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(12/25)

★「電波オデッセイ(1-3)」

ジャンル:コミックス
著者:永野のり子 発行:アスペクトコミックス

 新刊のほうで書いたものではどんな本であるのか判らんと思うので、こっちで捕捉。

 読め。人として。取り敢えず読め。騙されないから読め。全巻揃えて、通して読んで、のたうち回れ。でも、クケダイちゃんは禁止だぞ。

 卒業。
 中学からの卒業。

 今まで、義務教育と言う名の檻に入れられていた小鳥が、始めてその檻の蓋を開けられた瞬間。
 自分の力で自由に飛び立てる、その瞬間。
 自分の力で飛ばなければいけない、その瞬間。

 もう、自分を縛るものはない。
 もう、自分を守るものはない。

 それを感じる心。

 不安、期待、恐れ、喜び、そして、決して戻ることのできない檻への決別。

 そんな情緒を、中学三年生と言う、「変わり目の時」を、そこにひろがるあらゆる心を、彼女は描く。

 闇にとらわれ、心のすき間に足を取られ、自分の中の何かと向き合い。
 悩み、押しつぶされ、押し出され。
 走る。
 走るしかない。
 走るしかない感情を、彼女は描こうとする。

 足を止めると、そこには闇。
 闇に消される恐怖。そして、闇に消されることを、望む恐怖。
 闇となってしまいたい、そう願う恐怖を、彼女は描こうとする。

 読め。人として。

 読んで驚愕しろ。
 この闇を歩き、闇を克服し、そしてそれを自らの力とし、それを人に伝えようとする彼女の力に驚愕しろ。
 闇を知るという、本当の強さに。
(12/24)

★「どきどきポヤッチオ」

ジャンル:コンシューマゲーム・プレイステーション

 一プレイ長すぎ ;-;。全然終わらん。1回終わったはいいが、2回目以降の気力が無い・・
 もちっと早めにイベントラッシュを入れてくれたら良かったのだが。

★「ぱすてるチャイム」

ジャンル:Windowsゲーム・育成RPG・アリスソフト・犬

 こっちも同じような失敗をしているなぁ。コツさえつかめば、あっという間に無限回廊までたどり着いちゃって、その後1ヶ月以上同じ階をさまよわにゃいけないし、イベントは少ないうえに直前までの盛り上がりに欠ける。大体、文化祭が当日まで「あること」すら判らないってのは、絶対ヘンだ。
 12月に入る前までにスキルはマックスにたどり着いちゃうし(ファーストプレイでだよ)、アイテム集めもいまいち達成感がないし。もうちょっとレア・アイテムの性能を上げておいてもよいんだけどな〜。
 いいかげんセカンドプレイに入りたいのだが、なんだかもぉ。

 確かにゲームバランス自体の調整は絶妙なんだけど、能力限界値の低さが終盤の展開をつまらなくしてるんだよなぁ。

★「がんぶる」

ジャンル:Windowsゲーム・シューティング・犬

 さて、一応18禁シューティングだが、わざわざ18禁にする必要も無い気がとてつもなくするのだが。
 DirectX5以上必要。だからNTでは動かん。後、販売元のB-ROOMページ(URL)からパッチを取ってこないと、途中で落ちる。

 取り敢えず、最前列のスクロール、早すぎだ。目が回る。

 さてと、非常によく出来た横スクロールシューティングゲームである。Stage6,7のボスを抜かしてね。
 一応無限コンティニューとレベルアップシステムが売りであるが、はっきりいってこのゲーム、ミスが致命的に痛い。コンティニューするくらいなら、セーブデータをロードしてきたほうがはっきりいって良い。
 パワーアップはアイテム形式で、6系統のショットをそれぞれ3段階まで強化できるのだが、ミスすると使ってたショットのレベルが一つ落ちる。もしもボス直前に使えるショットのレベルが落ちると、もう致命的。やり直しってのがまるで効かないので、無理矢理ゲームオーバー&ロードと言うことになる。
 汎用的に使えるショットと局地的仕様のショットがはっきり別れているせいで、レベルが落ちた場合のカバーがきつい。

