白馬のグリーンパトが解隊式

全隊員の調査活動も報告

信濃毎日新聞 掲載

平成17年8月23日(火)


 中信森杯管理署と白馬村は二十二日、七、八月に北アルプス白馬連峰で高山植物保護と環境美化に取り組んだグリーンパトロール隊の解隊式を村役場で開いた。全十二人の隊員が行った登山客数や高山植物の分布の調査、違反指導件数の結果を報告した。

 活動期間の七月九日−八月二十日に北ア白馬大雪渓の登山客数は、前年の活動期間(七月九日−八月二十三日)よりも二千四百九十七人少ない一万四千四十一人。八月十一日の土砂山崩れによる三日間の入山禁止の影響が大きく、解除後の十四−十九日も例年の各日五百−千人台を大幅に下回る同百人以下。二十日は四百人余だった。

 違反指導件数は、昨年同期よりも四十七件増の六百九十二件で、禁止区域への立ち入りが目立った。また、七月中旬には夜間にシラネアオイなどの植物が約五十株盗掘されたという。隊員は「登山客一人ひとリヘの声掛けが必要ではないか」と指摘した。

 グリーンパトロール隊は今シーズン、見ごろの高山植物の名前を記した紙を登山道沿いに張り出したり、新たに白馬鎚温泉上部の登山道でのパトロールも行った。

写真:白馬連峰の高山植物の調査について報告するグリーンパトロール隊員