上高地行きパス迂回路経由運行を再開
知事が現地視察
信濃毎日新聞 掲載
平成17年7月6日(水)
松本電鉄(松本市)は五日、松本市安曇・沢渡の国道158号で一日に起きた土砂崩落のため運休していた新島々(東筑摩郡波田町)−上高地間の路線バスの運行を、崩落現場を迂回(うかい)するルートで再開した。当面、隋時ダイヤで一日六往復運行する。
松本方面から県道乗鞍岳線、上高地乗韓スーパー林道、県道白骨温泉線を適り上高地まで往復する。
周辺ではこのほか、国道158号安房トンネル、県道乗鞍岳線の三本滝−岐阜県境間、県道奈川野麦高根線の川浦−岐阜県境間、県道槍ヶ岳矢村線の中房−宮城間、県道大野田梓橋停車場線の通行止めがいずれも五日に解除された。
一方、県は七月中を目標に沢渡の崩壊現場を片側通行にしたい方針。早ければ六日に倒木や浮き石を取り除く作業に取リ掛かる。
田中知事は五日、崩落現場と迂回路を視察。「迂回路は狭い。マイカー観光客に路線バスに乗り換えてもらうなどの対応を、今週末までに発表する」と述べた。
県は乗り換え場所として、乗鞍高原側のスーパー林道入リロにある約五百台分の無料駐車場を検討している。
写真:県道白骨温泉線の通称「Zカープ、」を走る新島々発上高地行きの路線パス=5日午前10時45分ごろ