浅間山の活動は「やや活発」継続

気象庁まとめ

信濃毎日新聞 掲載

平成17年10月12日(水)


 気象庁火山監視・情報センターは十一日、浅間山、御岳山、草津白根山(群馬県)の九月の活動状況をまとめた。浅間山は、噴火はなかったがやや活発な状態が続き、火山活動度レベル(O-5)が2(やや活発な火山活動)を継続した。草津白根山はレベル1(静穏な火山活動)が続き、御岳山は落ち着いた状態だった。

 浅問山の九月の火山性地震の回数は、千六百二十六回。五日までは一日の回数が百回を超えてやや多い状態だったが、下旬には一日三十回前後まで減少した。火山性微動の回数は百十八回でやや多く、火口周辺が赤く照らされる火映を高感度カメラでたぴたぴ観測した。火口底の温度や火山ガスの放出量もやや活発な状態が続いた。

 十月に一日の火山性地震回数が百四十三回に上がったが、軽井沢測候所は「噴火前に増える比較的低周波の地震が少なく、大きな変化とは見ていない」としている。

 草津白根山で火山性と見られる地震は十五回、御岳山では五十七回観測され、小ない状態が続いた。ともに噴煙、火山性微動、地殻変動は観測されなかった。