早めの初冠雪 県内各地

信濃毎日新聞 掲載

平成17年10月24日(月)


 県内は二十二日夜から二十三日朝にかけて、上空を強い寒気を伴った気圧の谷が通過し、各地で初冠雪を観測した。

 飯田市の風越山(一、五三五b)は、飯田測候所が一九四三年に観測を始めてから最も早い初冠雪。午前九時ごろには解けてしまったが「風越山を愛する会」の片桐清之会長は「方角によって、見ることができた会員もいた」。これまで最も早かったのは五〇年十月二十七日だった。

 飯田測候所によると、定点観測している南ア.仙丈ケ岳(三、〇三三b)、塩見岳(三、〇四七b)の初冠雪はともに昨年よリ五日早い。標高約二千六百bの中ア・千畳敷のホテル千畳敷によると四a積もった。

 浅間山(二、五六八b)も昨年より三日早く雪化粧。山ろくの北佐久郡軽井沢町や御代田町で、作業の手を休めて見上げる農家の姿もあった。

 標高二、三〇〇bにある下高井郡山ノ内町志賀高原の横手山頂ヒュッテ付近は積雪二五-三〇aに。ヒュッテの高相重信社長(65)は「初冠雪でこれだけ積もったのは三十年ぶりくらいではないか」と驚いていた。

写真:初冠雪した中ア・宝剣岳=23日午前7時半、駒ケ根市の駒ケ根高原大沼湖