インドに住む9億の人々の83%以上がヒンドゥー教徒。
ヒンドゥーとはもともとペルシャ語でインド人を意味する。ヒンドゥー教は自
然・風土・習慣・言語などさまざまな点で多様であるこの広大なインドを、まと
まりある統一体としている民族宗教であり、特定な開祖も持たず、全体に通じる
教義もない。
その起源はBC1500年前後に移住してきたアーリア人のヴェーダの宗教。それを
基盤としてインドに展開した宗教全体をヒンドゥー教と呼ぶ。それはインドの文
化・社会制度・風習・生活規範をも包含した概念であり、インド亜大陸という広
大な空間で、インダス文明以降の5000年もの歳月をかけて育まれた複雑な文化的
複合体の総称といえる。
多神教(厳密には違うらしい)であるが、中でもシヴァ神とヴィシュヌ神が人
気を分け合う。
さて、インドに行くと、ヒンドゥー教に関心を持つ人も多いのでは。そんな人
のためのヒンドゥー教の聖地ガイド。
バナーラスとかヴァーラーナスィーとか表記されることが多い。日本名:ベナ
レス。
かつてのカーシー国の首都。インド最大の聖地としてあまりに有名。その名は
ヴァルナー河とアシー河の合流点であることに由来する。
母なる聖河ガンガー(ガンジス河)の河岸には5kmほどにわたって60以上もの
ガートが点在し、人々は次々と河に入って体を清め、礼拝する。ここで沐浴する
ことによって、すべての罪は浄められ、死んだ後に遺灰が流されれば、輪廻から
の解脱を得るという。
バラモンの説教、信者の唱える呪文、物売りの声、観光客に呼びかける船頭の
声、鐘の音等であふれ、無数の人でごったがえす。
最大の聖地ということは、最大の観光地でもあり、つまり、そこのインド商人
やリキシャーマンのパワーも最大・最強。1度は行ってみるべきだが、2度と行き
たくないという人も多い?
おそらく、インドを旅する人の95%が行くところ。個人的には、ヒンドゥー教
徒でもないのに、ガンガーで沐浴するのはどうかと思う。
難易度0%(ただし、不快指数80)
ヴァラナシと並んで、ヒンドゥー教の7大聖地の一つ。同様に、多くのガート
に救いを求めて国中から巡礼者が集まる。シヴァ神の髪の毛から流れ落ちたガン
ガーの水が、山中から平野部に躍り出る最初の地。地名は「シヴァ神の門」とい
う意味がある。
列車でデリーから北東へ約7時間。ここからガンガーの水源へと道がつながる
。
難易度5%
ガンガーは、ウッタル・プラデーシュ州の最北端、中国(チベット)にほど近
い西部ヒマラヤ山中のガンゴートリーにその源を発する。ガンゴートリーとは、
文字どおり「ガンガーの降下」という意味であり、シヴァ神の頭髪を経て天界の
ガンジス河が降下した地点であると信じられている。
バスでハルドワールから16時間程度(乗り換え時間は含まず)。
正確には、ガンゴートリーの西南にそびえる海抜6614mのガンゴートリー山の
氷河の麓にあるゴームクという氷窟がその水源。ガンゴートリーからは約20km
。どうせならここまで歩いてガンガーの源流を極めたい。ここからガンガーは、
ベンガル湾までの2500kmの長い旅を始める。
難易度30%
ヒマラヤの聖峰。山頂にはシヴァ神とその妃パールヴァティーが鎮座し、シヴ
ァ神はこの地で苦行に励んでいるという。海抜6656mの独立峰で、当然冬は近づ
けないが、夏にはヒンドゥー教徒だけでなく、ジャイナ教、ボン教、仏教徒らが
最高の信仰の山としてここを目指す。山頂は各宗教共通で絶対不可侵。周囲を回
る礼拝ルートがある。
ただし、チベットの西の果ての秘境にそびえ、一応中国領土。(インドとの国
境は未確定)インドの巡礼団が入っただけでニュースになるので、日本人にはか
なり難しい。ネパールから目指す?
難易度200%
アマルナートとはシヴァ神の異名で"不死の主"の意味。カシミールの州都シュリ
ーナガルから南東に約100km入ると、標高2730mのパハルガーム。辛く厳しい巡
礼道を歩き、大氷河を眺めながら進むとアマルナート洞窟に。
洞窟内部には、沁み出した水が凍った2mほどの柱がそそり立ち、見事なリン
ガを形作っている。シヴァ神鎮座の聖窟である。
難易度 不明
首都デリーから南約150kmに位置し、傍らにガンジス川の支流ヤムナー川が流
れる。ここの主人公として全てを影響下においているのが、クリシュナ神。庶民
に人気が高いこともあって小さなこの町はいつも大勢の巡礼者で賑わっている。
難易度0%