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(2000/01/16)

★「嗚呼!熱血ロリータ番長」

ジャンル:コミック
著者:G.B.小野寺 発行:オレンジコミックス
初版:2000/2/1 購入:初版 価格:840円(税込)

 わははは、まさかこの作者の単行本が出るとは。しかも、熱血メイド男シリーズまで収録されている。どこの世界にこんなコミックを出す戌年出版社があるんじゃ(ほめ言葉)。

 さて、表題作のロリータ番長。どこかに書いたが、「プチ・チャイム」というロリ系アンソロコミックがあるのだが、その中で連載されていた代物。実はわたくし、G.B.小野寺のためだけにこのアンソロ全十巻揃えたようなもんだ。
 実際、「プチ・チャイム」自体は、ちと連載陣がアンソロ系作家(Dr.天とか。こないだ、やおい(ショタたるでしかもソフトSM特集(笑))アンソロ見たらこの人の名前が載っていた。節操無い人だなぁ(笑)。他にもみずきひとしとかアニメ・コミック系アンソロを見ると良く名前を聞く作家)を集めて無理矢理ロリ本を作りました的かほりがあるので、ちと出来がアレなんですが。

 んで。連載だけでなく、カバー下の表紙・裏表紙も氏が書いていたのだが、これがまた見事な出来で。個人的に気に入っているネタは「『コミケ』と書いて『全国ダメ人間博覧会』と読む by ロリータ番長」。「つるペタだ!ニヤリ」も捨てがたいが(笑)。

 しかし、今回のコミックには表紙・裏表紙・1ページイラストが収録されていない。困ったもんだ。後、〜番長終了後に連載されていた「仮面ロリダー」も未収録。ム〜。せめて「十年後のロリータ番長」位は収録してもバチは当たらんだろう‥‥、1ページだし(笑)。

 ちなみに、この本のカバー下は破軍星とみずきひとしが書いているが、なんかみずきひとしの絵が板場広しのそれに似ているのは、気のせいなのだろうか‥‥。いや、似ているといっても顔だけなんだが。
(12/30)

★「プチアップルパイ(2〜14以下不明(笑))」

ジャンル:コミックス
著者:アンソロジー 発行:アニメージュコミックス
初版:1982/11/10(1)〜1986/3/10(14) 購入:初版 価格:450円(税なし)

 単行本というか、雑誌感覚で発行していたらしきコミック。
 取り敢えず2〜15までは持っているが、1が見つからないのと、どこまで出ているのか解らないのが難点。とか書いたが、よく本棚を見ると「少女まんがベスト集成1」というのがあり、そのシリーズの2から「プチアップルパイ」というグローバルタイトルがついたみたいだ。だから、プチアップルパイの1は存在しないってのが真相。
 今も現役の作家が小さい巻数から書いていたり、今ではあまり名前を聞かない作家が活躍していたり、途中でかがみ♪あきらさんが亡くなってしまったりとか、いろいろサブカル系の歴史が感じられる作品集。

 しかし、スクリーントーン全盛の現代の作画テクニックと違って、手でひたすら書き込んだ線。やはり大友氏の影響が大きかったんだなぁ、この時代は。いわゆる「魔女っ娘三部作」系の女の子がやたら多かったり、チビキャラ、低頭身キャラが多かったり、しかもそれでメカ物をやったり、ちょっとだけスチームパンクな匂いがあったり、かと思うとめるへんめーかーとか槙夢民とかのかなり少女漫画寄りな作家が書いていたりとか、すさまじくカオティックなミックスだ。
 いったいどこの世界に、いしかわじゅんと吾妻ひでおとかがみ♪あきら岡崎京子と水縞とおると永野のり子とあびゅきょとめるへんめーかーとあさりよしとおと星里もちるを同じ本に収録しようとする編集がいるんだ(誉め言葉)。

