浅間山5bの噴石

気象庁確認

信濃毎日新聞 掲載

平成17年9月11日(日)


気象庁と軽井沢測候所は十日までに、浅間山め噴火後初めて8月4日に山頂付近で行った機動観測の結果をまとめた。火口の北西側約二百bの地点で、高さ、長さとも約五bもある巨大な噴石が見つかった。

これまでの観測では見当たらなかった大きさの噴石といい、三十b火口寄りの地点では、この噴石が最初に落ちた跡とみられる直径約十三bのクレーターも見つかつた。

 火口底は噴火前と比べて数十b浅くなり、噴気孔内部では、高温の火山ガスが噴出する際に周囲を赤く熱する赤熱現象が観測された。噴気孔の周辺には固まった硫黄が見られ、火口底の温度は低下してきているという。

写真:浅間山火口から約200bの場所で見つかった高さ約bの噴石=気象庁提供