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(1999/5/12)

「ゲームコラム7」


「サイレントスコープ」

 いや〜、なんか久々に目新しくてしかも面白くて、奥が深いゲームがでましたな。
 コナミの「サイレントスコープ」。
 ジャンル的には、ガンシューティング。ガンタイプのインターフェイスを使って、画面内の敵を撃ち倒して行くゲーム。ただし、今迄みたいな「ハンドガン」「マシンガン」タイプのインターフェイスではなくて、いわゆる「スナイパーライフル」なデバイスが特徴。
#厳密に言えばスナイパーライフルとは言えないんだけど、まぁこの際細かい所は気にしない。

 基本的に、メイン画面を見ても敵はあまりに小さいのでまともに狙うことは不可能。ではどうするかと言うと、ライフルに付いた「スコープ」でサイトを確認して射撃するのである。
 そのため、ゲームスタイルは、今までのように速射出来る立ち方ではなく、いかにサイトがブレないように安定した姿勢を取れるかが勝負。実際、安定したスタイルが出来てしまえば、80%クリアしたのも同じ。ちなみに、5発バーストでリロードに2秒かかるので、連射ではどうにもならない。
 幸い、実際のスナイパーのように不安定な場所ではなく、「筐体」にライフルが半固定になっているので、安定したスタイルを取るのは難しくはない。右利きであれば、右手をトリガに掛けて、ひじを筐体の背面(プレイヤー側)に当て、右肩にライフルの銃床をあてる。左手のひじを筐体に乗せ、上腕に対して45度〜直角にひじを曲げて銃身を握る。足は筐体の左と後ろに置いて、筐体にもたれるように腰を固定する、と。ちょっとおこちゃまには無理な姿勢だな。大きなお友達向けのゲームと言えよう(笑)。

 ゲームシステムとしては、ライフ方式とタイム方式を合わせた感じ。実際にやってみると判るが、ライフの重要度はタイムに比べて1/4〜1/5位。圧倒的にタイムに比率が有る。ちょっとこの辺厳しいかな、という感じ。特に、夜間潜入ステージ(どうでもいいが、実際のスナイパーはこんなこと(単独潜入ミッション)しないが‥‥)はタイム設定が大分厳しい。もちっと余裕がほしい所。後、ファーストミッションの次にボス戦が有るのだが、ちょっと難易度のステップが上がりすぎ。いきなりつまる人も多いんじゃないかな。もしこれが200円なら詐欺かと思う所。

 しかし、命中率が100%平気で出るガンシューティングは初めてだな。ちょっと敵がバカ過ぎるのが気になるが(笑)。
#隣で仲間が撃たれたのに、その場で突っ立ったまま辺りを見回すという大馬鹿。
 基本的に、弾が当たった場所でスコアが決まる。もちろん最高点はHEAD HIT、つまり脳天にあてるのが一番である。が、個人的にはCROTCH HIT、つまり股間を(執拗に)狙うのが、悪趣味で楽しい今日この頃(笑)。

 銃口を画面から外すと「隠れる」といった要素も欲しかったな。まぁ、きっと誰も使わない機能になるのは目に見えてるが(笑)。
 個人的には、実際のライフルと同じような軌跡を再現した「リアルモード」なるものが有るだろうと予想しているのだが‥‥、ちょっと難しいかな。統計学的平均からのずれが大きい現象をコンピュータで再現するのは至難の業だからな。特に狙撃なんて、いかに銃器やスコープや補助デバイス(レーザサイトやスターライトスコープ、赤外線測定装置)が発展した所で、結局人間の熟練度が一番重要な要素であるといういい例だから。

 ただな〜、このゲーム、DDRした後にやるとな〜。手が震えてサイトはブレるは、肘に汗かいてるせいでスタイルは安定しないわ、足は踏ん張り利かないわ、大変。

 最後にアドバイス的なことを言うと、スコープを覗きこんだままプレイするのは効率悪いよ。メイン画面の赤い照準内に敵影を捉えてから、スコープを覗きましょう。後、ビル屋上で同じビルに敵が上がってきたところとか、ハイウェイのヘリコプターなどは、スコープを使わずに目視で撃ちませう。赤い円中心がサイトの中心だから、大体狙いをつけることはできる。スコープで狙うよりも速くて確実だし、慣れてないと、夜間潜入ミッションで照明弾を撃たれてスターライトスコープがオーバーロードした時に、全く撃てなくなっちゃうし。