県内夏山遭難12件増加の70件

8割は中高年者

死者12人、最近5年で最多

信濃毎日新聞 掲載

平成17年9月9日(金)


 県警は八日、,今年の夏山(七-八月)の遭難事故のまとめを発表した。発生件数は七十件で前年同期より十二件増加。遭難者の八割は中高年で、八十代の男性が疲労で動けなくなったこともあった。県警地域課は「自分の体力に見合った山かどうかを見極めて登ってほしい」と呼び掛けている。

 登山者は前年より10%少ない三十六万九千人だったが、遭難者数は七人多い七十六人。死者は最近五年間で最も多い十二人(前年同期比二人増)で、けがをした人は四十一人(同七人減)だった。

 無事に助け出されたのは二十二人で昨年の二倍。ただ、このうち、高山病や急性心不全、虫垂炎などの病気だった人が十四人で、昨年の五人から大幅に増えた。