◆白馬岳大雪渓クレバス転落し1人けが(2005/10/3信毎)

 二日午前八時四十五分ごろ、北アルプス白馬岳の白馬大雪渓中腹で、東京都江戸川区、パート従業員男性(37)がクレバスに転落した。約一時間半後に北ア北部地区遭対協隊員と山小屋従業員が救助、男性は唇を切る軽傷で、隊員らに付き添われて自力で下山した。

 大町署は「雪が降る前のこの時期が一年で一番クレバスの多い時期」と登山者に注意を呼ぴ掛けている。

 同署の調べによると、男性は大雪渓を単独で下山中、足を滑らせ、雪の中に斜めにできていた割れ目を距離で約八b、高低差で約三b滑って止まった。自力で上部まではい上がり、通り掛かった登山者に助けを求めた。

 ◆飯島町でキノコ採りの男性が不明に

 二日午後二時二十分ごろ、上伊那郡飯島町七久保日向沢の山林にキノコ採りに来た名古屋市北区、会社員岩田純一さん(61)の姿が見当たらなくなったと、一緒に来た仲間が駒ケ根署に届け出た。同署や町消防団などが探したが見つからず、三日も捜索する。


 ●北ア唐沢岳幕岩で転落の男性は死亡(2005/9/26信毎)

 大町署などは二十五日、北アルプス唐沢岳(二、六三二b)の幕岩でロッククライミング中に転落し意識不明となった東京都新宿区、医師長汐千秋さん(30)を収容した。長汐さんは既に死亡していた。死因は肺損傷。
 長汐さんは二十四日午前、仲間二人とロッククライミング中、横に移動した際に草で滑って転落、約二十b下の岩壁に体を打ちつけたらしい。


 ●北ア唐沢岳で男性転落意餓不明(2005/9/25信毎)

 二十四日午前十時半ごろ、北アルプス唐沢岳(二、六三二b)幕岩のC沢で、仲間二人とロッククライミングをしていた東京都新宿区、医師長汐千秋さん(30)が約二十b転落、仲間が岸壁下部に収容したが意識不明となった。近くを通リ掛かったパーティーが同日午後七時半ごろ、山小屋を通じて大町署に通報した、三人は現場でビバークしているという。同署は二十五日朝、救助に向かう。


 ●南ア・駒ケ岳から大学教授戻らず(2005/9/22信毎)

 二十一日午前八時半ごろ、南アルプス・駒ケ岳(二、九六七b)に登った神奈川県三浦市、大学教授松井幸雄さん(56)が下山予定日を過ぎても戻らないと、家族が伊那署に届け出た。この日の捜索で松井さんは見つからず、同署は二十二日も朝から捜索する。調べによると、松井さんは十九日に北沢峠から入山、二十日下山の予定だった。十九日午後六時ごろ、松井さんから駒ケ岳頂上にいるとのメールが家族の携帯電話届いた。


 ●八ケ岳で男性救助(2005/9/20中日新聞)

 十九日午前七時半ごろ、八ケ岳連峰・赤岳で、下山中の埼玉県さいたま市中央区、会社員青野義夫さん(58)が斜面で足を滑らせて転倒、頭を打って動けなくなり県警ヘリに救助された。両手足がまひをしているが、命に別条はないという。
 南佐久署によると、青野さんは十七日から二泊の予定で入山。十九日朝、赤岳山頂から尾根づたいに下山していたが、道に迷って沢で転んだ。県警は、青野さんが迷い込んだところに看板を立てることを検討している。


 ●前穂高岳で男性が滑落死(2005/9/19信毎)

十八日午前七時四十五分ごろ、北アルプス・前穂高岳(標高三、〇九〇b)の通称・三峰付近で岩場を登っていた東京都世田谷区、団体職員岸本浩さん(63)が約四十b滑落。県警ヘリで松本市内の病院に運ぱれたが、脳挫傷などで死亡が確認された。松本署によると、同日、上高地から入山したばかりだった。


 ●槍ケ岳で男性転落、遺体で発見(2005/9/16信毎)

