白馬大雪渓へ快適登山

地元ガイド木道を整備

信濃毎日新聞 掲載

平成17年10月25日(火)


 

 白馬村の山岳ガイドでつくる白馬山案内人組合は二十六日、北アルプス白馬大雪渓への登山道に木道を整備した。濡れた岩で登山者が転倒しやすい場所や、雨水で荒れたところを中心に五年ほど前からポランティアで作業を続けている。

 この日は、同村の猿倉登山口と白馬大雪渓下部の白馬尻の中間にある御殿場(標高約一、四〇〇b)近くのオイアゲ沢の上部で作業を行った。組合員ら約三十人が午前八時に木道約六十b分の角材や板を担ぎ上げ、階段状に木道を整備したり、雨水を沢に導く板を設けた。

 山案内人組合は、雨水で荒れた登山道の修復などを十年ほど前から行っている。木道の整備は御殿場から白馬大雪渓間を中心に毎年三十-五十bずつ進めている。

 白馬大雪渓はトレッキングコースとしても人気があり、小谷村の栂池自然園に通じるコースを整備する構想もある。降籏義道組合長(57)は「ふもとから約一時間で大雪渓を見られる貴重なコース。訪れた人が少しでもいい雰囲気で登れるような環境を整備し、ふもとの観光に生かしていきたい」と話していた。

写真:北アルプスの白馬大雪渓への登山道に木道を整備する山岳ガイドら