南ア・三伏峠への登山道整備

飯田署と大鹿の山岳救助隊

信濃毎日新聞 掲載

平成17年7月13日(水)

 本格的な夏山シーズンを前に、飯田警察署と大鹿村山岳救助隊はこのほど、南アルプス三伏峠への登山道の整備と歩行訓練を大鹿村内の二ルートで行った。南アは登山道に至るアプローチが長いのが特徴で、同署は「日程には余裕を」と呼び掛けている。

 このうち島倉林道登山口から登るルートでは、下伊那遭対協救助部長を務める中島豊・飯田署副署長や地域課の若手署員ら六人が参加。のこぎりやなたで登山道に横たわる倒木を除去したり、滑落危険個所へのロープを設置した。

 塩川小屋から三伏峠に至るルートでは、大鹿村山岳救助隊のメンバー十人が登山道に沿って流れる水無沢の橋を修復。二ルート合わせて年間約三千人に上る登山客を安全に迎える準備に励んだ。

 飯田署管内の山岳遭難は昨年度は二件。中島副署長は「自分の体力や技術にあった山を選び、無理のない計画を立て、静かで原生的な自然が残る南アルプスを楽しんでほしい」と話していた。

写真:がれ場に口ーブを設置する飯田暑の署員