 無限コンティニューとパワーダウンシステムがちょっと二律背反なところが、少し残念かな。どちらかを結局犠牲にしなきゃいけないからね。

 でも、ゲームとしては、こういうジレンマが面白さの秘結だから、そういう意味ではぐっど。

 しかし、Stage6,7のボスは結構きつかった・・。Stage6のボスが一番固いんじゃないかな。しかも力で押さないと勝てないし、押すだけだと途中でやられるし。属性攻撃の相性も、一番使いにくいショットが有効だし。Stage7ボスは、回避不能攻撃に対処できる数のボムがあれば、後はパターンが単純なので耐えきればよいのだが。
(12/12)

★「半熟忍法帳(1-6)」

ジャンル:コミックス
著者:新山たかし 発行:ガンガンギャグ王コミックス
初版:1998/4/12(6巻) 購入:初版 価格:410円(税抜390円)

 こ、これが三こすり半劇場じゃなくって少年誌で連載されているのか・・・。恐い世の中だ。
 小学生が読んで笑っているというのも想像するとちょっと恐いけど。

★「怒首領蜂」

ジャンル:アーケードゲーム・シューティング
発売:CAVE
価格:不明

 再評価はじめました。面白いわ、やっぱり。というか、これ以降のアーケード・シューティングがいまいちぱっとしないってこともあるけど。

 私は、赤レーザ使いです。これはめっちゃ面白いですわ。基本的にショットボタンを押しっぱ。要はレーザオンリープレイ。ショットボタンはほとんど放さない。
 思えば、怒首領蜂3回目のプレイで赤レーザを使って以来、ずっとはまってきたな〜。全盛な時は青ショットじゃ考えられないくらいの突撃プレイしてたからな。5面なんて、画面の上端からふたキャラが最終ラインの超前寄せプレイでノーミスクリア出来たし。ちなみにこれで600Hit位は行けた。

 先週赤レーザプレイしてたら、めっちゃギャラリーが集まってた。未だに蜂プレイヤーは健在な証拠ですな。ちなみに、私2-2が限界。火蜂なんて夢のまた夢。

 もちろん、赤レーザだって一面で3,000,000点出せるし二面を全部繋げることも可能(450Hit位)。2周目突入の必要Hitは350Hit位だから、簡単にパス出来る。しかも、赤レーザで全繋ぎするとめっちゃくちゃギャラリー受けいいしね。
(12/5)

★「どきどきポヤッチオ」

ジャンル:コンシューマゲーム・ぷにステ
発売:KING RECORDS
価格:5,800円

 アクティブコミュニケーションRPG。えーと、クエスト方式RPGに恋愛シミュレーション風な味つけをしたゲーム。と制作者は考えているのだろうが、あえて言おう、「夏休みシミュレーション」だと。
 パン屋の手伝いにプエルコルダンにやってきた少年の、30日間を楽しむストーリ。そこにはもちろん何人かの女の子も暮らしていて、仲良くできるといいなぁ、ってな話しもあり。

 このゲーム、非常に傑作である。良品である。「めちゃめちゃ面白い」とは言わないが、気がつくと朝だったというゲーム。

 さて、このゲームの最も良い点は後で話すとして、二番目に勝れている点、それは、「人物の名前が、ゲーム中に直接表示されない」所である。良くゲームでは、科白の部分に「(マリア)なんとかかんとかですね。」と名前が表示されるが、其れが一切無い。もちろん名前参照機能もない。直接名前を聞けるのは、一番最初にであった時の自己紹介のみ。それ以降は一切の名乗りは無し。
 このゲームのメインは、パン屋のお使いである。「○○さんに◆◆を届ける」と言う頼まれ方をするのだが、最初のうちは名前と顔が一致しなくてどうしようもない。隣に相手がいたって判らないような状況である。それじゃどうしようもないかというとそうでもなく、きちんと対処方法がある。これもまた勝れている点なのだが、誰かに「○○さんについて教えて」と頼むことができる。そうすると、その人について相手が知っていることを幾つか教えてくれる。其れを繰り返して○○さんがどんな人であるのか調べ、「○○さんはどこにいるの?」コマンドで探し出すのである。
 実際、ゲーム開始から最初の5,6日は、人の顔と名前を一致させるのに使ってしまう。そしてある日、お使いメモにある名前を見た時「ああ、あの人ならあそこに行けばあえるな」と思った時の快感。「ああ、私は村の一員となったんだ」心の底からそう感じてしまう。
 たった一要素「名前の表示」をなくしただけで、こんなにもゲーム内の世界にのめり込んでしまうとは。

