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(1999/3/22)

「毒汁マニアックス」


(2000/1/13補足)
 昨今の不況で、各飲料メーカがキワモノをなかなか出さなくなった現在、後世に残る毒汁ってのがなかなか出てきません。まぁ、毒汁だろうが美味汁だろうが、「春を越せない」「冬を越せない」ってのもまた現状ですが。
 特に、HI-Cの販売終了には驚かされたものです。もう、あの黒ベースにオレンジの「HI-C」ロゴが見られないと思うと‥‥。

 しかし、この時代は顔文字バリバリでしたな。今じゃWebでもメールですら使わなくなってきたけど。特に長文に使うと読みにくいったらありゃしない。
 毒汁ファンには幾つかの系統、というか派閥と言うかが有り、ざっと「青汁派」「メッコール派」「あめゆ派」に分けられます。ちなみに、つわものの間では、「ドクターペッパー」程度の汁は「ぬるいな」「うまいな」となってるのが普通ですが ^^;;。

 今までに存在した毒汁を分析してみると、大体以下のような系統に別れるんではないかと。

[フレーバー系]

 ドクターペッパーに代表される、フルーツなどのフレーバーを前面に押し出した汁。
 「甘ったるい」「わけわからん味」という評価が多い。
 また「嵌まるとうまい」ものは少ないのが特徴。
 といっても、市販されているヂュースの大部分はフレーバー系であるため、「フレーバー=毒汁」とは決して言えないが、たまにチャレンジャーな開発者が作り出した毒汁が発売されることがあるのが、フレーバー系のすてきな所だ。タヒボベビータとか維力(ういりー)とか ^^;。

[混ぜジュー系]

 「コーラ+麦茶=メッコール」「ガラナ+コーヒー=カフェ・ガラナ」に代表される、既存の概念を組み合わせることで絶妙の毒具合をかもし出している作品。ただし、混ぜ茶(一六茶、八葉三実一果茶など)はこれに含まない。
 ちょっとしたホームパーティーでも簡単に楽しめる毒ではあるが、これが商品として発売されてしまう所にマニア的楽しみがあったりする。
 この系統では、意外な所でキリンが話題に上ることが多い。キリンの自販機を見たらチェックしておくのが吉。
 また、信者(メッコール信者、ガラナ信者)が多いのも、この混ぜ系の特徴である。

[混ぜ茶系]

 もともと決してうまくはない市販茶飲料をいろいろと混ぜ合わせた物。もとがアレなので、以外と「毒」と呼べる作品は多くない。そのため「毒」を発見できた時の喜びは他の系統よりも大きい。
 最近の茶飲料はほとんどが混ぜ茶なので、手軽に手に入るのも特徴。
 「暴暴茶」「そうけんびちゃ(字失念)」などがまぁメジャーどころか。
 また、スパークリングティー、炭酸炭焼きコーヒーなどの炭酸+茶もこの系統に入れるのが一般的である。

[野菜果実系]

 おそらく、最も強力な毒分を分泌する可能性があるものが、この野菜果実系汁である。
 私が今まで試した毒汁でもっともきつかったのが「アロエドリンク」なのだが、これは一般的なヂュースと言うよりも医薬品に近いものがあるため、この系統とは外れるかも。
 青汁、スイカドリンク、バナナソーダ、野菜**、焼きいもヂュース(炭酸バージョンも有り)などは、元がうまいものを汁にしても決してうまくはならない事を実感させてくれる。

[南国果実系]

 ヤシのみドリンク、ドリアンヂュース、マンゴー、パパイヤ、マニアックな所ではスターフルーツなどの汁。ライチは、中国あたり原産なんで除く。うまいしね ^^;。
 もともと南国果実ってそんなうまいものではないのだが、それを汁にすると・・・。
 強力な毒は少ないが(まぁ、ドリアンは別として)、全体的に毒の割合が多いのが特徴。
 マンゴープリンはうまいんだけどな〜。どうしてマンゴーヂュースはあんなにまずいんだろう?

[甘汁系]

 「ヂュースはたいてい甘いだろう」というツッコミがあるとおもうが、甘汁系毒汁は、そんな「一般的な甘さ」を通り越している。度を超えた甘みは唯の毒であるという事を感じさせてくれる一品。
 「あめゆ」。関西圏では一般的らしいが、関東圏以北ではなかなか見かけることができない作品。早い話が、飴を溶かして、肉桂を入れた汁。ここまで甘いと恐くなってくる。体のためには摂取をひかえたほうがよい。

[謎系]

 サンガリアを筆頭とする、謎の飲料。
 「ライフガード」「クリスタルウォーター」などは、コンビニの店頭に並んでいるのを見たことがあるだろう。しかししかし、コンビニにあるからと言って普通のヂュースと勘違いしてはいけない。ぽてち界のヤマヨシ、普通のヂュースに交じるサンガリア。ああ、甘い誘惑 ^^;。
 クリスタルウォーター。原材料に「海水」って^^;。思わず買いだめしてしまったが、あっという間に店頭から姿を消した。危なかった・・・幻になる所だった。

[特種用途系]

 高速長野道などの一部のSAで見かけることができる「Drive Water」などの、主にカフェインを強化した汁など。と言っても、私、実はカフェインが全く効かない体質なので、DriveWaterを「唯の水」としか感じられのが残念。

[洋物]

 これはなんといっても「ルートビアー」を抜きにしては語れないでしょ。つーか、私ビール飲めへんので正当な味の評価が出来ないけど。
 あちらさんは、兎に角濃い味を求めてますな。もともとドクターペッパーだって洋物だし。そうそう、日本のドクターペッパーって、かなり薄味なんですよ、実は。本場物のドクターペッパーって、あんな「水」とは比べ物にならない濃さですから。