十五日午後二時十分ごろ、北アルプス槍ケ岳・北鎌尾根の北鎌沢で、神奈川県横浜市、自営業畠中丘さん(55)が転落して死亡しいてるのを、捜索中の県警ヘリコプターが発見、収容した。死因は頭蓋(ずがい)骨陥没骨折などだった。畠中さんは十日、二泊三日の予定で単独で入山したまま戻らず、家族が十四日に届け出ていた。


 ●西穂高岳の滑落死は都内の男性(2005/9/5信毎)

北アルプス・西穂高岳山頂付近で三日朝、登山道から滑落して死亡した男性は、松本署のその後の調べで東京都多摩市、無職池田竹次さん(64)と分かった。


 ●北ア・西穂高岳で男性が滑落死(2005/9/4信毎)

三日午前七時十五分ごろ、北アルブス・西穂高岳(標高二、九〇九b)山頂付近の登山道から男性が約百b下の岩場に滑落。県警ヘリで東筑摩郡波田町内の病院に運ばれたが、頭を強く打っており死亡した。松本署の調べによると、男性は東京都内に住む無職の六十代とみられ、ガイドを含む十四人パーティーで二日に上高地から入山。西穂高岳、奥穂高岳を回り、四日に下山予定だった。


 ●西穂高岳で新潟市の女性が滑落死(2005/8/29信毎)

 二十八日午前八時半ごろ、北アルプス・西穂高岳の通称「西穂独標」付近で、新潟市つくし野、無職白坂昌子さん(62)が約百b下の岩場に滑落した。同行者が携帯電話で一一〇番通報し、白坂さんは県警ヘリで松本市内の病院に運ばれたが、脳挫傷で死亡していた。白坂さんは七人で二十七日に岐阜県側から入山、西穂高岳に登り、二十八日に下山予定だった。


 ●男女倉沢川の遺体は岡谷市の男性(2005/8/25信毎)

 小県郡和田村の男女倉沢川で二十三日に見つかった遺体は二十四日、丸子署の調べで岡谷市天竜町の無職男性(87)と分かった。家族が体の特徴、着衣、所持品などから確認した。男性は七月下旬、「霧ケ峰方面に山歩きに行く」と言って家を出たまま戻らず、家族が岡谷署に捜索願を出していた。


 ●滑落か、北ア奥穂−西穂高岳間に男性遺体(2005/8/20信毎)

 十九日午後二時五十分ごろ、北アルプスの奥穂高岳、西穂高岳間の稜線(りょうせん)=通称・天狗の頭(てんぐのかしら)=から約百b下の岩場で、前橋市の自営業羽鳥貞雄さん(65)が倒れているところを発見された。県警へりが松本市内の病院に運んだが、頭などを強く打っており死亡が確認された。松本署は羽鳥さんが滑落したとみて調べている。


 ●山ノ内町の渓谷で女子大学生が滑落死(2005/8/18信毎)

 十七日午前九時ごろ、下高井郡山ノ内町平穏の魚野川渓谷で、沢登りをしていた東京都足立区、大学二年本多由佳子さん(22)が約四十b下の魚野川に滑落、県警ヘリで中野市内の病院に運ばれたが頭を強く打っており死亡が確認された。中野署によると、本多さんは東京の大学の山岳部員。同部OBで埼玉県の会社員男性(34)と男子部員の三人パーティーで入山していた。会社員も、本多さんが滑落する十分ほど前に約三十b滑落し、両足打撲などの軽傷。


 ●北アで転落の男性、遺体で収容(2005/8/15信毎)

 北アルプス鹿島槍ヶ岳と五竜岳の間にあるキレツト小屋近くの稜線(りょうせん)から十三日転落した千葉県船橋市、会社員松田万里(まさと)さん(40)は十四日午後零時半ごろ、県警山岳遭難救助隊が遺体で発見し、同日午後五時すぎ、民間ヘリコプターで大町署に収容した。同署によると、松田さんは足を滑らせて約五十b下に転落、首の骨を折り死亡した。


 ●北ア鹿島槍ヶ岳で男性転落(2005/8/14信毎)

