心の声


それはあまりに突然やってきた。

その時体中の力がぬけ、あせが出てくるのがわかった。まるで別世界に来たのかと思うほどのショックだった。

ガン告知。1997年9月6日朝日病院での事だった。
元来変に強がりな所があるのと、父と母がそばにいた。私はなんとか自分を失わずにいたが、目の前が真っ白だった。

その後9月11日慈恵医大に入院、22日に手術だった。
最初私は、胃を切ればすべて元に戻る、またスキーが出来ると考えていた。だが古川医師から言われたのは、まったくの逆だった。
進行ガンという事で、ガンは胃の外、腹膜にばらまかれた可能性が大だと言う。その時も汗が出、めまいがした。
10月9日の事だった。

その後抗ガン剤の治療の為、朝日病院に10月29日入院。
11月8日に第1回目が始まった。シスプラチンとCPT−11というものだ。
これにはさすがにまいった・・・。しかし、なんとか乗り切って2回目。熱が出てしまいダメ。1週間後、新たに2回目、12月2日だった。これはCPT−11のみ。これは思ったより副作用がなく、今のところ大丈夫だ。
ただ、髪の毛がすごく抜ける。これがやだ・・。
何はともあれ、12月6日現在、調子はOK。

今日新たな決意と共に、第2の人生、第2の森徹として出発するのであった。


1997年12月6日   もり とおる


P.S 早く退院して〜

 


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