抱き枕カバーならぬ「抱き枕」と言う名前のロングクッション翠星石/蒼星石。
クッションそのものなので洗うわけにもいかず、綿もヘタってきて今ひとつもふもふ性が足りない、でもカバーじゃ無いので簡単に中身も交換出来ないし‥‥
と思いつつ幾星霜ですが、この冬を越えてたらどうにも綿の手触りが限界になってアレでそれですよ、ええ。
という訳で、これは、翠星石蒼星石ロングクッションをクッションカバーに改造する記録である。
通常、手芸でファスナー付きクッションカバーを作る場合、四角い布2枚に一番最初にファスナーを縫い付け、それから他の辺を縫い付けるのが普通です。(っていうかそうしないとミシンで縫えない)
が、今回の場合、既に4辺が縫い付けられている筒状の生地に対してファスナーを取り付けるという困ったちゃんです。ぶっちゃけ、この場合も結局4辺を切り開いて2枚の布に戻した後で手順通りにミシンで組み付けるのが一番楽なセオリーなんですが、ミシンでのファスナー付けやったことないしそのためにバラバラにすると失敗したときのリカバリーが泣けるので、今回は1辺だけ切り開いた状態でファスナーを付けるという、今時Webに手順すらまともに載ってない手段にチャレンジです、ええ。
中身の入った状態でメジャーで計測した場合の数値は43cm×83cmでしたが、商品スペックでは43cm×90cm。
このままクッションカバーにした場合、丁度このサイズに合うヌードクッションが存在するので、中綿を抜いてファスナーを取り付ければほぼ調整無しでイケる感じです。
調達物品。
ファスナーはYKKのフラットニット35cm。ファスナーはYKKが正義。
後は、真っ白の糸は目立つのでクリームっぽい綿糸と、ソーイング箱に見当たらなかったリッパーを念のため調達。この他に使うのは、普通のソーイングセットとアイロンくらいかな。
短手の足下側に、綿入れに使った縫製口があります。今回はココを切り開いてファスナーを取り付けます。
リッパーで短手の1辺を完全に切り開きます。こんな風に直接綿が入っているせいでイロイロ苦労しますよと。
四月一日して、縫い糸とほつれ糸を綺麗にします。中身を出し入れする仕様で作ってないからか、裁断面をかがり縫いしてないのでまぁほつれが酷いです、ええ。
さすがに、ロックミシン持ってきて裁断面の処理を自前でやるのはちょっとキツいので見なかったことにw
角も一気に縫っているので、左右とも別の糸で縫い留めしときます(写真無し)
ファスナーの位置決めをしたら、左右の開き留めに当たりを付けます。
角から開き留めまで縫います。
開き留めの間をアイロン使ってバキっと折り目を付けます。ココを手抜きすると仕上がりが残念なことになるので、ケチらずバキっと折ります。
仮留め。さらにしつけ縫いするのがベターですが、今回、折り返しの生地があまりに細くてしつけ縫いするスペースすら無いのでまち針のみです。
手縫いです。今時、手縫いのファスナー付け紹介しているページなんざありませんww
20番の綿糸2本どりで半返し縫いです。ファスナーの生地が全く伸縮性無いので、とにかく、一針ごとに糸を張ってから布側を張ってたるみを取りつつ位置合わせをして針を入れていかないと破綻します。
ファスナーの櫛部分を、折り目からほんの少し内側にシフトさせた位置にすると綺麗に仕上がるかと。
両側を縫い付けたら、開き留めの部分を補強してあげます。ファスナーの上と下両方同じ感じに補強。
裏返して仕上がりを確認。
中身が無い状態ですがまぁまぁなんじゃないでしょうか。さすがYKKだけあって開閉はスムーズです。(そんな回数開け閉めしないだろ、というツッコミは却下ですw)
ヌードクッションは絶賛発注中。
とりあえず、綿が無くなったので思いっきり水洗いです。ウン年分の汚れが(以下略)
43cm×90cm用のヌードクッションが届いたのでチェキ。
ポリエステル綿・綿生地のごくごく普通のクッションヌード。外側が伸縮性ゼロの綿生地なので、シリコン綿だと逆にミスマッチ感が出る可能性があるのでこんなチョイス。
低反発ウレタンとかもありましたが、いかんせんウレタンヌードはクサい。三ヶ月くらいたたないと臭いが抜けません、ええ。年末に買ったウレタン座布団の臭いが漸く最近抜けた、と言えばそのしつこさは判ってもらえるかと。
実際の処、このカバー、あんこ抜きの状態で実測しても43cm×83cmしかなくて長手90cmが入るのかどうかアレです。まぁ、クッションなので無理矢理入れれば入るだろうけど、綿の詰まり具合によってはかなりぱつぱつの仕上がりになると思われます。
ヌードクッションを入れたところ。クッションが綿が詰まっているタイプなせいで、35cmファスナーがかなりキツキツ。あんまり頻繁に出し入れはしたくないな‥‥
蒼い子サイド。耳を綺麗に出すためにはそこそこ調整が必要です。
短手側は余裕ありそうにみえますが、真ん中方面がぱっつんです。
厚み側には力かかっている感がありますが、長手方向には押し出す力はかかってないので、ファスナーは手縫いでもほつれることはなさそうかと。
うん、ぱつぱつとまではいかないけど、それなりにボリューミーな仕上がり。ヌードクッションから綿を1/3ほど抜いて丁度良いんじゃなイカという感じ。
抱き枕的な使い方にはベターですが、クッション・まくら的に使うには、正直、頭をボスっと置くのもちと怖いわん。
様子を見て、ヌードクッションのあんこ抜きをやる、かもしれません。