)。
雑誌自体はそろそろ手に入らなくなりそうなのだが、バックアップにもう一冊買っとくべきだった‥‥。
(12/13)
★「呪って(ハート)あっこちゃん」
ジャンル:コミックス
著者:猫部ねこ 発行:なかよしKC
初版:1999/11/05 購入:初版 価格:390円(税別)
久々に、猫部さんの新刊が出ましたな。
感想。個人的には、この焦点の合っていない目線といい、他のキャラとまったくもって調和していない主人公といい強引な落ちといい、なかなか好きなのだが、彼女の持ち味を活かすにはちと無理のある設定だなぁと思うんだなぁ‥‥。
妙なマスコットキャラ(暗黒大魔王様)とか謎のアクセサリ(携帯型魔方陣)とかイっちゃってる敵キャラ(神聖白魔法同好会)とか出てくる所は、既存の「ウケる」マンガへのアンチテーゼであるんではないかと思ったり思わなかったりする今日この頃。
ただ、やっぱり主人公が暴走しすぎ。準主役であると思われるキャラでさえ遠く置いていってしまっているのは、ストーリーを浅く感じさせてしまうし。暴走する主人公を引き止めるキャラ、もしくは「プリティーヨーガ」みたいにいっそ主人公と一緒に果てしない暴走を繰り広げるキャラが欲しかった所。うむ。
★「ティンクル★ティアラ(前)」
ジャンル:コミックス
著者:藤田まぐろ 発行:リボンマスコットコミックス
初版:1999/11/20 購入:初版 価格:390円(税別)
で、こっちもこっちで、暴走する主人公(笑)。
多分、「ケロちゃ」の時と違って、ラストまでのストーリーをまず作ってから描き始めているんだと思うが、そのせいか一話一話の展開にちと無理というか「ストーリー」に何とか合わせようとしている強引さが目立つ。
まあ、連載の経験が浅い(二回目)という事もあるんで、しょうがないかもしれないけどね。
‥‥もう一つ言っちゃうと、キャラに対する思い入れというか愛情がイマイチ感じられないキャラがね、数人いるっす。
だから、やはりどこか主人公が浮いてる感じがするんだよな。
ま、とりあえず後編をまちましょ。
(12/11)
★「エイリアン9 (3-完結)」
ジャンル:コミックス
著者:富沢ひとし 発行:ヤングチャンピオンコミックス
初版:1999/12/10 購入:初版 価格:514円(税別)
さて、最終巻(?)3巻です。
3巻の表紙下、カラー1P、やられましたな。あの遠くを見ている目線といい、一瞬写真かと見間違えるほど書き込まれた肌の質感といい、すばらしい。後、表カバー折り返しにある柱が、毎回非常にいい感じ。1巻2巻と来てあの3巻、鉛筆でかかれたある文字。いやがおうにも盛り上がるってもんだ。
いよいよドリル族「ボウグ」による地球侵略計画の謎が解明されていく。
それは、「侵略」と「対策」の名を借りた、共生するための「宿主」育成計画だった。
「共生は、自分で選んだんですか」
‥‥うん。うれしかったから
「共生するときって、どんな感じでした」
‥‥ちょっと、痛かったかな。
「共生って、結婚みたいなものなんですか」
‥‥クラブ活動みたいな感じ、かな。
「やめて。こないで。幸せだったの、今までで一番幸せだったの」
‥‥私たちのじゃましないで
「あたしの幸せこわさないでよ。あたしの幸せ奪わないでよ」
‥‥共生しよう
‥‥ずっといっしょにいよう
‥‥ずっといっしょ
‥‥ずっと
‥‥いっしょに
‥‥先生は、二人を助けにいくんですよね?
‥‥殺してあげたほうが
‥‥
‥‥殺してあげたほうが、楽よ
‥‥***が一番だよ。
‥‥この世界ヘンだよ
‥‥だまされてるよ
‥‥私を殺せば、ゆりはゆりでなくなる
「ひまわり」の再生、イエローナイフの言葉「他の宇宙人も君たちのしていることに気がついているよ」そして精神汚染。様々な謎をのこして、彼女たちの一年は取り敢えずの終わりを迎える。
さてさて、あやしい雰囲気だけでもアレです(笑)。
今ふと思ったのだが、この作品のストーリー、なんかエヴァ的だな。と言っても、例えただけで、別に気にしていたわけではないし、こっちのほうがよっぽど完成度は高いんでよろし(笑)。
後、ディープな所といえば、図書館や各種本棚のシーンでかかれている「本」。コレが非常にコアでディープなタイトルの本ばっかりでよろし。「MAP OF Eros」「存在の詩」「THE GEOS MAP」「VooDoo」「末永遙全集」「ネクロノミコン」「蟲毒生成方」「蠅の王」「栄光と罪」「絵で見る失われた三年間」「それは1002年から始まる」「敵性寄生体」。作者の本棚を反映してますな。まぁ、中には「子供の描き方」なんつうニヤリングなブツもあるけどね(笑)。
作者のセンスが、作品の世界を薄明るく、薄暗く、黒く、白く照らしている作品である。恐怖と、希望と、幸せと、絶望と、自由と、共生を、受け入れる?
★「お気楽極楽ノストラざまス (2)」
ジャンル:コミックス
著者:有馬啓太郎 発行:GUM COM!ICS
初版:1999/12/10 購入:初版 価格:900円(税別)
う〜ん、設定の未消化が目立つ状態で第一部完になってしまったのがちょっと‥‥。
作者も後書きで書いているが、ちょっと内容の密度が悠長になってしまってるんだな。序盤の段階でもうちょっと詰め込んでキャラや設定を出してしまって、後はそれぞれを平行させて突っ込んで書いていけばもっと魅力的な展開になっただろうに。惜しい。
この手のストーリーにありがちな「一緒にいたりつきまとわれているうちに、いつしか気になって‥‥」的な展開になってないのが面白い。ある意味正統的なラブコメなのかもしれない。ただ、やはり押しが足りなくなるのは否めないが。
あと、キャラになんか某ゲーム入ってるのは否めないが(笑)。
東鳩といえば(言ってないって?)DDRのステッカーが欲しいので、GAMER'Sとかメイトとか行って探したのだが、あるのはキャラゲーのグッズばかり。まぁ、アフロのぬいぐるみとか作っても売れないのは判るけど、マルチピンズとかキーホルダーとかばっかりなのはちと‥‥。あかり1/1イメージプリントタオルなんて9,800円、誰が買うんだ‥‥。とか思うのは、最近アレな世界から遠ざかっているせいなのかな。
後、キャラというか衣装というかに、どっかで見たような感じが‥‥。津名魅様?(笑)
いまデータ見るために奥付を見たら、「編集協力-株式会社ショッカー」。うを〜、入社したい(笑)。
あ、ちなみに今回はちょっと(?)えっちぃろりぷにものシリーズ(一部ウソ)。