国立公園管理きめ細かく

1事務所で1ヶ所担当

長野には新設

信濃毎日新聞 掲載

平成17年10月6日(木)


 環境省は十月実施の地方機関再編で、県内に長野自然環境事務所(長野市)と松本自然環境事務所(松本市)を設置した。中部地区自然保護事務所(同)を廃止し、管轄していた中部山岳、白山、上信越高原の三国立公園のうち、長野事務所は上信越高原、松本事務所は中部山岳の保護・管理業務を担う。・松本自然環境事務所は「一事務所が一つの国立公園を管轄する態勢となり、個別の課題にきめ細かく対応できる」としている。

 一日付で従来の自然保護事務所と地方環境対策調査官事務所を統合し、全国七カ所に地方環境事務所を設置。県内は中部地方環境事務所(名古屋市)が管轄する。同地方環境事務所は、長野、松本の自然環境事務所の上部組織で、白山国立公園は同地方環境事務所が直轄管理する。

 上信越高原国立公園は、志賀、妙高、戸隠、万座の四現地駐在自然保護官の人数はそれぞれ一人と変わらないが、事務担当職員(正規八人)らがこれまでの中部地区自然保護事務所から長野自然環境事務所に移った。

 中部山岳は立山、平湯、上高地の三現地駐在自然保護官が各一人いるほか、松本自然環境事務所に事務担当職員(正規二人)らと、乗鞍高原、後立山を担当する自然保護官二人を置く。

 長野自然環境事務所統括自然保護企画官でもある桜井洋一・松本自然環境事務所長は「東北信から新潟県、群馬県にまたがる上信越高原国立公園に近い長野市に現地事務所ができ、自然保護官同士の連携も密になると思う」と話している。

写真:環境省の地方機関再編で発足した松本自然環境事務所(旧中部地区自然保護事務所)=松本市安曇