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(2001/1/26)

「癒し系でイライラ」


 しかし最近はやりの「癒し系」。めっちゃむかつきますな。何ですか、ソレ。わたしゃあんたに癒される覚えなんか無いんですけど。
 大体「癒し系美少女」ってなんですか? そんじゃ、癒し系ゲームってのはマインドシーカーですか? 癒し系マンガってのはねこぢるですか? 癒し系ボイスってのは萌え系ヴォイスのことですか?

 須藤真澄「アクアリウム」。帯にある文句「癒し系アクアファンタジー」は勘弁して下さい。癒し系なんつう言葉が出来る十年も前から須藤ファンタジーは須藤ファンタジーやねん。


 しかし、みんなそんな癒されたいんですか?。
 まぁ、ストレスがたまるのがブームであれば、癒されるのもブームですか。ちょっと前の流行語に「ほとんど病気」ってのがあったけど、今の「ストレス」ってのは、結局この「ほとんど病気」状態なんだろうな。
 似非ストレスに流行の癒し系音楽。結局実体は、流行の中にいれば安心、つうあいもかわらず「自分」を主張出来ないヤツらのなれ合いと何ら変わっちゃいないのだが。


 他にもいまブームなのが「うつ病」。今まで日本では、精神病だってだけでトンデモない差別があったんで、そんな中で自分が「うつ病」であると言うのは致命的な時代であった訳ですが。しかし、最近はどうも、うつ病=かっこいいっつう認識とともに、「自称うつ病」ってヤツが山のように出てきまして。
 特に、うつ病=優秀なライターに多い病気という、どこから持ってきたんだかまた信用出来ないような情報が流行ってまして、そのせいで「自称うつ病」のネット文章書きが氾濫することになった訳ですな。

 にちゃんでは「鬱だ氏のう」ってフレーズが溢れ、ネット日記では「今日は鬱なので云々」ってのが大はやり。鬱の真っ只中にキーボード叩いてネット文章書けるヤツがいたら見てみたいわ。


 マイヤーが円盤形の宇宙船を見たといえば、他の目撃談はみんな円盤形の宇宙船になる。
 「2001年宇宙の旅」が公開されてまもなく「宇宙存在」と交信するチャネラーが現れる。
 「現代人はストレスにさらされている」と報道されると同時にストレス障害が現れる。「癒し系ブーム」と言われた途端、それで癒される人間が増える。「少年犯罪が多発」と報道されれば犯罪が増える。優秀なライターにうつ病が多いと言われれば、自称うつ病の文章書きが溢れる。


 ん〜、「風邪をひいたらくしゃみが出るが、くしゃみが出たからといって風邪をひく訳ではない」ってことにみんなが気がつくのは‥‥一体いつになるのやら。ああ、鬱だ。(そういうオチかい!)