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(09/09/11〜)「AVラック DIY」


え〜と、ミドルタワーのPCケースに入れ替えたのは良いのですが床直置きにするとかな〜り足下になって邪魔だしホコリもアレなのでケースの下に棚でも置くかと思ってDIY屋をチェキってみたのですが、PCの隣にあるAVラックの脇にすでに高さ合わないDVD/BDパッケージ収納ボックスが置いてあって、そこにまた高さバラバラの棚を並べるくらいなら、AVラックをもっと幅の広いのにしてそこに液晶TVとPCを載せた方がよっぽど見た目も良いし収納スペースも確保出来るんじゃなイカと言う感じですよ。


で、そんなAVラックがないか探してみましたが、家具屋のAVラックは見た目だけは良いけど背が低すぎてデッキかパッケージどっちかの収納スペースが犠牲になってるし、じゃあ適度な高さと収納を確保しようとすると今度は「あの」メタルラック一択になると言う状況なのですよ。

なんせメタルラック、アレは置いた途端に部屋が一気にインチキくさくなる魔法のアイテムなのでなんともはや。


‥‥、そんなわけで、え〜と、こんなサイトを見たりしているうちに自作してみることにしましたヨと。


■図面

二週間くらい図面をあーだこーだしたり、実際にDIY屋で材料を下見して板厚を決めたりした結果、こんな感じの図面が。


三面図 ver.1.0

三面図 ver.4.5

木取り図


問題は木取り図にハカマが入ってないことですが、コレは別途帯材を買ってそこから切り出そうかなと言う計画で。

(実際はハカマもこの中から切り出せることになるのですがそれは後述)


■調達

1. 木材

パイン集成材 サブロク(910×1820×18) ‥‥ 2枚

〃 450×1820×18 ‥‥ 2枚 (上の切り出し失敗につき店舗側が補償)


取引ある建材屋で聞いてみたら材木とカット合わせてDIY屋の予算の二倍くらいかかりそうなので、まぁ今回はDIY屋で調達&木材カットまで。

上のサイトではコンマ5とか言ってますが組み立て段階でコンマ5の精度が出せる人ならともかく今回はいりません。

(ちなみに結果から言うと精度は平均コンマ6くらいで、一番悪いところで細い板を縦に切って1.3くらい。でもハカマ部分なのでどうせ2mmちょいの隙間がある部分なのでそれほど問題は無し)


2. 建材

コーススレッド(木ねじ) 3.8×50 ‥‥ 100本パック。

木工用ボンド 250ml

木工パテ ホワイト

水性ウレタンニス(ライトオーク) 300ml×2、100ml×1


カーテンレール 1.1〜2m

木ねじ 2.8×1.0 ‥‥ 10P


■工具

電動ドリル

ドリルビット ‥‥ 2mm/4mm/3mmテーパー(木ねじ用)

丸穴抜きビット ‥‥ 42mm(借り物)

ドライバビット


紙やすり ‥‥ #180/#240/#400

耐水ペーパ ‥‥ #1500

やすり用台木 ‥‥ 角/半円

かんな


はけ

100均バケツ・たらい(塗料用)

タオル・キムワイプ


■一日目

とあるDIY屋での出来事。



そんなわけで棚板が1枚足らないので来週の再入荷までナニも出来ません。本当に(ry


ちなみに、カット失敗の結果端材として60×1234とか言う微妙な寸法の板が出たのですが、1234は丁度ハカマに使える寸法なのでこれを35×1234にカットして(サービス)ハカマに使いましょうという感じで。


■二日目

結局、朝一で別の店舗の在庫から引っ張ってきたらしく翌日にはカットが終わった連絡がありましたが、外が雨なので組み立てはスルー。材木を受け取るついでに塗料とか100均でバケツとか買い出し。

筆洗用とか塗料入れとか、組み立て段階では木工ボンドの洗い落とし用とかで綺麗なバケツが大量に要るのですよと。


ついでに、丸穴を抜くためのビットが借り物なので、とりあえず天板と背板のケーブル穴の穴開けだけ先にやっておく。

ちなみにこれ、家庭用エアコン工事で壁を抜くための工具なのですが、合板を抜けるかどうかは微妙なので低速で気長にやってみてクレという話。


■三日目-1 枠組み

天気が良くて湿度も低いので、どこまで行くかどうかは判りませんが組み立て開始。

図面を見ていた段階で、想定される工程としては、

・側板と棚板を組む(これは共通)

の後、


プラン1 : 天板を組み付けた後にやすりがけ・塗装して、別途塗装した背板を最後に組み付ける

プラン2 : 天板と背板まで組み付けてからやすりがけと塗装をする

プラン3 : 背板を取り付けてから(ry、最後に天板を組み付ける


とりあえず、まずは箱の形を決めるために側板と棚板を組み立てることに。

図面を元に一枚の側板に棚板の場所をけがき、二枚の側板を合わせてもう一枚にけがいた点を写し、それを広げて左右の点を定規代わりの端材で結んで直線を引く。その裏面に、平行線の真ん中を取ってねじ止めの基準線を引いておくと。