 十三日午前十時ごろ、北アルプス鹿島槍ヶ岳と五竜岳の間にあるキレット小屋近くの稜線(りょうせん)から、千葉県船橋市の男性会社員(40)が転落した。大町署によると現場はガスがかかっていて同日は、男性の姿を確認できなかった。同署は、十四日に天候の回復を待って、県警ヘリコプターで救助に当たる。男性は仲間と三人パーティーで、五竜岳から鹿島槍ヶ岳に向かう途中だった。


 ●登山の高二死亡 高山病が原因か(2005/8/3信毎)

 北ア蝶ケ岳   

 二日午前三時すぎ、松本市安曇の北アルプス・蝶ケ岳(標高二、六七七b)の通称・長塀(ながかべ)尾根登山道で、大阪府豊中市、高校二年生広瀬赳(たける)さん(16)が意識を失ったと、一緒にテントに泊まっていた父親(51)から携帯電話で近くの山小屋に連路があった。

 赳さんは県警ヘリコプターで市内の病院に運ばれたが、間もなく死亡が確認された。
 松本署によると、検視で死因は肺水腫と判明。
赳さんに持病はなく、高山病の可能性があるという。二人は七月三十日、上高地から入山。三泊四日の日程で北アを縦走し、二日に下山予定だつた。


 ●八ヶ岳で男性が滑落死亡ほか事故多数(2005/7/25信毎)

 二十四日午前九時十分ごろ、八ヶ岳連峰硫黄岳(二、七六〇b)の爆裂火口で男性が約三十b滑落しており呼び掛けても返事がない、と登山者が硫黄岳山荘を通じて茅野署に通報した。男性は県警へりで茅野市内の病院に運ばれたが、脳挫傷などで死亡していた。

 茅野署の調べによると男性は岐阜県の会社員坂川幸洋さん(44)。二十三日から日帰りの予定で入山していた。

 ◆中岳中腹では縦走中の男性(66)が二十四日午前、滑落し、頭頂部挫創のけがを負い民間へりで諏訪市内の病院に収容された。

 ◆木曽郡王滝村の御岳山八合目付近で午後二時ごろ、大阪府大東市の女性会社員(30)が気分が悪くなって動けなくり、県警へりが救助。同郡南木曽町田立の螺旋(らせん)の滝近くの遊歩道でも午後二時半ごろ、愛知県尾張旭市の男性(73)が数十b下の沢に転落、木曽消防署や消防団などが午後八時すぎに救助したが、足の骨を折った。

 ◆南安曇郡穂高町の常念岳登山道近くの沢では午後二時二十分ごろ、女性が倒れているのを県警ヘリが発見、死亡が確認された。豊科署の調べによると女性は岡山市野田、放射線技師伊石浩子さん(41)。北アルプス方面に行くと言って十一日に家を出たまま戻らず家族が授索願を出していた。同署は十二日に誤って沢に滑落したとみている。


 ●「北ア登山へ」告げた岡山県の女性不明(2005/7/18信毎)

 北アルプスに単独で登ると言って出かけた岡山市野田の放射線技師女性(41)が帰宅予定の十四日になっても帰らないと、家族が十七日、岡山県警に届け出た。連絡を受けた松本署の調べでは、山小屋に宿泊した形跡はなく、目撃した登山者もいないという。女性は身長一六〇aのやせ形で、べージユ色の大型リュックサック、黒のバッグ、青いピッケルなどを持っているという。


 ●北ア爺ケ岳で意識不明の男性死亡(2005/7/17信毎)

 十六日午前十一時ごろ、北アルプス爺ケ岳山頂付近で、横浜市、会社役員得平稔夫さん(61)が意識不明となり、県警へリで大町市内の病院に収容されたが、午後一時二十分すぎ、死亡が確認された。大町署によると病死。得平さんは爺ケ岳から五竜岳まで二泊三日で縦走する予定で、山仲間三人と同日入山した。


 ●北ア鳴沢岳で三重の女性滑落死(2005/7/16信毎)

