経ヶ岳で迷った男性救助

伊那の唐木さん表彰

読売新聞 掲載

平成17年10月20日(木)


 辰野町と南箕輪村境の中央アルプス・経ヶ岳(2296b)で道に迷った男性の早期救助に貢献したとして、伊那署は、伊那市西春近の木工業唐木真澄さん(61)を表彰した。

 唐木さんは、登山歴約40年。中央アルプス山岳救助隊の副隊長を務め、2002年から中央アルプスの登山地図作製にも携わる。

 道に迷ったのは諏訪市の60歳代男性。伊那署には9月28日午後3時ころ連絡が入り、雨のためヘリ捜索ができず、同署は現地に詳しい唐木さんに捜索を依頼。
唐木さんは署員と2人で午後4時ころ入山し、携帯電話で男性から周辺の様子を聞き、迷った場所の見当をつけ、雨と暗闇の中、声をかけながら捜索。午後8時ごろ男性を発見し、9月29日未明に下山した。男性にけがはなかった。

 現場は9月末ころでも零下近くまで気温が下がることがある。唐木さんは「予測した場所が的中して良かった。地図作製のため、いろんな角度から山を見ていたおかげ」と振り返った。

写真:表彰される唐木さん(右、伊那署で)