後は、実際に棚板と側板をけがき線に合わせて押さえ、2mmのドリルを使って適当な間隔で下穴を開けたら、側板の貫通穴は4mmのドリルで広げ、棚板の方は3mmの木ねじ用ドリルビットでコーススレッドが「完全に収まる深さの」穴を開ける(もちろん板一枚分はさっぴいて)

ドリルビットの説明書には「ねじの2/3まで開ける」と書いてあるけど、集成材はバカ硬いので本当に「穴の深さまで」しかねじ込めないので、深めに開けないとねじの頭が板から飛び出しちゃうのですよ。


下穴を整えたら、棚板の木口に十分な量の木工ボンドを盛って指で塗り広げ、改めて側板のけがき線に合わせたらドライバビットに交換した電動ドリルでコーススレッドをねじ込む。クラッチ付きのドリルで大体9〜11くらいで良い感じの締め付け具合かと。

下穴全部をねじ止めしたら、濡らして軽く絞ったぞうきんではみ出た木工ボンドを良く溶かして拭き取る。この拭き取りをしっかりやらないと、塗装もそうだし次の研磨工程で削りカスが付いたりして仕上がりが悪化するので、手間かかってもしっかり拭き取っておく、と。


これを棚板二枚繰り返したら、今度は反対側の側板の取り付け。

木口に直角が出ていればただ乗せるだけで位置が合うはずですが、今回は棚板の一枚が少しブレて4mmほどずれていたからこれを修正しつつ二枚の棚板分の下穴を一気にあけ、両方の木口に木工用ボンドを塗ってねじで固定。

これで側板に棚板2枚が取り付けられた状態になり、ラックの大枠が完成。

この状態で天板を乗せてみて、水準器で天板と棚板に水平が出ているかチェックしましたが‥‥、まぁ完璧な水平とは言えないけど(そもそも作業場の床もガタついててなんとも言えない)水泡がはみ出ない程度には水平じゃなイカと。天板と側板の間でのガタつきも無かったし、上出来ではないかと。


■三日目-2 躯体仕上げ

さて、ここで背板と天板まで組み付けるかどうかですが、この段階で既に枠が予想外に重くなっているのと、下のラックに対して天板が一回りほどデカい形状なことをもあって、この時点で天板を固定しちゃうと取り回しが一人では厳しくなる可能性が高いので、ここではプラン3、背板とハカマを取り付けたラック部分をまず塗装まで仕上げておいて、仕上げに天板を乗せて塗装する手順で行ってみようかと。


ちょっとやっかいなのが、背板が一枚板じゃなくて上下変則二分割になっているので手間がかかることですが、木取りの関係でどうやっても一枚で切り出せない状態だったのでしょうがない(もう一枚サブロク買って背板だけ切り出すのはあまりにムダ)

まぁそんなわけで背板とハカマの組み付け。

と言っても、やることは今までと同じく、枠を背中を上にして倒しておいて、背板にねじ穴の位置をけがいて、それに合わせてドリルで下穴を開けたらボンド塗ってドライバで締め上げる×2枚分


今回、パイン集成材の18mmと言うことで、破壊までの強度はまず大丈夫ですが(40N/mm2位は耐えられるらしい。この形状だと天板に250kg以上はイケるはず)、横幅1270mmもあるのでたわみについてどう補強するかが最後まで悩みどころでしたが、実際に同じ18mm板で背板を取り付けてみたらこれが、むっちゃ強度が上がって手で思いっきり押した程度では全くたわみもしないくらいの強度が出たので特に見た目がヘンな補強はしなくて良いかなと。

C字鋼で補強する手もありましたが、棚の高さがどちらもギリギリで内側に補強入れるとデッキやDVDのトールケースが入らなくなる、かといって全体の高さを上げるとTVが見難くなるので、この全高440mmの線は譲れないココロ。


次にハカマですが、棚板側からもねじ止めしようかどうか迷ったけど、上の通り背板を止めるだけで相当の強度が出たので、ハカマに関しては左右の側板にのみ固定して棚板側はボンドを塗る程度でフリー状態に。


■三日目-3 下地処理

さて、側面のねじですが、一般的にはパテ埋めしてからやすりで均して塗装、となってますが、個人的にこういう構造物むき出しが大好きなのであえて側面のねじ穴は埋めず、ニス塗りだけで防さび処理しておこうかと。

棚の中にはねじ部分が出てないので、デッキやらパッケージには問題無いし。

あ、さすがに天板は直接AV機器が乗るので処理しとかないと傷の元になるのでアレですが。


そんな訳で、ひっくり返しながら平面は#400、木口・木端は#250でひたすらこすり続けること2時間、ラック部分の下処理はほぼ終了。

ついでに、この後にねじ穴あけるとは言え全面やり直しってことにはならないので、天板も引っ張り出してきてこれも#400でひたすら磨いておく。


次は塗装工程なのですが、木工用ボンド使って組み立てた今日の今日に塗装はムリなので、このまま最低一昼夜は養生させる必要がある、と言う事で今日は、というか今週はここまでですよと。