 最近は、出版業界もビジネス・ビジネスな世界になっちゃて、こういう「濃い」編集者は肩身が狭いですな。せちがらい世の中だ。
 なんてね(笑)。

★「プチ・チャイム(全10巻)」

ジャンル:コミックス、アレ
著者:アンソロジー 発行:
初版:1982/11/10(1)〜1986/3/10(14) 購入:初版 価格:450円(税なし)

 単行本というか、雑誌感覚で発行していたらしきコミック。
 実は揃いで持ってたり(爆)

 つうか、アレ(笑)。

★「HUNTER×HUNTER(7)」

ジャンル:コミック
著者:冨樫義博 発行:ジャンプコミックス
初版:1999/12/27 購入:初版 価格:390円(税抜)

 12月って駆け込み出版が多いから、新刊リストに載っていない単行本が急に出版されるので侮れん。
 さて、七巻。ヒソカ対カストロの最後からさよなら天空闘技場まで収録。なんつうか、今回はヒソカ一色(笑)。変な構図からあやしい科白から片っ端からヒソカですな。
 しかしこの作者の作品は、人気投票でどうして主人公がトップ取れないかな。しかも、必ず三位なのね(笑)。幽遊の時はトップは飛影次が鞍馬で幽助三位だったし、今回はトップからキルア、クラピカ、ゴンだし。
 まぁ、こういうキャラ配置は、出来そうでなかなか出来ている作品が無いんだよな。うまく配置すると作品に深さが出るけど、失敗してサブキャラに主役が食われちゃうと作品としてはボロボロになっちゃうからね。

 キャラ投票といえば、なぜレルートが入ってないんだろう(笑)。一部では根強い人気なのに。ま、でも本当に一部だからな(笑)。やっぱ時代はポンズか‥‥。

 さて、念法ですか。それはきっと波紋のような物ですな(笑)。
 ちと設定がバトル系マンガ寄りになりぎみ。そっちに走っちゃうと、せっかくの設定やら今までの展開・引きやらがすべてムダになってしまうので、なんとかこらえて欲しい所。まぁ、これはドラゴンボールから綿々と引き継がれているジャンプの持病なんだが、編集もいいかげん気付と(笑)。このマンガはいつバトルマンガになってしまうかと、読者はハラハラでしょうがない。本誌読んでないけど。

★「地球防衛少女イコちゃん(全2巻)」

ジャンル:コミック
著者:あさりよしとお 原作:河崎実 発行:ジェッツコミックス
初版:1999/12/25 購入:初版 価格:505円(税抜)

 特撮おたくの河崎監督原作のムービー(Vシネマ(死語))「地球防衛少女イコちゃん」を、氏にタメを張る特撮おたくのあさり氏が漫画化した作品。今では「メディアミックス」と称して動画をネタにコミック化したり、ゲーム→アニメ→コミックと一つの作品が変遷していくのも珍しくないけど(例:東鳩(笑))、これは80年代で既にそれを行っていたという、非常に時代を先取りした作品。

 実は、今回の発行は出版社をかえた再版で、89年にすでに**(アニメージュだっけ?、どこかにしまって忘れた(笑))から発行されていたんだけど、これが一巻が出ただけでその先が止まっていたいわくつきのブツ。今回のコミック完結版の発行で、地球防衛少女イコちゃんは、8mmフィルム→16mmフィルム→コミック→TV放送→コミック完結版、と、やっとすべてが完結したたわけである。

 さて、じゃ内容。
 動画版イコちゃんは、実に特撮ヒーロー物の王道を行った作品だったのだが(キキハナ)、このマンガ版は、その王道をあえてギャグに転嫁することで、氏の愛する特撮作品へのオマージュとして表現していると言える。「役に立たない異星人のヒーロー」「人格崩壊している隊長」「人道無視な作戦の数々」などを登場させることで、ヒロインであるイコちゃんの「特出した能力を持つ」「一般人」という、今までになかったヒーロー性を演出していると言える、と思えないこともない気がする今日この頃。そんなことは知ったこっちゃありません(笑)。
 
 取り敢えず、「カール・ビンソンはもういいや」ってな人はどうぞ(笑)。