 名前と顔が一致するようになると、お使いは簡単に終わらせることができるようになる。そうすると、やっと時間が空くようになって、村の探検ができる。そう、これがゲーム中盤以降のメイン、探検である。探検、懐かしい響き。でも、探検としか表現出来ない。今までお店で買っていたアイテム(木の実)を森で見つけた時のわくわく感、自分だけが知っている花が取れる洞窟、川べりにテントをたてて住んでいるスナフキン^H^H^H^H不思議な旅人、村の外れに居る謎の生き物。もちろん一日や二日で全部見るなんて出来ない。早くお使いを終わらせて。
 「今日はどこに行こうかな」

 そしてそして、こんなこのゲームの魅力を最も引き出しており、最大の長所、それはこれ。

 このゲーム、ものすごく快適なのである。

 このゲームのマップはかなり広いのだが、CD-ROMのロード時間をほとんど感じさせないのである。リアルタイムに数十人の人間が同時に同じマップを歩き回っており、そのパターンもすごく豊富で、表情の全てが表現されるほどの細かさなのだが、それでも移動はちょっと早すぎるくらいのスピードでダッシュ出来るし、マップ切り替えもCD-ROMの読み込みをほとんど感じない、イベントが始まる瞬間一秒だけシークするがそれでも画面のスクロールなどと組み合わせて違和感はない。アイテムの取得や使用などでサブウインドウを開いても、その間ずっと他のキャラは移動・会話を続けており、時間は一切止まらない。本当に流れている時間の中で過ごしているのである。
 昨今のCD-ROMゲームでここまで快適なものは見たことがない。凄い技術力である。もしかしたら、メインメモリのほかにメモリブロックを使っていろいろしているのかもしれない。(ちなみにこのゲーム、メモリ6ブロック必須である。セーブ領域は3つあるのだが、絶対あまるはず)

 システム的な快適さとしてはもう一つ、□ボタンが「オイッス」である事がある。オイッスすると、向いている方向に居るキャラ全員が何らかの反応を返し、また必要であればイベントが始まる。イベント中でも、会話中でも他のキャラは主人公にオイッスするし、他のキャラ同士でも勝手に会話を勧めている。あるキャラが自分と話そうとしていても、自分よりも好感度が高いほかのキャラがオイッスしてくると、そちらのほうに行ってしまうことすらある。
 今までの「会話」を、「会話」と「あいさつ」に分けたということ。これもまた目のつけ所が違うといえる。

 さて、このゲームはアナログコントローラに対応しているのだが、ぜひともアナログコントローラでやろう。楽しさが全然違います。「アナログじゃないと操作が難しい」ってことはありません。ありませんが、あのスムースな移動、気持ちいいくらいのダッシュは、アナログコントローラで最大の魅力を発揮するでしょう。あ、あんまりダッシュしすぎて人にぶつかると好感度が大きく下がるので要注意。

 このゲームの目的、それは夏休みを楽しむことです。お使いの達成率100%を目指して、何がなんでも配達する勤勉少年を演じてもいいし、お使いは早々に切り上げて村の隅から隅まで探検し、村のことならなんでも知っているガキ大将を演じてもいい。キャラクターの親子・兄弟・姉妹・孫祖関係を完璧に把握することに意欲を燃やしてもいいし、いかに多くのお金を稼ぐかのバイト少年を目指してもいいし、そしてもちろん女の子と仲良くできるか頑張ってもいいし、三人組みと一緒に探検隊をしてもいい。アイテム集めを頑張ってもいいし、そして謎の洞窟・謎の生き物を調査してみてもいい。

 ゲームをコンプリートするまでの時間はほぼ同じ。最終的に夏休みが終わればゲームオーバーである。限られた時間をどう過ごすか。今、夏休みが貴方を待っています・・・・・

 では最後に、このゲームで最も重要な二つの注意を書いておきます。
  ・19:00には夕ご飯を食べる!
  ・22:00には寝る!!
(12/3)

★「地球最後の日」

ジャンル:コミックス
著者:西岸良平 発行:アクションコミックス
初版:1978/7/15 購入:1980/11/1(30版) 価格:480円

 西岸氏の、初期短編集、になるのかな?