■四日目 カーテン

カーテンレールをどうやって付けるかなぁと考えるついでにDIY屋に遮光カーテンを見に。


‥‥、大事なことを忘れてましたが、カーテンって吊しで丈1000mm〜しか売ってなかったね、そういえば。


え〜と、ミシンミシン‥‥


■五日目 本体塗装

パイン集成材は木目が綺麗なので、今回はニス塗り(下地が透ける塗料)仕上げで。

前日の段階で#400で磨いてあったので、今日は撫でて下地処理のチェックしたら塗装に突入。


塗料は薄めて使うべしの通り、100均の手桶(??)に塗料を入れて水道水で1.5倍くらいに薄めたら、本体をひっくり返して裏面から塗装開始。

基本的に水平の面に塗っていくのが基本ですが、六面もやってらんないのでこの面に対して垂直になっていて目立たない面(側板裏表、背板裏表)も一緒に塗っちゃうかと。下塗りだし。

‥‥、まぁ結果から言うとあんまり良くはなかったですが。ちゃんと拭き取ればそれなりに作業効率も良かったカモ。

しかし、薄塗りとは言え、液だまりが出来たところは放置しないで拭き取るべきですな。拭き取り後が残るより液だまりが残った方が後の修正が猛烈に大変です。


裏返しで大半の部分が終わったので、一時間ほど乾燥させたら次に通常の方向に直して棚板の表面と、背板・側板の上側も。

その状態でまた一時間ほど乾燥させて、裏返して#400のやすりで軽く表面処理。で、ココで液だまりの処理がもう猛烈に大変だったので、二回目の仕上げ塗装は各面を個別にやることにする。

裏返し・側面右・側面左・背面・正面・立てた方向それぞれ塗っては一時間放置で二度塗り目が6時間ほどです。

本棚なら背面の塗装を別枠で出来るんですが、今回のラックの場合は背面と正面を本体塗装の中でやるので余計に手間がかかってなんともはや。




塗装が終わってすっかり日が暮れましたが、今日の時点で天板の取り付けをやらないと明日どころか明後日も一日作業にならんので、とにかく取り付けまでやっておかないと



天板の位置を決めたら、側板・背板それぞれの板厚の中心線をけがいて、大体100mm幅くらいで下穴の位置を決めて、下穴ドリルでひたすら穴開けて後は天板の下穴を4mmドリルで開けたら木工ボンドを塗ってから天板乗せてビス止め。

天板のビスは完全に埋め込まないと傷の元になるので頑張って電動ドライバで締め付けましたが、なんせ天板の堅さにムラがあるのか頭が埋まってくれない場所が数カ所。しょうがないので10mmのドリルで3mmほどうがっといて無理矢理頭をねじ込んだりしてたら3時間くらいかかりましたよと。

後はパテを1mm程盛って今日は終了。

そいや上のサイトではパテを厚盛りしろと書いてありましたが、パテの厚盛りは禁止です。薄めに何度か塗り重ねが基本。


■六日目 天板下地処理

昨日のパテが硬化しててヒケてるので、4時間おき位にパテを追加で盛って3回くらいでフラット+αくらいの厚さまで重ねておしまい。

やすりを当てるのは明日。


■七日目-1 天板塗装・仕上げ

パテが硬化したので#180のやすりでフラットに仕上げる、んですがどうも綺麗な平面になりませんよと。

ただ、これ以上塗装を遅らせるのもアレだし、木目板+パテ+ニスはどうやっても綺麗に仕上がらないのでまぁしょうがないか、と言うことで、ある程度フラットに出来たら#400で改めて全面を軽くなでてから塗装開始。


ひっくり返して天板裏面塗装して、乾いたら戻して表面を塗装、を二回繰り返したら、一番目立って荷物が乗る天板表面だけもう二回塗装を重ねて、最後に水研ぎまで。

塗膜が乾いたら、バケツに綺麗な水を入れてタオルに含ませ表面にたっぷりかけて、#1500の耐水ペーパ巻いた当木を浮かすようにして木目に沿って表面をなでていく。

同じ場所を数回撫でると手応えがツルツルに変わるので、全面がそうなるまで丁寧に磨いていく。

全面を磨いたら、絞ったタオルで研ぎカスと汚れを拭き取り磨いて乾燥させる。

乾いたら、塗料を今までよりさらに薄く溶いたものをタオルに含ませ、端から円を描くようにすり込んでいく感じで仕上げ。


■七日目-2 搬入作業

水研ぎ後はすぐに乾くけど、塗膜を安定させるために念を入れて1時間+α乾燥させつつ、その間に既存のAVラックの撤去作業と掃除。

なんせデジタル機器は電源とケーブルだけでなくLANケーブルまで接続するから、ケーブルの取り回しがめんどくさいことこの上なしデスよ、ええ。