 十五日午後零時十分ごろ、北アルプス鳴沢岳新越乗越付近の稜線(りょうせん)で、三重県津市、無職三崎久恵さん(61)が約二百b転落、頚椎(けいつい)骨折などで死亡した。大町署の調べによると、三崎さんはいとこ夫婦との三人パーティーで十四日に入山し鳴沢岳から爺ケ岳へ縦走中だった。ストックをうまく付けずにバランスを崩したとみている。


 ●北ア奥穂高岳で千葉県の男性が滑落死(2005/7/3信毎)

 二日午後山時ごろ、北アルプス奥穂高患(三、一九〇b)から涸沢に向け下山中の千葉県市川市、団体職員小松充明さん(52)が、涸沢上部の登山道でバランスを崩し、約三百b滑落した。小松さんは民間ヘリで東筑摩郡波田町内の病院に運ばれたが、頭などを強く打ち死亡が確認された。松本署によると、小松さんは妻と1日から2泊3日の日程で入山。当時、妻の後ろを歩いていたという。


【県外情報】
 ●奥多摩で登山客襲い強盗容疑の男逮捕(2005/6/19信毎)

 東京・奥多摩で登山者を襲って重傷を負わせ、現金などを奪ったとして、警視庁青梅署は八日、強盗致傷の疑いで住所不定、無職萩原恒美容疑者(55)を逮捕した。

 調べでは、萩原容疑者は五月二十六日午後、東京奥多摩町の天目山登山道で、下山途中だった男性(81)を後ろから棒のようなもので殴って二カ月のけがを負わせ、現金六千円とデジタルカメラなどを奪った疑い。

 萩原容疑者は奥多摩の登山用休憩所などに寝泊まりしており、被害者が覚えていた犯人の特徴から浮上した。天目山では六月八日にも同様の事件があり、青梅署は余罪とみて追及する。


 ●南牧村で岩登りの男性が転落し重体(2005/6/14信毎)

 十二日午前十一時ごろ、南佐久郡南牧村海尻の岩場でロッククライミングをしていた東京都板橋区、公務員小友栄弘さん(52)が約十b転落、県消防防災ヘリコプターに救助され佐久市内の病院に運ばれたが、頭を強く打ち重体。


 ●北アの不明学生3人目遺体確認(2005/6/14信毎)

 大町署は十二日午前十時半ごろ、北安曇郡白馬村の中山沢で十一日に見つかった遺体を県警ヘリコプターで収容、身元を北アルプス杓子(しゃくし)岳に一月に登山したまま行方不明になっていた仏教大(京都市)山岳部一年、耕田智英さん(20)と確認した。これで不明だった三人全員が遺体で発見された。

 はかの二人はともに仏教大山岳部三年の高橋常吉さん(21)と樽本太志さん(21)。今月六、七日にやはり中山沢で遺体で見つかった。大町署によると、三人とも寝袋に入った状態で、死因は窒息死。テントで休んでいて雪崩に巻き込まれたのではないかとみている。


 ●不明仏教大生か北アで遺体発見(2005/6/12信毎)

 北アルプス杓子(しゃくし)岳(二、八一二b)に一月に登山したまま行方不明になっていた仏教大(京都市)山岳部一年、耕田智英さん(20)とみられる遺体が十一日午後四時四十五分ころ、北安曇郡白馬村の中山沢で見つかった。現場周辺の天候が悪いため、大町署は十二日以降、天候の回復を待って県警ヘリコブターで収容する。

 行方不明になった三人のうち、ほかの二人が遺体で見つかった付近を遭対協の救助隊員と大学関係者りが捜索。発見現場から約百五十b下方で、深さ約四十aの雪の中にシュラフに入った状態で埋もれているのが見つかった。


 ●北アの不明学生 2人目遺体発見(2005/6/8信毎)

 北アルプス杓子岳に一月に登山したまま行方不明になっていた、仏教大(京都市)山岳部三年、樽本太志さん(21)の遺体が七日午後一時前、中山沢上流で見つかり、県警ヘリで収容された。調べによると、六日に高橋ロ吉さん(21)の遺体が見つかった場所から約十b上の探さ約二bの雪の中で、樽本さんはシュラフに入った状態で見つかった。死因は窒息死という。

