路線バス利用県が呼び掛け

松本158号の土砂崩

信濃毎日新聞 掲載

平成17年7月8日(金)

 松本市安曇・沢渡の国道158号が土砂崩れで全面通行止めになっている問題で、県は今週末の九日以降、同市街地方面から迂回でうかい)路を通って上高地に向かうマイカーの観光客に、途中の乗鞍高原で路線バスに乗り換えるよう呼び掛ける。迂回路のうち、道幅が狭い上高地乗鞍スーパー林道と県道白骨温泉線に入る車を減らし、渋滞を緩和する狙い。

 乗り換え場所は、同林道入り口の乗鞍高原・鈴蘭地区。無料駐車場に車を止められる。迂回路途中の白骨温泉や沢渡地区、岐阜県方面に向かう場合は、マイカーでも通れる。

 一方、県松本建設事務所は七日、土砂崩れ現場で今月中の開通を目指す片側交互通行の部分を、鉄製の仮設防護柵で覆う方針を明らかにした。小規模な落石があっても安全を確保できるという。天井を鉄板、山側を木製板か鉄板で覆い、川側にガードレールなどを設ける。幅四b、高さ五bで大型バスも通れる。