鉄バクテリアとは2価の鉄、2価のマンガンの酸化で発生するエネルギーを利用して増殖を
行う好気性バクテリアの総称である。
鉄バクテリアは長い間、水道にとって有害バクテリアと考えられていました。
ところが四国のある町で偶然のことから鉄バクテリアを逆利用して水中の
鉄やマンガンを効率よく除去する方法が実用化されました。
当社では、濾過速度・運転方式などに新工夫が加えられ将来水道にふさわしい
革新的方式であります。当社の自然濾過施設はいままでの凝集剤や塩素など薬品を
使わず鉄バクテリアの除鉄・除マンガン能力を利用した施設です。
鉄バクテリア利用方法は適度の溶存酸素のもとで水中に溶解する鉄・マンガンを
酸化することにより増殖し不溶性の鉄・マンガン化合物として体の表面や体内に
沈着する鉄バクテリアの性質を利用したもので安全でおいしい水が出来あがります。
なお方法は市の水道部の10年来の研究の結果などご指導いただき当社独自の方法で
逆線及び給水・排水などを全自動で行っております。
原水(井戸) |
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溶存酸素混合器 |
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ろ過機
(鉄バクテリア層) |
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受水槽
(処理水) |
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処理影響因子 |
操作可能因子 |
影響 |

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水温 |
- |
基本的には水温上昇により処理効率改善
10℃以下では処理効率が低下 |
PH |
- |
弱酸性が適す。 |
DO |
○ |
過飽和状態は鉄の空気酸化が進む |
鉄バクテリアの種類 |
- |
レプトスリックス等の糸状性バクテリア
が適す |
鉄・マンガン濃度 |
- |
基本的に高濃度の方が効率が高い |
有機物 |
- |
高濃度の有機物は他の従属栄養細菌が
優占し、鉄バクテリアの生長を抑制する
阻害因子として働く |
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ろ過材の種類・構成 |
○ |
- |
ろ過速度 |
○ |
中速ろ過方式 |
洗浄方法 |
○ |
- |
型 式 |
ろ過面積 |
最大処理能力 |
価 格 |
KM-600 |
0.28u |
14L/min |
¥1,947,000 |
KM-800 |
0.5u |
25L/min |
¥2,596,000 |
KM-1000 |
0.78u |
41L/min |
¥2,750,000 |
KM-1300 |
1.3u |
63L/min |
¥3,600,000 |
KM-1600 |
2u |
97L/min |
¥4,620,000 |
KM-1800 |
2.5u |
121L/min |
¥4,950,000 |
KM-2000 |
3.1u |
152L/min |
¥5,170,000 |
装置付属品:鉄バクテリア式除鉄装置・全自動制御盤・ろ過材一式
*型式数字はタンク内径です。 *タンク本体材質はFRP製
*KM-600型とKM-800型は、給水ポンプ付受水槽がセットされています。
*処理可能な水質項目:@鉄 Aマンガン B色度 C濁度
*処理可能鉄濃度:30ppm(当社鉄バクテリア装置での実績により)
*上記以上の鉄濃度でも既往実験で処理可能なことが確認されている。
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納入先 メッキ工場
使用型式 KM-2500型×2台 |
納入先 ガソリンスタンド
使用型式 KM-1600型 |
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鉄濃度:12ppm
処理方式:塩素酸化型除鉄装置を
2機直列使用処理後の受水槽がろ過材の
使用年数もたち除鉄能力が低下しています。 |
右写真の処理後、鉄バクテリア式装置は
KM-1600型検査機関での分析結果は
鉄濃度:0.02ppm |


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