 大町署は八日早朝から残る一人を捜索する。


 ●北アで不明学生1人の遺体発見(2005/6/7信毎)

 北アルプス杓子岳に登山中、行方不明になっていた仏教大(京都市)山岳部員三人のち、三年生高橋ロ吉さん(21)の遺体が六日、標高約千六百bの中山沢上流部で見つかり、県警ヘリで大町署に収容された。同署は七日、高橋さんの遺体が見つかった現場付近で、残る二人を捜す。

 遺体は山岳部OBが見つけた。同署の調べによると、現場は五月中旬にOBが仲間のザックを見つけた場所から約十b上流の雪の下で、高橋さんはシエラフに入った状態だった。死因は窒息死とみられる。

 三人は一月五日に入山し、九日に下山の予定だった。OBの捜索でこれまでに、テントの破片など登山用具や三人が行動を一月七日まで記したメモが見つかっていた。同署は三人が一月七日ごろ、悪天候でビバークしていた際に、雪崩に巻き込まれたとみている。


【県外情報】
 ●不明の登山者15人自力下山(岩手県)(2005/6/5岩手日報)

焼石岳(1,548メートル)で行方不明となった関東の男女15人は、5日午前5時20分すぎ、北上市の夏油温泉近くに自力で下山した。けがはなかった。

 一行は、小雨が降る中、雨具姿で傘などを差しながらしっかりとした足取り。登山を企画した茨城県筑西市の大多和文雄さん(60)は「雪が深く、木の枝についている登山ルートの目印を探すのに時間がかかり、夜になったので野宿した。新聞紙を体に巻き、使い捨てカイロで暖を取って眠った」と話した。全員が携帯電話をかけ続けたが、つながらなかったという。

 県警によると、15人は大多和さんのほか東京都8人、茨城、神奈川、埼玉県が各2人の40−70代の登山愛好者。男性が5人で、女性は10人。4日午前6時から岩手県胆沢町の中沼登山口から入山、焼石岳経由で、午後6時ごろ夏油温泉近くに下山する計画だった。

 県警の捜索隊は、5日午前6時ごろから登山道付近の捜索をする予定だった。


 ●奥穂で不明の2人を遺体で発見(2005/5/15信毎)

 北アルプス奥穂高岳に向けて穂高岳山荘を12日に出発したまま行方不明になっていた東京都の60代の男性2人が14日、山頂から300m下とさらに100m下の斜面で、岐阜県警の捜索隊に相次いで遺体で発見、収容された。死因はそれぞれ脳挫傷と凍死。


 ●北アで不明の仏教大生のザック発見(2005/5/14信毎)

 13日午前10時40分ごろ、北アルプス杓子岳ふもとの中山沢で、1月に入山し、行方不明となっている仏教大学(京都市)山岳部員3人のうち耕田智英さん(20)の小型ザックを同部関係者が見つけ、大町署に通報した。大町署は14日朝から、県警救助隊員、遭対協隊員ら十数人体制で一帯を捜索する。


 ●野草原因で女性死亡か 共に食事の男性食中毒(2005/5/7信毎)

 伊那保健所は6日、駒ケ根市内の自営業男性(61)が、有毒の野草、バイケイソウかコバイケイソウによる食中毒になったと発表した。この男性と同じ野草を食べた市内の無職女性(58)が5日夜に死亡しており、駒ケ根署は女性の死因もこの毒草とみて調べている。

 県食品環境課によると、バイケイソウかコバイケイソウによる県内の食中毒被害は、1976(昭和51)年以降2件、9人。死亡事例となると「全国でも極めてまれ」という。

 同署と同課によると、2人は5日午前、同市中沢の山林に山菜採りに出掛け、午後1時ごろから市内の飲食店で、採ってきた葉で焼き肉を包んで食べた。午後8時ごろ、女性が自宅で倒れているのを家族が見つけ、自宅で医師が死亡を確認した。男性は同日夜、激しい吐き気や下痢を訴え、入院。男性宅でバイケイソウかコバイケイソウの葉が見つかった。保健所は、似ていて食べられる野草オオバギボウシと誤ったとみている。男性の症状は治まりつつあるという。