 氏の最近の作品としては、「鎌倉物語」や「夕焼けの歌」などの一般系作品が多いのだが、私はどちらかというと初期のSF作品群に氏の魅力を多く感じる。まぁ、世界の終わりを描いた作品が多いという理由もその一つだけれど。

 どうやら、氏は星新一氏に影響を受けているようだ。初期の作品にはそのまま「星信一」なる登場人物が出てくるし、それ以降の短編に登場するほとんどの主人公が「本田健」という共通の名前を持つところ、そして登場するロボットのデザイン、世界の終わりを描くことが多い点など。

 氏のストーリーは非常に幅広い。日常の中にまぎれる非日常があったと思うと、宇宙人が主人公の地球人観察なストーリー、そして完全な日常ストーリー。
 決して現実から逸脱していない世界背景、フィクションなのに現実との境目を見つけられない描写。

 氏の独特の絵柄も魅力の一つである。いつ見てもちょっと昔風な絵柄。でも、いつまでたっても、いつになっても古臭くならない絵柄。巻末の広告を見ると、同じ時代の他の作品はある意味笑ってしまうような絵柄が多い中、20年を経た今でも「懐かしい」と形容出来る絵柄。

 その独特の絵柄とともに、良いストーリーは決して、新鮮ではないけれど古臭くなく、時代に流されてしまわない力をもっているんだなぁ、と感じさせてくれる作品。

 あ、ちなみに私は懐古主義って吐き気がするくらい嫌い。なにが「昔は良かった」だ。今の良さを判らない、判れないやつのたわごとに過ぎないでしょ。
(12/2)

★「ねこめ〜わく・ねこめ〜わく2!-またたび-」

ジャンル:コミックス
著者:竹本泉 発行:ミッシィコミックスDX
初版:1993/9/10・1997/4/10 購入:初版 価格:500円・550円

 氏の代表作の一つ。第1話が1991年だから、代表作というよりもライフワークかも。あ、ルププ・パウシリーズの方が長いか。
 初めて読んだ時は、ねこ目の書き方に「なんじゃこりゃー」と突っ込んでいたが、最近は慣れた^^;。でも、あの新円に近い目はちょっと違和感があるよな。

 何千年か前に住んでいた人間たちが突然居なくなり、それからねこが進化した世界。
 そのねこたちが発見した別の世界から人間を召喚する魔法によって、ねこの世界に召喚されてしまう女子高生百合子と、ねこの世界にたった一人だけ住んでいる人間ヘンリッヒのお話し。
 ジャンルとしては、SF、ちょっと違うか、変なもの系代表作って感じかな。

 とにかく不定期連載なので、単行本で読むとすごい。一話と一話の間が一年離れているってのもあるし。まぁ、連載でもないのに単行本2冊分の話しがあるのも凄いけど。

 氏の世界を十分表現するには、このシリーズみたいに大分多いページ数じゃないと難しいね。なまじっかなページ数だと、どうしても中途半端なものになってしまいがち。アップルパラダイスも、ページ数が少なくなった途端面白さが半減したし。

 しかし、この連載をしていた雑誌「アップルミステリー」も撃沈してしまったらしいので、連載の行方が非常に気になる。人気シリーズだから、のんのんじーみたいに立ち消えになるのは非常にもったいないかな。

★「きんぎょ注意報!(全8巻)」

ジャンル:コミックス
著者:猫部ねこ 発行:KCなかよし
初版:1989/10/6〜1993/9/60 購入:いろいろ 価格:390円

 よっしゃ、今回はねこシリーズで行ってみよう。

 ああ、いろいろな思い出と感懐、感慨がわき上ってきますなぁ。幼しい道は修羅の道^^;。
 かないみかさんファンに引きずり込んだ作品。きんぎょファンに引きずり込んだ作品。そしてKCなかよしを平気で買えるようにした作品。そして片岡みちるファンへの発端となった作品。
 ちなみに、さすがに私でもなかよし本誌は買ったことないっす。妹が人から借りてきたのを一冊だけ読んだことがあるだけで。

 内容としては、正統的な学園コメディ。ねこ好き・うし好き・にわとり好き・きんぎょ好きフラグあり。彼女はこのジャンルにこだわっていますねぇ。
 あと、ねこがかわいい。

 しかし、4巻当たりかな?、彼女の画風が突然変わっている。それまでは全体に細い線で構成されている、いい意味で奇麗、悪い意味で頼りない絵だったのだが、キャラクターの性格にも影響されているのかもしれないけど、新しい画風としては、輪郭に思い切って太い線を用いている。そのため、キャラクターが際だち、画面のコントラストがはっきりした印象になった。まぁ、好ききらいがはっきりするな絵柄でもあるけど。

