9.長野県立武道館の可能性と期待


長野県立武道館は、幅広い活用が期待されています。

この大事業が佐久市において行われることに、誘致に携わった全ての関係者に感謝申し上げます。

平成23年度から佐久市内の武道関係者の皆様とともに取り組み、県知事に正式に佐久市が県立武道館誘致の意思表示をしたのは平成25年。

それぞれの団体の県内関係者への説明とお願いを重ねて頂きました。
県や団体からの情報収集に小池副市長をはじめ職員も東奔西走。
このロビー活動が功を奏し決定しました。

「阿部知事さん、佐久市にも武道館建設の計画があります。長野県に二つの武道館を創るより、協力して一つ立派な武道館を建てましょう!」

その提案に知事が応えてくれたのです。

主道場が柔剣道に当てはめると6面、常設柔道場3面、常設剣道場3面、主道場の固定席1,500席程度。

県のプロポーザル審査委員会で(株)環境デザイン研究所(広島市民球場や公立大学法人国際教養大学図書館など話題の建物を設計した会社)と(株)宮本忠長建築設計事務所が共同で設計を行うことになりました。

この武道館は、武道に留まらず、他のスポーツや文化活動や式典など様々な使い方が期待されています。
コンサート等にも使えるようになり、アリーナを使えば東信地区で最大級の人員の収容が可能となり、長野県を代表する屋内施設の一つとなります。

そして完成は、平成31年度(2019年度)。
東京オリンピック・パラリンピック開催の前年度です。

今後、佐久市では東京オリンピック・パラリンピックでの事前合宿誘致の姿勢を強めて参りますが、その舞台となり得るのが、この新たに建設される県立武道館と佐久総合運動公園陸上競技場です。

長野県は、1998年に冬季オリンピックを経験しました。
その時の長野市の華やいだ雰囲気は、オリンピックでしか味わえないものだったと思います。
世界中の人々が訪れ、歓迎する日本人がいて、その気持ちを深く理解して、アスリート人生を表現するドラマがそこで繰り広げられるのです。

参加国、参加選手の多い夏季オリンピックとなればなおさらのことだと思います。
佐久市民が世界の祭典に関わりを持ち心揺さぶられる感動を手にするよう、私は市長として努めたいと思います。

柳田清二

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