 同課などによると、バイケイソウとコバイケイソウは湿地などに生える野草で、有毒なアルカロイド類を含んでいる。新芽は食草のオオバギボウシとよく似ている。

写真:食中毒になった男性が食べたとみられるバイケイソウかコバイケイソウの葉


 ●GW遭難相次ぐ八ヶ岳 (2005/5/7信毎)

 八ヶ岳連峰では5日午前11時40分ごろ、阿弥陀岳から下山中の東京都新宿区、会社員大塚秀一さん(57)が茅野市玉川の南沢付近で転倒し左腕の骨などを折る重傷。茅野署員らに救助された。  


 ●北ア蝶ケ岳で男性が滑落、重傷 (2005/5/6信毎)

 5日午後零時20分ころ、北アルプスの常念岳から蝶ケ岳へ縦走していた大阪府熊取町、公務員巌根晃哉さん(36)が、雪渓の上で足を滑らせた妻(34)を助けようとして約200メートル滑落。 巌根さんは右足太ももの骨を折る大けが。妻は約150メートル滑落し、左ひざを打つなどの軽傷。豊科署によると、巌根さんは夫婦で4日に上高地から入山していた。


 ●北ア爺ケ岳では1人救助 (2005/5/6信毎)

 5日午前10時ごろ、大町市の北アルプス・爺ケ岳(2670メートル)の南尾根で、金沢市野町、無職大竹春生さん(72)を捜索していた県警救助隊員が発見、県警ヘリで救助した。 大竹さんは顔などに軽いけが。4日午後3時半ごろ、仲間2人が先に下山してしまい、道に迷ったという。


 ●北ア餓鬼岳で静岡の男性死亡 (2005/5/5信毎)

 4日午後9時ごろ、静岡市の税理士酒井鉄雄さん(72)の家族から、酒井さんが北アルプス餓鬼岳(2647メートル)に登山したまま帰らない、と大町署に通報があった。 5日午後1時20分ごろ、捜索していた県警ヘリが、大町市の白沢登山口から約1・5キロの登山道から、約40メートル下の紅葉ノ滝付近で酒井さんを発見したが、既に死亡していた。酒井さんは登山道から転落したとみられる。


 ●北ア槍ケ岳登山の福岡県の男性が死亡 (2005/5/6信毎)

 二十九日午後五時五十分ごろ、北アルプス槍ケ岳・殺生ヒュッテ近くの登山道で動けなくなっている男性がいると、登山者から山小屋を通じて松本署に連絡があった。天候が回復した三十日午前七時、遭対協救助隊がヘリコプターで収容したが、死亡していた。同署によると、男性は福岡県芦屋市、無職早川俊一郎さん(七四)で、単独で入山し、凍死したらしい。


 ●槍ケ岳で男性が死亡 (2005/4/30信毎)

 29日午後5時50分ごろ、北アルプス槍ケ岳・殺生ヒュッテ近くの登山道で動けなくなっている男性がいると、登山者から山小屋を通じて松本署に連絡があった。 天候が回復した30日午前7時、遭対協救助隊がヘリコプターで男性を収容したが、既に死亡していた。単独で入山した福岡県内の70代男性とみられ、同署で身元や死因の確認を急いでいる。


 ●北ア・大滝山で静岡の男性を遺体で発見(2005/4/25信毎)

 二十四日午後三時二十分ごろ、北アルプス・大滝山付近の尾根で静岡県浜松市の会社員奈良尾睦さん(四五)が倒れているのを県警山岳遭難救助隊がへりで発見した。体の一部が雪に埋まって死亡しており、豊科署は凍死の可能性があるとみて調べている。同署の調べによると、奈良尾さんは二一日夜、北ア・蝶ケ岳に行くと言って自宅を出発。予定の二十三日になっても帰宅せず、二十四日午後、家族が豊科署に捜索願を出した。