 最近はコミック出てないけど、あいりん以降の連載はどうなっているんだろう。

★「夏への扉」

ジャンル:小説・ハヤカワSF
著者:ロバート・A・ハインライン 福島正実訳 発行:KCなかよし
初版:1979/5/31 購入:1997/7/31(43刷) 価格:612円

 なにせ、世のなべての猫好きに捧げられてしまった以上、読むしかないでしょう。

 ハインラインの作品は、古典SF的にありがちな、いかにリアルなフィクションを表現するかではなく、ある意味娯楽小説的な面白さがある・・・、な〜んて言い出せるほど私はSFを読み込んでいないんで、この面ではパス。

 この作品は、最後の最後、最後の一行のためにあるといってもいい。
 それまで展開されてきたストーリーの締め、そして猫好きの心理、全てを集約した一言。

 なめくじ好きな人は「人形つかい」猫好きな人は「夏〜」。必須ですな。

★「GUNばれ!ゲーム天国(1)」

著者:そうま竜也 発行:電撃コミックスEX
初版:1998/11/25 購入:初版 価格:940円(税抜987円)

 私はかないみかさんのファンである。
 昔、ここのページはかないさんのファンページだったと言うことを覚えている人は、居るのだろうか・・・

 で、そんな理由で、ゲームセンターでやり込んだシューティングゲーム「ゲーム天国」のプレイステーション版の「GUNばれゲーム天国」のコミック化作品である。
 アーケード版は、本当に名作の名にふさわしい(声優ゲーとしてではなく)ゲームであったが、サターンに移植された途端、ゲームバランス無茶苦茶なただの声優ゲーに成り下がってしまい、プレイステーション版でそれが加速してしまった^^;。
 ああ、あっという間にゲーセンから消えたアーケード版ゲーム天国、またやりたいな〜。
 あのゲームバランス調整、近年稀に見るうまさだったな〜。

 で、コミック版の話し。
 GUN〜やった人なら分かると思うが、ゲーム中でクリアアイテムの一つとして入手出来る「アニメビデオ」の世界を元に、ビデオのストーリ+αな内容。
 と言うか、基本的にセリア×ジェイナスな話し。うーん、らぶらぶ ^^;。

 キャラ数が、えーと味方8とジーニアス3で偉い多いのだけど、うまく全員生かしているのは、はっきりいって凄い。話26ページ前後と多いからもあるけど、全キャラがめちゃめちゃ立ってる。メディアミックスだから設定がほぼ完全にできているとはいえ、失敗的メディアミックスが多い中、大当たりな物だと言えるんではないだろうか。

★「Papa told me(21)」

ジャンル:コミック
著者:榛野なな恵 発行:Yang You コミックス
初版:1998/11/24 購入:初版 価格:530円(税抜505円)

 ん〜、なんか私がイメージしていたのと別の方向に進んでいるような、そんな感じ。

 毎回ストーリーのテーマがはっきりしすぎちゃって、なんとなく夢想的なイメージよりも説話的なイメージが強まっているように思う。
 「なにかを否定する」というのは、このマンガでのタブーであると思っていたのだが・・。

★「ショックサイエンス(1)」

ジャンル:コミック・トンデモ本
著者:あすかあきお 発行:アスペクトコミックス
初版:1998/11/7 購入:初版 価格:(税抜570円)

 えー、トンデモ本系作者で知られるあすかあきおのコミックが、なんでアスペクトからでるんだ?
 まぁ、多分編集のほうもほとんど遊びでやってるんだろうねぇ。
 さて、内容はというと、まぁお決まりのトンデモ説「恐竜はほ乳類だった」「バミューダトライアングル」「人体焼失」「ペルシダー(空洞世界)」「UFO(ここでは宇宙船の意味)とグレイ」を、まぁ何というか虚実織り交ぜつーかほとんど虚構だけど、いろいろと紹介しているという、そんな本。
 はっきりいって、内容的にはしょうもない。ネタはありきたりだし、ネームはほとんどが似非翻訳口調で単調だし、後半になっていくに従ってだんだんめちゃくちゃ度が上がって、既にサイエンスエンターテイメントじゃないし。特にUFOの回なんて、他の回に比べてネタに何の根拠も無いから、思いっきり暴走しているし。
 でも、後書きはなかなか読む価値がある。トンデモ系の人間って本当に思いこみと無知だけで物事を語っているってことがよくわかる。
  (前略)よって、この『ショックサイエンス』を漫画だからといって軽く扱わないで頂きたい。この漫画は、行間で真相を読ませる構成になっているからだ。
 なってね〜よ!
(Today)

