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(2000/7/13)

「自然食品ブームですか」


(2000/1/23補足)
 相変わらず「安心な食べもの」「安全な食べ物」とかいろいろウリにしてますね。
 「遺伝子組み替え材料を使ってません」て表示は、ナンセンスとしか思えないのですけれど。なんせ世の中には「遺伝子組み替え材料を使っていないたらこ」とかいう物もあるとか。遺伝子組み替え材料を使ったたらこってのもまだ存在しないというのにもかかわらず。

 遺伝子組み替えと自然の受精とどこがどう違のか説明出来ない消費者、遺伝子組み替え材料未使用を謳いながら実際は証明すら出来ないメーカ。
 自分の頭で考えて、自分の舌で味わう。安全なものを食べてたって、危険なもの食べてたって、どうせ車に撥ねられれば終わりですよ。今の時代、食中毒よりも車の事故の方がよっぽど確率高いから。
 なんだか自然食品ブームらしいですな。まぁ、化学合成された調味料や食品を食べずに玄米を食べれば原始人のような健康的な体になって幸せ、的な思想は大正時代から既にあるし、今さらって話しではないのだけど(もちろん、未だに白米を食べているのにはそれなりの理由があるのだが)。
 知り合いに、(自称)食品にこだわっていて、低農薬農法やらオーガニックやらで作られた自然食品を取り寄せて食べてるとか言う人がいるのだが、試しに一食分にかかる材料費を聞いて見た所、なかなか驚くべき金額が出てきた。

 「口に入るものだからこだわりたい」とか「安全にはいくらお金をかけてもおしくない」と言うのが、自然食品信者の口癖。なんというか「健康のためには命もいらない」日本人らしいというか。
 昨日まで「辛いものは体によくない」とか言ってた人が、今日は「唐辛子に含まれるペプチンが‥‥」と、かみのもんたあたりが針小棒大にたきつけた言葉をそのまま信じて「健康にいいんだ」といいつつキムチを喰ってると、そんな人がほとんどなんでしょう。今までワインもキムチもヨーグルトも食卓にあがることの無かった日本が、世界で一番の長寿国だってことには目も向けずにね。

 さて、前振りおわり(笑)。
 ちなみに、私は口に入るものに差別しない人で、大概の「食べ物」と言われてるものは平気なのだが(Nethackやってて、OAKの死体に食欲が湧く。蟲系はちと苦手だけど、食えないわけじゃない)、私が食べて見たい物上位ランカーを、自称自然食マニアな人に聞いて見た。香港辺りで食える「ヘビ」「カエル」、韓国原産「犬鍋」「猫鍋」、最近大久保辺りでよく見かける「孵化寸前の卵を茹でたゆで卵」。どう思う?

 返答。「やだ」「体に悪そう」「気持ち悪い」。

 ええ、そりゃ一般的にはゲテ物でしょう。でも、「低農薬飼料だけを使って育てた牛」だの「有機肥料だけを使い、農薬も使わず栽培した小麦」だって、私からみりゃ十分ゲテモノなんですが。そんな究極の管理農法で育てた植物は良くて、自然のままに育った「ヘビ」や「カエル」を食べるのはダメですか? ふ〜ん。

 ま、結局のところ、自然食品で健康なんてのは「こんな高い金だしてわざわざ買ってるんだから、健康いいんだろう。いいはずだ」というブラシーボ効果が90%位なんだろう。やってるほうも薄々気がついてはいるんだろうけどね(笑)。もちろん、体質的にアレルギーなどがある人が自然食品に頼っているという事実はあるのだが、いくら栄養バランスがよくてカロリー計算されていてアレルギーにも対処しているからといって、病院の食事を毎日自宅で出されるのに我慢できる?

 ま、インチキ健康食品をつかまされないように気をつけてね。神経質に健康に気をつけるよりはよっぽど有意義だと思うよ(笑)。