涸沢音楽祭が開幕

岳都の夏締めくくリ

信濃毎日新聞 掲載

平成17年8月21日(日)

 夏山シーズンを縮めくくる「涸沢音楽祭」が二十日、北アルプス涸沢(松本市安曇)で二日間の日程で始まった。松本地方を中心としたアマチュア演奏家二十三人が「穂高よさらば」 「岳人の歌」などを披露。登山者たちの疲れを癒やした。

 雨が降り出したため、午後二時のオープニングは涸沢ヒユツテ内のホールで開いた。雨は三十分ほどで上がり、次のステージは屋外。トランペットやホルン、フルートなどの美しい音色がカールに響いた。

 音楽祭は登山愛好者らでつくる実行委員会が主催し十回目。初めて出演した群馬県高崎市のフルート奏者、丸岡由美子さん(37)は「大自然の雰囲気を全員で楽しめてうれしい」。横浜市から訪れた守屋良子さん(73)は「あいにくの天気だったが、素晴らしい演奏」と話していた。

写真:霧が立ち込める中で大勢の登山者が聴き入った涸沢音楽祭=20日午後3時半、涸沢ヒュッテ前