★「夢のクレヨン王国(3)」

著者:片岡みちる 原作:福永令三 発行:KCなかよし
初版:1998/12/4 購入:初版 価格:409円(税抜390円)

 えーと、クレヨンの方はこの巻でおしまい。そしてそして、幻の季刊作品「みつあみ四重奏(カルテット)」が一挙掲載。一時はどうなるかと思ったが、無事に掲載されて何より。

 クレヨンの方は、原作・アニメとはまた違ったストーリで進んできたわけですが(多分^^;)、ノリも大分違うものになっているみたい。
 服のデザインな話し。彼女のマンガでは、Pink Houseとかwonderful worldとかインゲモルグとか、そんなデザインの服が多く出ているのだが、このマンガに関しては、最初からデザインが決まってて着せ替えが無いからちょっと寂しい。カラー扉とかパジャマとかはオリジナルデザインなのだろうが、そんなにフリフリじゃないし。

 さて、クレヨンはこの辺にして、みつあみ四重奏の方を。
 髪の毛の結び方によって人格が変わってしまう女の子の話し。直接書くとなんかやばげ ^^;。まぁ、しましま曜日なノリだと思ってください。
 デフォルトの人格はみつあみの時に現れる、って、寝る時とかはどうするんだろう。まとめることはあるけど、編んだまま寝たらえらい事になる気がする。

 いつもはなかよしで連載しているのだが、みつあみ〜はるんるんの方。そんなかどうだか、何かいつもとノリが違うような感じもする。キャラの年齢も全体的に低いし。
 しかし、至福^H^H私服が出てこないなぁ。いつもなら学園物でも必ずびらびらな私服は欠かさないのに。
 後、彼女の単行本に必ず付いていた後書き・中書きも今回ひとつも無かった。せっかくの単行本なのにな〜。

 さて、次の単行本は一年後か二年後かな。

★「ショックサイエンスR(1)」

著者:あすかあきお 発行:アスペクトコミックス
初版:1998/12/9 購入:初版 価格:630円(税抜600円)

 恐竜ネタメインですな、今回は。
 氏は、ほとんど確信犯的にこういうトンデモ物を書いているのだが、最近の物は論旨の展開がまるっきり本気トンデモ物になっているので、そのファンにはツッコミがいのあるものになっている。

 まず一作目、ネッシーの謎。謎も何も、既にあの写真はトリックだって暴露されているのに、一度言い出したから引けないでやんの^^;。太平洋側の海岸で「晴れた日にはアメリカが見えるんだぞ」と聞かされていた小学生が、遠足かなにかで海に行った時にその話をしたらクラスの半数くらいの人間が「アメリカが見えた」と騒ぎ出したと、確かサイバラのエッセイにあったが、ネッシーの目撃談も似たようなもんでしょう。そんなガキの見栄を信じてどうすねん。

 で、二本め以降がこの刊のメインとなる「恐竜はほ乳類だった」編である。
 笑ったな〜、この話は。まず初っぱな。「恐竜について人類が根本的な誤解をしている」「19世紀にマンモスの化石を見た学者たちが、マンモスとは角のあるカメや恐竜だと思っていた。だから恐竜に付いても誤解している」
 をいをい、全然例示になっていないでしょ。大体、そんなことを言っている人達のほうが「角のあるカメや恐竜だと学会に報告した」学者の方だ。全身の化石じゃなくて牙だけをみて、その全体像を把握しろだなんて無理だ。想像力たくましい(そして自分の想像したものが絶対的に正しいと思っている)人が、証拠が無いまま想像した説を、証拠もなく受け入れるほど学会は甘くないからね。

 「学者は、シーラカンスが最初に報告された時もそんなものがいるはずがないと黙殺し、実際に捉えられても全く信じなかった」、そりゃ正式に調査していないものを信じる訳きゃないやな、「恐竜時代より古い古代魚が今まで生きているわけがないと決めつけていたからだよ」、をいをい、じゃぁ身近な古代生物「ゴキブリ」も、学者たちは認めてなかったんかい、最近まで^^;。

 大体、未だに(まともな)学会でだって、恐竜が冷血動物かどうかですらまだ議論が行われているのに、其れを知らずに「学会は今までの理論体系が壊れてしまうのを恐れ、これらの説を黙殺している」とか、うーん、トンデモ。